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熊本県の山

神の名峰を辿る・市房山[1721m]

登山口〜分岐(40分) [ この区間の地図 ]

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市房山は、記録には欠かせない球磨の名峰で、白髪山・江代山と並んで球磨の三岳と呼ばれる。
4合目にある市房神社は、「お岳さん詣り」として知られ、「縁結びの神」としても親しまれている。
祭神は、ニニギの命の子神、ヒコホホデミの命(山幸彦)で、ホホデミの命は海幸彦・山幸彦物語で知られ、筑紫の国の開拓神の一人でもある。
麓、湯山に伝わる古い民謡は、山里の若者の気をひく色っぽい歌詞が並ぶが、気をひくのは山里の若者だけではない。
原生林に覆われた神々しい神の山、名峰市房山も違った一面に笑みを隠せないが、
しかし、登山後はやはり麓の湯山の温泉がいい。
さて、市房山キャンプ場から先へ200mも車道を行くとT字形の三叉路になり、右手へ拔川橋を渡るとすぐ 左手に登山口 がある。
登山口付近には「シカ防除ネット」や「希少な動植物の保護」「レクレーションの森(森林空間利用林)」等の案内板が立てられ、時間があれば一読すればいい。
一歩踏み込み鳥居の前に立つと、右手に「市房山」と題した説明板が立てられている。
鳥居をくぐると、左手にも案内板が立てられ、山頂から二つ岩への縦走は危険と案内されている。

登山者注意
山頂までの登山は支障ありませんが、山頂からの縦走は山腹崩壊のため危険な状態となっておりますので、避けていただきますようお願いします。
壮快で楽しい登山をお祈りいたします。
水上村  市房山遭難事故防止対策会議

市房山
御岳さんと呼ばれ、古くから球磨の人々の崇敬を集めてきた霊峰です。春は新緑とつつじ、夏の豊かな緑、秋の紅葉、冬の樹氷と、四季それぞれに粧を変える景観も素晴らしく、植物の宝庫としても知られています。
ここから山頂まで約3時間の登りです。
照葉樹林からツガ林、ブナ林、山頂の低木林へと植生の垂直分布が観察されます。山頂からの眺望は雄大で、"心見の橋�の奇観もあります。途中市房神社があり、武の神、縁結びの神と知られています。
なお、参道の杉並木は国内屈指のものです。

登山者の皆さんへ
九州中央山地国定公園の南に位置する市房山は、標高1772mで山頂からの眺めはすばらしく、遠く霧島・日向灘・阿蘇・雲仙等を望むことができます。
しかし、登山道は大変けわしく危険なところもありますので、足元には十分注意して登ってください。
熊本県 水上村 市房山神社


道は、鳥居をくぐるとすぐ根っ子の急坂となり、岩もコケむし薄暗い。
10mも登り左手へカーブすると、傾斜は幾分ゆるみコケむした岩の多い道を登って行く。
さらに落ち葉も多くなり、歩きやすくなる。
そして、赤や青色のリボンが山頂へ導いてくれる。
道沿いにはヒノキに似たアスナロも多い。
足元に「ヤブツバキ」や「ヤマイヌワラビ」「オオキジノオ」等の樹名板が立てられている。
林内は薄暗く、神社特有のしっとりとした神々しい気配が漂ってくる。
スギの巨木に触れ、さらにブルーのテープを見て根っ子の道を登って行く。
この辺りは大木が多い。
さらに落ち葉の支尾根を登って行く。
左右に立つ巨大なスギの幹に目を向け、幹先を追うと首が痛くなる。

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さらに、右手のスギの巨木に気をもらうように触れ、根っ子の道を登って行く。
赤と青のテープを見ると、足元に 十字が刻まれた石柱 を見る。
少し行くと、左右それぞれ2本のアスナロが門柱のように幹を立て、その間を通り抜けていく。
傾斜は大きくはない。
しかし、コケむした岩の多い湿った落ち葉の道は足にこたえる。
すぐ、道は 二手に分かれる が、行く手は足に任せればいい。
正面に、ピンクのテープを見て右手に道を取ると、傾斜は少なく歩きやすい。
さらに、右手に立ち枯れた幹を見て登って行く。
この辺り、大木はスギばかりではない。
そして巨スギの間を登って行くと、 javascript:;正面に鳥居 が見えてくる。
額束には「市房山神宮」と書かれている。
右手へ薄い踏み跡を辿ると、車道に出る。ここを登山口にしてもいいが意味は薄い。
鳥居をくぐると、左手に白い木柱が立てられ「参道大杉(夫婦杉二合目)」と書かれている。
右手には、夫婦杉の由来について刻まれた石碑も立てられている。

