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福岡県の山

石仏群を行く・鳥屋山 [ 645.1m ]

登山口〜4合目広場:都屋の大滝経由(50分) [ この区間の地図 ]

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鳥屋山は、英彦山山伏の修験の山として知られ、低山ながら登り甲斐のある山である。
駐車場で身支度を整え、舗装道を直進しキャンプ場を目指す。
駐車場出口には、案内板が立てられ「山火事出すな 燃やすな緑のお山」と書かれている。
左手には佐田川の支流が流れ、かすかに聞こえてくる瀬音に耳を傾けながらゆるやかな傾斜を登って行く。
100m足らず登って行くと、傾斜はゆるんでくる。
この辺りは湿気が多いのか、右手コンクリート壁を深緑色のコケが覆っている。
支流には数箇所小さな堰が付けられ、わずかばかりの水の流れを見る。
コンクリート道を5分余り登って行くと、正面右手にキャンプ場の薪小屋が見えてくる。
薪小屋の前に立つとキャンプ場に着く。
薪小屋の横にはシャワー室も立てられている。
左手キャンプ場入口には、陶板に書かれた説明板が立てられ鳥屋山や都高院等説明されている。
一息ついて さらに直進 し、左手に炊飯棟を見るとすぐ先に鳥屋山自然環境保全地域の説明板が立てられている。
その先には、「男岩・女岩2k先」と書かれた立て札が立てられ、左手へ分岐している。
都屋の大滝を見たら、記録上この分岐まで戻ってくることとする。
さらに直進し、石段を登って行く。
左手には、赤いエプロンをつけた弘法太師立像や 狛犬のような石像 を見て登って行く。
石段を50数段も登ると、都高院拝殿前に登りつく。

鳥屋山
都野山とも記す。山頂は中世の古城跡であり、山中は同時に霊場として知られている。山腹の都高院をはじめ、その後背の滝、登山道に並ぶ八十八ヶ所の石仏、山頂の雄岩(男岩)・雌岩(女岩)などの奇岩を始めとした、豊かな自然に恵まれ、黒川院や阿部一族に多くの伝説に包まれた山である。
都高院
康平五(1062)年に、東国で起こった厨川(くりやがわ)の戦いに敗れた阿部貞任(さだとう)の弟荘任(むねとう)の末子三郎実任が鳥屋山中にとりでを築いたと伝えられており、都高院はその後に里人達が庵を建て太師を祭ったものが始まりという。

鳥屋山古城
塒城(とやがじょう)ともいう。昔、阿部貞任がこの地に逃れて来て城を築き、追っ手を迎え討ったと言われている。また、大友宗麟が耶蘇宗(キリスト教)を信奉し多くの神社仏寺を焼き払ったおり、その惨禍が彦山にも及んだがそのとき彦山座主がこの山城に立てこもったとも伝えられている。
雄岩(おいわ)・雌岩(めいわ)
鳥屋山頂の自然巨岩。山頂に屹立する。山頂からの景観は素晴らしく、眼下に筑後平野を一望することができる。
奥の院
山頂から北東に、寛政6(1794)年に真言僧大同(だいどう)が祀ったという祠がある。

福岡県鳥屋山自然環境保全地域
位置 甘木市大字佐田字鳥屋3364番の1
総面積(特別地区) 15.71ヘクタール
指定年月日 昭和53年3月31日
指定理由
当地域は、スタジィー・ヤブコウジ群集の垂直分布のおける上限を代表する森林で、アカガシ林要素の混在が著しく、学術的価値の高い貴重な地域であり、自然環境の厳正な保全が必要な地域であります。そのため環境保全に関する条例に基づき自然環境保全地域に指定されたものです。

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拝殿前から左手へ進むと、左手にたくさんの石仏が並べられ、右手には岩を飾るように石仏が安置されている。
男岩・女岩は、ここを直進し 小さな沢 を渡り左手へ登って行ってもいい。
石仏を飾る岩の右手の狭い隙間を抜け、左手に石仏を見て薄い踏み跡を辿って行くと、正面に佐田のシンボル 都屋の大滝 を見ることができる。
この時期水量は多く、水しぶきは20mも離れた場所までしっとりと濡らしている。
滝を楽しんだら、都高院拝殿前まで戻り石段を降り、男岩・女岩の立て札を見て右折して行く。
右手に石碑を見ると、正面に大木を見る。
さらに直進すると、正面に「奥の院」を案内する立て札が立てられ右手へ分岐している。
右手へ、ブロックの階段を44〜5段も登って行くと 御社 前に出る。
ここから右手へ登り、左手へ7〜80mも下って行くと都高院拝殿へ通じる。
さらに、御社左手を下れば女滝へ通じる。
しかし記録上分岐へ戻り、左手へ擬木の階段を登って行く。
この時期、辺りは草類に覆われ掻き分けるように登って行く。
少し登ると、案内板が立てられ「守ろう みんなの山」と書かれている。
辺りには、桜が植えられ花時を思い浮かべてしまう。
草道を1〜2分も登り、右手へ数メートル行くと「女滝」を見る。
滝の規模は小さい。
しかし、一息つくのに丁度いい。
ここ女滝から、右手へ登り御社右手を通り抜け、都高院拝殿へ行くこともできるが踏み跡は薄い
元に戻り、右手へ草道を登って行く。草道には所々擬木の階段が付けられているが、草ではっきりせずつまずいてしまう。
草道を左手へカーブし、さらに右手へカーブして登るとほぼ平らな道になる。

