阿蘇外輪山を行く・高千穂野(清水峠) [1101m]
登山口 → 国有林入口(約25分)
駐車場は、清水峠附近の道沿いの空地に駐車する。登山口には「清水寺」「高千穂野」について説明板が立てられ一読すればいい。
登山口は、清水峠の西側に車道と並行するように清水無線中継所専用道がつけられ、これを北側へ無線中継所に向かってゆるやかに登っていく。
車道を左右に蛇行しながら3〜4分ものんびりと登って行くとピークに着く。
ここから無線中継所の鉄塔を正面に見ることができる。
道はさらにゆるやかに蛇行しながら鉄塔に向かって下っていく。
3〜4分も下ると道は登りに差し掛かかり、右手に大きな鉄塔を見ながら右にカーブして行くと、すぐ
鉄塔前
に着く。 鉄塔は白い鉄製の扉で閉められており、すぐ左手前に登山道の入口がある。
入口には、公園等にも使われている加工された丸太木で、クランクを行くように牛止めの柵が付けられ、ここを通り抜けていく。
右手には標柱
が立てられ「天神峠:2.5km 60分」と案内されている。 天神峠は、高千穂野の先にある峠を指している。
道は滑りやすい粘性の土で、右手のくずれ落ちたような土壁の横を通り、入口から1分も行くと、鉄塔が建つ支尾根に着く。 鉄塔を右手に見て、ここを左手北へゆるやかに登って行く。
清水寺(きよみずでら)
ここから北へおよそ2km下ったところに「雲龍山清水寺」がある。この寺の縁起書や伝説によれば、天平のころ僧行基により創建され、承平年間兵火のため焼失し、そののち元暦(平安時代)平重盛により再興されたという。 その後、幾多の変遷を経て正保年間(江戸時代)僧慶順は、その荒廃をなげきこの寺を禅刹として再建した。 本尊の千手観音像は秘仏とされ、往時一代に一度だけ一般の参拝が許されるようになっている。
高千穂野(たかじょうや)
ここから西に、およそ3kmのところに天然林に覆われた台地がある。 標高1101mで高千穂野と呼んでいる。 地名のゆかりについては、いろいろ言われているが、定かなものはない。 附近から北に阿蘇の五岳が一望できる。 特に高岳、根子岳とそれを含めた南郷谷の眺めは何ともいえない素晴らしいものがある。 この高千穂野の西寄りに古墳らしいところがあり、昔から御陵墓であったと言い伝えられている。
<環境庁 熊本県>
九州自然歩道
本コースは、外輪山の頂上付近を通り、矢部町(国民宿舎)と高森町(国民休暇村)を結ぶものです。 駒返峠、高千穂野、清水峠などには、それぞれ由来や伝説があり、往時の交通、文化をうかがうことができます。 また北には阿蘇五岳の四季折々の景観が、南には矢部郷一帯の広がりと九州脊梁山地の眺望がすばらしいところです。 国有林内は、ナラ・ヤマモミジ・アセビ・ミヤマキリシマ等が混在する樹林帯を通り、それを過ぎると原野が広がるといった変化に富んだコースです。
踏み跡はしっかりしているが、草に覆われてはっきりせず、足で探るように正面の小高いピークを目指し登っていく。
1〜2分も登って行くと、小さなピークに立つことができる。
そのピークの4〜5メートル
右手北側に標柱
が立てられている。
標柱は、九州自然歩道を案内したものであるが、はっきり読み取れない。
ここは絶好の展望所になっており、北側に展望が開け阿蘇五岳が一望できる。
右手端には、独特の形をした根子岳がその姿をはっきり見せている。
道はここから下りだし、広い道を西側の方に向かってゆるやかに下っていく。
少し行くとY字形に分かれるが、どちらを行ってもよい。
下りきったところで合流する。
右手には、スギ林が広がり深い緑の壁が展望をさえぎり青空に映える。
2分ほど下ると左手へ少しカーブして下りきる。
平らな道を数メートル進み土壁を登ると、また丸太木で囲われた
クランク状の牛止め
を抜けて行く。