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九州山クラブ アウトドアを楽しもう!九州の山々を登山記録として紹介

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福岡県の山

戦国の風とツゲの原生林・古処山 [ 859m ]

山頂 → 車道出会い(所要時間:約50分)

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山頂往復なら、ここからが最も近い。
登山口は右手の方にあり、そこに標柱が立てられ「古処山頂まで:1.1km」と案内されている。
ここには、 九州自然歩道の案内板 も立てられ、山頂まで「1時間、八丁越えコースを取れば2時間」と案内されている。

標柱に従い、登山道に踏み込むとすぐ 木段 が付けられている。
14段ほど登り、さらに岩の左手を4段登って行く。 木段の右手には踏み跡がつけられている。
最後の1段は用を足していない。 さらに4段ほど登り、木橋を渡ると、また石畳の道になる。

道の両脇は沢が流れ、その間の堤防の天端を歩くような気持ちのいい道を行く。
しかし、堤防の道は次第に傾斜を強め、引いた汗はまた体中から湧き出るようにほとばしる。

少し行くと傾斜は収まり、左手に、石積みの堰を見て登って行く。
右手には、大きなスギが幹を並べている。
石畳はすぐなくなり、正面に幹を立てる 1本の大きなスギの木 の右手を行く。
すぐ先には、建築材にも使えそうな皮が向けた倒木をくぐり、左手へカーブし小さな沢を渡って行く。
そこは橋ではなく、石積みの堰の下部を渡って行く。
その左手にはヒノキが1本、大きな幹を伸ばしている。
そこから右手へ沢の左手を登って行く。

沢を横切ると整然とした石畳になる。
この石畳は500年もの昔、35万石を有する秋月本城への道か、それとも古処山を修験の場所とした山伏たちが築いたのか、そう想い浮かべれば足は軽くなる。
数メートル毎に段差がつけられた石畳を、 大きな株を見て左手へカーブし、 左右の大きなスギの間 を通り抜けていく。

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石畳はすぐ、石段に変わる。
右手に 石積みの堰 を見てさらに登って行く。
道の両脇には、間伐され放置されたスギがコケむしている。
右手沢には石積みの堰が非常に多い。

2本のスギを通り抜けて2、3分、正面に 二つのコケむした岩 が道を狭めているが、それにあわせ石段もつけてある。
右手には「カナクギの木」と記された木を見て、その石段を登ると、正面右手に 標柱 が立てられ「キャンプ村入り口バス停まで:2000m」と書かれている。

標柱の足元には「牛岩:七合目」との案内板も建てられ、 牛岩の上には、十一面観世音像が祀られている。
さらに、その奥のスギの根元には「七合目:朝倉28山峰会」と書かれた案内板が結ばれている。
ここで一息つくこととする。
さらに、石畳を1分足らず登って行くと、右手に道標が立てられ「古処山:0.9km・水舟:0.5km」と書かれている。
標柱のすぐ先右手には、 白い小さな案内板 が立てられ「紅葉谷ツゲ原生林(急坂)」と案内されている。
その横にも、コケむした案内板が置かれている。
山頂へはさらに直進し、整然と敷かれた石畳を登って行く。

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白い案内板から1分足らず登り、右手へ沢を渡り、すぐ左手へ沢の右手を登って行く。
ここも堰の上を行く。
小石が多い道を少し行くと、左手にはまた深緑色にコケむした石積みの堰を見る。
道は、足の踏み場もないように、 コケむした岩 が積み重なり、足をとられぬよう用心していく。

岩道を1分足らず行くと、左手へ堰を渡り、沢の左手を登って行く。

さらに岩の多い道を1分も登った頃、左手に誰が付けたのか、枯れ枝にツバキの花びらが2輪つけてある。
足元に散った花びらより目を引かれる。
道はここから 木段 になる。
14段ほど登ると、正面に 九州自然歩道の四角い案内板 が立てられ、行く手山頂を白い矢印で示している。
その案内板の手前から、左手へ鋭角にカーブし登って行く。
斜面の道には、路肩保護のためか、道に沿って丸太木が付けてある。

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さらに木段を数段登り、右手へ鋭角にカーブし急坂を登って行く。
石段も4段ほど数える。
さらに左手へカーブし、急坂を登って行く。 右手には、大きく育ったスギが点在している。
さらに右手へカーブし、白い矢印の案内板から3、4分経ったところに四角の案内板が立てられている。
案内板には「この美しい自然・・・」と同文で書かれている。