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ほぼ平らな道を少し行くと、正面にコケむした岩を見る。
その岩の手前から右手へカーブして行く。
この辺りはコケむした岩が多い。
さらに、左手にコケむした岩を見て、左手へカーブし女滝の上を行く。
道には岩が多くなり、ゆるやかに下りだす。
すぐ下りきり、2本のスギの間を抜け、雨期に表土が剥ぎ取られ土中の岩がむき出しになった、臨時の水路のような岩場を横切っていく。
わかりづらいが、この岩場を左手へ登っていけば女道となる。
女道は、この岩場を少し辿れば歩きやすい道に変わり、木段を登って男道と合流する。
この女道は帰路に取ればいい。
男道は、直進し岩の多い急斜面を登って行く。
急斜面には、ヒノキが植林され光は届かず薄暗く、シャッターが切れるのに時間がかかる。
カメラは、シャッターを「発行禁止」とし、スイッチは入れっぱなしとなる。
コケむした岩の多い斜面は登りづらく、さらに踏み跡は薄い。
しかし、幹に巻かれた白や赤のテープが誘導してくれる。
右手に赤いテープ 、左手に白と黄色のテープを見て、右手へ鋭角にカーブすると傾斜は幾分ゆるんでくれる。
急斜面を3分余り登って行くと岩は減り、路肩が崩落したような狭い道を登って行く。
そして落ち葉の多い道を右手へ登り、さらに左手へカーブして行く。
すぐ正面に、ギザギザしたような岩を見る。
その岩の右手に、薄い踏み跡が伸びるがその道は山頂への道ではない。
ギザギザした岩の手前から左手へ鋭角に向きを変え岩壁を登って行く。

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すぐ右手へ廻りこんでいく。
道は、路肩が崩落したように狭く、左手は深く切れ落ち用心しないと危ない。
足元には、キノコの一種なのか、小さく真っ赤な植物が目を引く。
すぐ右手へ鋭角にカーブし、岩場を登って行く。
さらに左手へ向きを変え急坂を登ると、正面 頭上に大きな岩 が立ちはだかってしまう。
岩は、季節柄かコケむし滑りやすい。
トラロープを手に、足場を確認し用心して登る。
岩を登りきり、左手へ行くと また岩場 になり、一瞬緊張する。
岩場には、ロープが垂らされてはいるが滑りやすい。
ロープはシャンと張られておらず、バランスを崩せばあぶない。
さらに右手は切れ落ち、用心して登って行く。
ロープは途中から鎖に替わり、岩場を渡りきると左手へカーブし落ち葉の道を登って行く。
大きな傾斜を10mも登ると尾根筋に立ち、左手へ数メートル道を反れると西の方に展望が開ける。
ここで一息つき、荒れた息を整えわずかに漂う空気を胸元に誘いむように深呼吸してしまう。
辺りには、どんな行動なのかさっぱりわからないが、互いに呼び合うような小鳥のさえずりが何とも清々しい。
元に戻り、支尾根を東の方へゆるやかな傾斜を登って行く。
ゆるやかな傾斜はすぐ傾斜をゆるめ、ほぼ平らになる。
左手道沿いには、赤いエプロンをまとわれた一体の石仏が目に入る。
なかなか立派な気品に満ちた顔をしておられる。
すぐ先の松の木に、赤いリボンを見て、少し行くと、また左手に5〜6体の石仏を見る。
この辺りは石仏が多い。
10m足らず行くと左手に 3体の石仏 を見るが、どうしたことか顔が痛んでいる。
随所に並ぶ石仏を見て少し下ると、左手に倒木が株の裏側を見せている。

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少し下ると、尾根筋の道はゆるやかな傾斜で伸び、落ち葉の音にリズムを取るように快適に歩を進めていく。
足元には、20cmもあるお皿のような形をした真っ白いキノコが目を引く。
そして少しばかり下ると、左手から登ってきた女道と接道する。
帰路、擬木の階段を下り女道を帰ればいい。
右手へ、数メートルも登り返すと、右手のコケむした岩の上に登山者の見守るように 2体の石仏 が安置されている。
石仏の背後には竹林が広がっている。
一息ついて、落ち葉の平坦な道をさらに直進して行く。
落ち葉の道を右手へカーブするとゆるやかに下りだし、右手竹林に目を配りながら下って行く。
竹の落ち葉は道を覆いつくし、足から伝わる感触は自然林の落ち葉とはまた異なり悪くはない。
心地いい道を左手へカーブしゆるやかに下って行くと、丸太橋が見え出し右手へ流れ下る 小さな沢 を渡っていく。
少しばかり登り返すとスギの植林地になり、根っ子の段差を登って行くと傾斜はゆるんでくる。
道は植林地を縫うように小さく蛇行しながらゆるやかな傾斜で伸び、次第に足早になってくる。
右手に倒木を見ながら登って行くと、狭い道はさらに狭くなる。
道は、雨水が流れる道と重なり、決して歩きやすい道は言えない。
そして左手へカーブし、S字状にカーブすると次第に傾斜を増してくる。
さらに倒木をくぐって行くと、赤土むき出しの滑りやすい道になる。
正面には、裏向きの道標が見えてくる。

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