神の名峰を辿る・市房山[1721m]
分岐〜市房神社(15分) [ この区間の地図 ]
少し行くと正面に、深い自然の中に不似合いな赤い幟が立てられている。
その奥には道標が立てられ、行く手を「山頂」右手へ「林道(車道)終点」と案内され、右手へしっかりした踏み跡が下っている。
山頂への歩行距離は、車道終点が最も近いがその分失うものも多い。
この車道は、市房山神社参拝者の専用道として施工されたもので、山頂への近道として造られたものではない。
すぐ先には白い木柱が立てられ「参道」と書かれ、さらに「つくばねかえし」と書かれた文字板が掛けられている。
さて、一息ついて直進しゆるやかに登って行く。
すぐ左手のコケむした岩に積まれた小石を見ると、すぐ先にも切り株の上に小石が積まれている。
右手には、コケむした岩に記念碑のように1個の石が置かれている。
薄暗い道を少し行くと
自然石の石段
になる。
石段を少しばかり登り、右手へ向きを変えると正面が明るくなり見通しがよくなる。
石段を登りきると、わずかばかりの空間に気も晴れてくる。
すぐ左手に、直径が3mを越えるような大きな切り株に眼がいく。
この空間は、この木の犠牲によって開けられたものと思えば、晴れた気持ちはしぼんでしまう。
さらに直進し、左右の巨スギの間を通っていく。
そして、20段ほどの石段を登って行く。
登りきると、ほぼ平らになる。
右手には巨スギが対になって、大きな幹を立てている。
巨スギの前に立つと、さらに大きく感じる。
左手に大きな岩を見て、平らな道を20mも行くとまた石段になる。
右手には白い木柱が立てられ「八丁坂 三合目」と書かれている。
その裏側には「参道抜川より八丁と言われる」とも書かれている。
そして石段を登って行く。
石段を30段ほど登って一息つき、さらに20段ほどで登りきり、右手にまた大きな切り株を見る。
さらに右手に巨スギを見て、根っ子の道を登って行く。
少し登ると、また正面に巨スギを見る。
巨スギには、
黄色いプラスチックの板
を胴巻きするようにワイヤーで巻かれているが、何故かわからない。
足元には、イソノキの樹名板が眼に入る。
さらに直進し、傾斜の大きい根っ子の道を登って行く。
この辺りも巨スギが多い。
そして20段ほど石段を登り、右手へカーブして行くと前方左手に人吉藩相良家が信仰したといわれる市房神社が見えてくる。