すぐ右手へカーブし登って行く。
路肩保護の丸太木はまだ付けてある。
左手に、 大きなスギ を触りながら、少しは乱れてきた石段を登って行く。
さらに登ると、右手に三角杉について書かれた 説明板 が立てられている。

三角杉
樹齢80年を越えるこの一帯の杉林は、秋月の町からその区域が三角形に見えるため、三角形と呼ばれ親しまれてきました。 近年杉は、花粉症や自然林の現象に関連し、評判が芳しくありませんが、現に山地の大部分を占めるすぎ林は、適正に手入れをしていかねば、本来持つ水源かん養機能なども発揮されません。 スギは、古くから利用されてきた優れた樹種です。
<環境庁 福岡県>

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左手正面にはケルンが作られ、その上には尖った木が置かれている。
道は、ケルンの手前から二つに分かれるが、どちらを行ってもいい。
すぐ上で一緒になる。
樹齢80年といわれる大きなスギ林の中は、少し湿りだし、岩々もコケむしている。
すぐ、急な石段になる。
この辺りは、木も岩もコケに覆われ、土は水分を含み靴を汚してしまう。

スギの成長に悪い影響はないのか、気にかけながら少し行くと、左手に伐採されたスギが折り重なる中に 目を引く石像 がある。
石像は倒木にかろうじて助かったような何とも痛々しい姿が胸をつく。

周辺は深緑色に染まり、台座となっている岩もコケむしているのに、石像だけは何故かコケは少ない。
少し登り、鋭角に左へさらに右手へカーブして登って行く。
この斜面の道にも路肩保護の丸太木がつけられ、道はさらに狭く小石も多い。

石像から1分ほど経ったころ、左手斜面に白い矢印が書かれた九州自然歩道の案内板が立てられている。
ここを直進して、コケむした岩の右手を数メートルも行くと、正面に 白い小さな案内板 も立てられ、山頂を教えてくれる。
道には岩が多く沢を渡るようにカーブして行くと、道は一変し、歩きやすい道になる。
すぐ、斜面に付けられた道を左手へ巻くようにゆるやかにカーブし登って行く。

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右手の枯れた株には、またツバキの花が一輪飾られている。
ここの枯れた株には、目印に赤いテープも巻かれている。
すぐ石段になり両脇の岩や木は美しいほど 深緑色にコケ に染まっている。
10数メートルほど石段を登り、右手へカーブすると、道を遮断するように道の真中に 四角い岩 が居座り、岩の上には沢山の小石が積み上げられている。
これは壊れたケルンの跡か。

さらに左手へ、スギの横をカーブし登って行く。
そのスギには、また朝倉28山峰会の「八合目」と書かれた案内板が針金で結びつけられている。
会のご努力には感謝するが、結ぶものは針金以外の優しいものがいい。

正面には、沢もないのに板橋が架けられている。
板橋 を渡り、左手に白く小さな立て札を見て、両脇の大きなスギの間を右手へ石段を登って行く。
自然石の石段は整然と敷かれて延びている。
この石段は次第に傾斜を増してくる。
途中一息入れ、辺りを見渡すと、80年の年輪を重ねるスギが大きく枝を広げ、天に向かって幹先を延している。
スギは、北海道以外の全国各地に植林され、植林面積の4割を占め、22億立方メートルと言われる全森林資源うち、5億立方メートルがスギの蓄積量だという。

余談になるが、スギの名の由来は「日本一の木」として「木」へんに、二本一の二と一を加え「三」の字を斜めにつけて「杉」と読んだとの珍説や、 木がまっすぐ延びる様を見て「まっすぐ」のすぐが「すぎ」になったとも聴く。
外国にも、杉の仲間は自生しているそうだが、材質は日本産と比較にならないらしい。
杉は、建築・土木用に使用されているが、水中ではマツやヒノキに及ばない。
しかし、水路のように、水に浸かったり日に当たったりする条件の下では、杉のほうが耐久性に優れているという。
きつい石段を1〜2分ほど登ると、右手に「ここは、九州自然歩道ですマナーを守って利用しましょう」と書かれた案内板が立てられている。

さらに、傾斜の大きい石段を蛇行しながら左手へカーブし、4段ほど木段を登っていく。
木段の左手には踏み跡もつけられている。

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さらに右手へカーブし登っていくと、5〜6段の木段が続く。
左手足元の路肩には、土留めに丸太木が付けられ、コケむしている。
岩も立木もコケむしている。
コケむした大きなスギを見て、右手へカーブ、さらに左手へカーブし登って行くと、スギの根が階段状に道を横断している。
そこを1分余り登り、右手へ数メートル行くと 「水舟」 に着く。

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