九州最大の山城跡と大樟原生林の山・立花山 [ 367m ]
松尾山 → 白岳(所要時間:約15分)
松尾山山頂は、立花山の全容を見るには絶好の位置にはあるが、残念ながら大木の枝々に隠れ、かすかにその存在を伺う程度で山容は確認できない。
山頂には、山頂標が立てられ、標高は342mと案内されている。
同じ支柱の下には、343mと手書きされている。
山頂は山頂らしくなく、山頂を示す標柱がなければ見落とすほどで、わずかばかりの空地があるだけである。
山頂からは、北東の方が開け、市街地を眼下に見ることができる。
松尾山には、松尾城が築城され、立花道雪の側室於色姫が住んだとされている。
白岳は、ここから西の方へ平らな道を、左手に大きな木を見て下って行く。
少し行くと、道は傾斜を増し滑りやすく、左手にはロープが張られている。
さらに、右手のトラロープを手に急坂を下って行く。
松尾山から2分も下ると道は右手へカーブし、その右手に積み重ねたような岩の左手を下り、さらに左手へカーブし下って行く。
ここにもロープが張られている。
急坂を下ると、わずかな距離ではあるが傾斜は緩んでくれる。
ほぼ平らな道は足の疲れを取ってくれる。 道へはみ出した幹をくぐり抜けて行くと、また下りだす。
途中、樹間から白岳の山容を見ることができる。
スギの木が混じる自然林の中を行く。 松尾山から7、8分も過ぎると、杉林はなくなり自然林ばかりとなる。
道は傾斜を増し滑りやすい急坂になり、
ロープ
を借りながら辛抱して登る。
この登りが白岳最後の登りではあるが、この急坂は思ったより長く、一歩一歩山頂を目指し踏み上げいく。
この急坂を3,4分も登れば、白岳山頂に着く。
山頂は広場になっており、一息つくのにいい。
眺めは松尾山と同じく、
北東の方が開けている
。 ここは、白岳からの展望を取るため、木が刈られている。
白岳にも松尾山と同じく立花城の支城として、怒留湯融泉(ぬるゆゆうせん)の白岳城が築かれ、立花城の要塞の一翼を成していたと言われている。
眼下に見える市街地を楽しんだら往路を帰る。
立花山直下の三叉路までは、約30分足らずで着く。
往路といっても、行きと帰りとでは目に見えるものは異なり、 全く違った光景に出会うこともある。
全く新しい気持ちで往路を引き返したい。
立花山直下の三叉路を左折し、クスの原生林手前から左折し下ってもいい。