市房山神社参道の大杉
原生林の中に、樹齢800 ̄1000年の老杉約52本が市房神社までそそり立つ。杉に身を任せ、見あげる大樹からは、木の温もりと、太古からの自然の驚異が確かに伝わる。
一番大きい杉・高さ50m・幹周り10m、皇居新宮殿の天井板に、昭和43年献上

夫婦杉の由来
ここに林立している巨大な市房杉は「市房神宮の信者が挿し木によって植えた」と言い伝えられています。
市房山神宮が大同2年(807年)久米城主、市房によって創建され1200年の歴史があることから、この市房杉の樹齢は800年から1000年を越えているとも言われています。
市房のシンボル的存在であった夫婦杉は、2本の巨木が寄り添うようにして風雪に耐えているその姿から「夫婦杉」と呼ばれ、この前で結婚式を挙げるなど縁結びの神様としても親しまれ、また、地域の誇りともなっていました。
しかし、その夫婦杉は平成5年8月10日(1993年)台風7号によって被害を受け、その歴史に幕を閉じました。
その存在があまりにも大きかったことから、跡地に夫婦杉からとった苗木を植え、2代目の夫婦杉として後世に残すことにしました。
この若木がすくすくと生長し一日も早く初代夫婦杉を継げるよう温かく見守ってください。
平成6年3月(1994年)多良木営林署  市房山神宮
初代夫婦杉の大きさ
胸の高さの幹周り  標高
男杉 7、02m     37m
女杉 6、57m     37m


さらに、右手には直径が3〜4mもあるような大きな切り株の中に育つ、数本のスギの若木が目にいる。
一息ついて、さらに直進し登って行く。
20mも行くと左手に、またスギの巨木を見る。
幹の直径は3mを越えるように目測できる。
道沿いに、腐れた切り株から成木が幹をくねらせ、その根元に「二代杉」と書かれた樹名板を見て登って行く。
少し登ると傾斜はゆるんでくる。
道には落ち葉が厚く積もり、プカプカと足には優しい。
そして、 正面に圧倒されるような巨スギの幹 に触れ、ゆるやかに下っていく。

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ゆるやかに下って行くと、沢に近づいていく。
沢には木橋が架けられ、ロープを手に用心して渡っていく。
渡りきると、右手へ岩の多い道を登って行く。
この辺りはどの岩も深緑色にコケむしている。
左手には、岩を抱え込むように根を張る大木が目につく。
そして、右手に「クサアジサイ」の樹名板を見て、左手へ向きを変え支尾根に登ると、またスギの巨木を見る。
さらに支尾根を少しばかり下り、ゆるやかに登って行く。
この辺りも巨スギが多い。
少し登ると、傾斜を緩めほぼ平らになる。
すぐ、ゆるやかに下り、ピンクのテープをくぐっていく。
下りきり、コケむした岩をよけながらゆるやかに登って行くと、左手に、また巨スギを見る。
そして、巨スギの先から左手へカーブし、 石段 を登って行く。
石段は17〜8段ほど数え、右手へカーブして登って行く。

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すぐ左手に、空洞を持つ巨スギを見て根っ子の道を登って行く。
正面にはスギの大木が行く手をふさぐように倒れているが、踏み跡は左右に付けられている。
左手に取れば、左手にシカ防除ネットが張られ、途中右手に直角に折れネットと分かれるように下って行く。
すぐ、右手から登ってきた道と接する。
右手の道をとっても、 右手に防除ネット が張られている。
右手に道を取って少しばかり登ると、ゆるやかに下りだす。
右手には、兄弟のような2本の幹をもつ巨スギを見る。
すぐ左手に取った道と出会う。
そして根っ子の道を登って行くと、辺りは湿っぽくコケが多くなる。
道に沿って倒れる大木もコケに覆われ、いづれ土に変わり自然の養分となる。
倒木の狭い隙間を抜け、10mも登ると スギの巨木 が数本並ぶように幹を立てている。
さらに巨木に触れ、赤や青のリボンに誘われるように登って行く。
左手、腐れかかった切り株に積まれた小石を見て、コケむした岩の多い道を登って行く。
さらに、石柱に支えられるように立てられた赤と青のリボンを見て、落ち葉の中に残る薄い踏み跡を辿っていく。
この辺りも、陽は届かずどの露岩もコケに覆われ、しっとりと濡れ頬を当てれば感触はいい。
すぐ先の巨木も、根元部はコケに覆われ赤いリボンが一際目立つ。

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右手には、枯れた大木に乗りかかるような木に眼がいく。
通り過ぎ、振り返るとアザラシに馬乗りしているようにも見える。
そして、黄色いテープを見て緑色の露岩の道を登って行く。

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