シイの木ロードを行く・湯川山 [ 471.4m ]
登山口〜道標(20分)
登山口入り口右手には、「ゴミを捨てないで」と書かれた大きな案内板が目印となる。
左手には、湯川山頂まで2・5kmと書かれた案内板が立てられ、一歩踏み込むと正面右手には「なくすな緑・なくそう山火事」と書かれた白い木柱を見る。
数メートル先には、薄暗い林の中に手づくりのような祠の中に2体の石仏が静かに祀られている。
その右手には、石柱も立てられている。
すぐ、左手へゆるやかな傾斜を登って行く。
数メートル登ると右手へさらに左手へ、ジグザグを切って大きな傾斜を登って行く。
正面に竹林を見て、落ち葉の多い道を登って行く。
コースは最初から息が荒れ、体がなじむまで歩幅を狭くゆっくりとした歩行を意識したがいい。
登山者が多いためか、落ち葉の道はしっかりと踏み固められ、迷うことはない。
左手に大木を見ると、すぐ踏み跡は左手に分岐、薄い踏み跡が伸びゆるやかに下っている。
右手
正面には倒木
が道をふさぎ、これを嫌った登山者の新しい踏み跡であるが、あえて直進し。
倒木を越え、2本目の倒木の右手幹先に先人が通った形跡を辿っていく。
記録をHPにアップするころは、多くの登山者によって道らしくはっきりしてくる。
振り返ってその倒木を見ると、無残な姿が胸を突く。
少し登ると、左手に結び目のついたロープが張られている。傾斜はなかなか厳しい。
さらに10mも登ると右手へ、さらに左手へ10mもカーブして登ると小さなコブに登り、右手へ向きを変え数メートルも進むと登りきる。
左手に赤いテープを見て一息つき、ゆるやかに下って行く。
辺りは原生林を思わす自然林が密生、しかし、どの木も同じ樹種で大半がシイの仲間の「マテバシイ」か、視界を独占する。
木の素性なのか、たくさんの幹を伸ばした木が多い。
10月初旬、あっちこっちでバサバサと、落ち葉に落ちるシイの実の音が聞こえてくる。
足元には数え切れないほど、細長い実が落ち葉に隠れるように散らばっている。
この実は食用にもなり、粒は大きい。
左手下段に目を下ろすと、自然林の奥に植林地もうかがえる。
右手奥の方にはスギ林が広がっている。
ゆるやかな下りは、さらに傾斜をゆるめほぼ平らになる。
2〜30mも行くと、また登りだす。
原生林を想像させる樹林の中は気持ちがいい。
ただ、台風の影響か、落ち葉の上に小枝や枯れ木が多く、雑然とした光景が嘆かわしい。
この小枝が靴ひもにひっかかったり、ズボンにもくっついてくる。
道の真ん中に、
境界柱
を見ると一段と傾斜を増してくる。
そして、傾いた幹をくぐり落ち葉の道を登って行く。
途中右手にも石柱が目に付く。
さらに、根っ子と落葉の多い急坂を登って行く。
少し登ると傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
3〜40mも登ると、左手に
たくさんの幹を持つ木
に目がいく。
道は、一時傾斜をゆるめてくれるが、すぐ傾斜を増して登りだす。
左手にスギ林が広がってくる。
さらに左手に15〜6本の幹を立てるマテバシイを見ると、その1本の幹にロープが張られている。
ゆるやかな傾斜を6〜7mも登ると、さらに傾斜を増しロープは右手に付け替えられている。
傾斜は大きく、落ち葉と共に滑ってしまう。場所によってはロープを手にしたくなるが、それよりロープは下りに役に立つ。
足元には至る所に
シイの実
が、落ち葉に隠れるように散らばっている。
マテバシイの実は、アクが少なく生でも食べられるという。
道は、左右に小さくカーブしながら急坂を登り、さらに左手へカーブすると傾斜はゆるみ、右手にスギ林が広がってくる。
少し登ると正面に白い道標を見る。