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福岡県の山

歴史と修験の山・宝満山 [ 829m ]

殺生禁断の碑 → 中宮跡(所要時間:約20分)

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右手へカーブすると、左手に石碑が立てられ石碑には「殺生禁断」と刻まれている。
宝満山は山全体が霊山であり、修験の場所でもある宝満山は山そのものが神聖な御神体であるとし、鳥獣や虫を捕ったり殺したりする事を禁じたものとされている。
その横に標柱が立てられ「5合目(殺生禁断碑)」と書かれている。
息つく間もないほど、すぐ 石段 になる。1歩1歩焦らず登っていく。

足安めに立ち止まり、振り返ると少し沈んだ素晴らしい展望が得られ、福岡の町並みから 博多湾まで一望 できる。
さらに石段が続く。傾斜も大きい。
宝満山は、一度登れば「よく来たね」二度登れば「また来たね」三度登れば「バカ」とまで言われる所以でもあるが、 しかし宝満山はバカと呼ばれる登山者が多い。
宝満山は、平らな道もなければ下りもない。
登り一辺倒の石段はこれからも続く。

石段を左右に蛇行し「殺生禁断」から4〜5分も登ると、 右手に6合目 の標柱が現れ「吉田屋敷跡」と書かれている。
山伏達は明治維新になると民衆と共に生活し始め、苗字を持つようになる。
吉田屋敷は吉田の子孫が明治維新後竈門神社に奉仕し、生活した場所だと言われている。 そこには、小さな墓もある。
その下には、鐘をついた福蓮寺の跡や、更にその北側には、五処秘水の一つ「西の井」があり、「西の井坊」の跡があるという。 吉田屋敷も、宝満二五坊の一つである。
「吉田屋敷跡」の標柱から1分も行くと、整然と積まれた 石段 が視界に消えるまで伸びている。
これが「百段ガンギ」と呼ばれるもので、ちなみにガンギとは階段の意味で呼ばれている。
すぐ右手の 巨スギ に目を奪われる。
その先には、木柱が立てられ「百段ガンギ 閼伽(あか)の井」と書かれている。
この辺りは西院谷と呼ばれている。
百段ガンギは、数えてみると文字通り100段を数える。
百段ガンギは、5〜6分もあれば充分登れるが、無理せず10分かけてもいい。
一歩一歩踏み上げれば必ず登りきる。

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登りきると、右手に広い空地がありベンチも用意されている。
ここで、一息つくこととする。
右手奥にある建物跡は「松屋レディス」が、紀元2600年を記念して建てた岩窟ホテル跡である。
今は昔日の面影を包むようにつる性の植物に覆われてしまっている。 建物正面左手には記念碑も立てられている。

階段を登って、正面右手には 「閼伽(あか)の井」 があり、ヒシャクが用意され、かつて山伏達が飲んでいた水を今も飲むことができる。
「西院谷 この付近一帯には、九坊の坊跡があります」と書かれた木柱が立てられている。
左手にも「閼伽の井」があり「閼伽の井」の説明板も立てられている。
その手前には 「7合目」と書かれた標柱 や、その左手には九州自然歩道の標柱も立てられている。
ここで一息つき、霊気に身を寄せ百段ガンギの疲れをとればいい。

閼伽の井
宝満山の神仏に奉献する清浄な水を閼伽香水と言います。 山中の潅頂(かんちょう)や祭典・儀式等には閼伽の井より、深夜丑の刻に浄泉を汲み使用されております。 般若心境を読経し閼伽香水を供えて心願をお祈りしたら、その霊験たちどころに顕れたと言う(神聖)霊泉であります。
<宝満宮 竈門神社>

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さて山頂への道は、直進してなお自然石の 石段 を登っていく。
一息登れば、石段は左手へカーブし伸びる。

周囲は日がとざされ薄暗く、シャッターが切れるのに時間がかかる。
正面には、九州自然歩道の案内板が立てられ、その矢印を見てコケむした石段を右手へカーブし登っていく。

さらに 石段 を左へそして右手へカーブし登っていくと、右手角に石碑が立てられている。
これが芭蕉の石碑である。
石碑に文字が刻まれているが、なかなか読めたものではない。
その左手には、小さな支柱に「世の人の みつけぬ花や 軒の栗」と書いてある。
ここをまた左手へ石段を登っていく。 少し登ると正面に日が差し込んでくる。

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