羊群原を行く・貫山 [ 711.6m ] − 大平山 [ 587m ]
大平山 → 四方台(所要時間:約40分)
大平山山頂には、正面林の中に隠れたように道標が立てられている。
少し行くと、右手に羊群原の説明板が立てられている。
ここからの展望は羊の群れに似た羊群原が視界一杯に広がっている。
大平山山頂
はこの説明板の左手、石灰岩を登ったところにある。
ここで一息つき歩道に戻り先に進む。
岩道を少し行くと、右手正面に、九州自然歩道の案内板がある。
ここは三叉路になっており、九州自然歩道は右手へ下り、中峠へと伸びている。
九州自然歩道と別れ、三差路を直進しゆるやかに下って行く。
少し下るとY字型の三叉路になり、左手へ直進して行く。
右手は中峠へ通じている。
平坦な道を快適に歩を進める
。
丘陵前方には目指す貫山が、その全容を見せてくれる。
さらに右手に目を移すと、左半分は樹林帯に覆われ、右手半分は草原が広がった峰が見えるが、その峰が四方台と呼ばれるところである。
羊群原
眼下に広がる石灰岩の露出したところが羊群原です。 平尾台のカレンフェルド(石塔原)を代表する地域で、岩肌にはカレンと呼ばれる様々な掘り込み(溶解)の模様が見られます。 純白の羊の群れが牧場の中を群遊しているように見えるところから、羊群原と名付けられました。
<環境庁 福岡県>
道は左右に蛇行しながら伸びている。ゆるやかに左手へカーブしながら、また石灰岩の群れの中を行く。
少し行くと道はゆるやかな登りになる。
登りきると、
正面は深く落ち込んでいる
。
そこにも一筋の道が切れ目なく伸びている。
大平山から6、7分、貫山・四方台を正面にして、道は右手にカーブし南の方へ急坂を下って行く。
道は少し滑りやすい。
少し下ると、道は左手東の方へ向きを変え急坂を下って行く。
この急坂はどれだけ下っても、帰路登ることはない。
3、4分も下ると歩きやすい平坦な鞍部に着く。
すぐ登りにかかり、分岐の左手の道を取る。
鞍部から3分ほど登ると、また石灰群の群れを行く。
石灰岩の道をゆるやかに登ると、道はゆるやかに下り始める。
足元の道は鞍部へ下り、四方台へ急坂を駆け登っている。
鞍部からは、右手にも分岐し中峠へ通じる道が定規をあて線を引いたように横一線に伸びている。
道は鞍部に向かってゆるやかに蛇行しながら下っていく。
やがて来る急坂を気にしながら、鞍部に向かって草原の中を
リズミカルに下って行く
。
正面にはまた石灰岩の峰が広がってくる。
下りだして3,4分も過ぎれば鞍部に着く。
鞍部は交差点となっており、標柱が立てられている。
直進は四方台、右手南の方は中峠・茶ヶ床と案内されている。
文部省の石柱
も立てられている。
左手にも道は伸びており、少し下ればスギ林の道となる。
四方台への急坂を前にここで一息つくといい。
中峠への道は、南の方へ気持ちのいい道が斜面を走っている。
それに反し四方台への道は急坂に胸を突く。
しかし、鞍部から見る傾斜は少しゆるんで見える。
一息ついたら、重い腰を上げ、急坂に取り付く。
石の多い道をゆるやかに登って行く。
少し登ると、傾斜は次第に強まり急坂になる。
覚悟はしたものの、一歩一歩の足が重たい。
2、3分も登ると小段につき、ここで一息入れる。
後ろを振り返ると、
真っ白く染まった羊群原
が視界一杯に広がる。
自然の造形に、ただ感嘆するばかりだ。
さらに一歩一歩を登って行く。
足が重たい、そんなときは無理せず、立ち止まって足を休めればいい。
登山は、休んで恥じることは全くない。
休息を交え、一歩一歩登ればその頂には必ず到達する。
理屈道理である。
10分、いや15分かかってもでもいい。
ここを登りきると、
四方台への平らな道
が続く。
急登のお返しみたいなもので、なおさら有難い。
標高が600メートルを越すこの丘陵からは、目に映るすべてのものに感嘆する。
右手には、豊後富士と呼ばれる由布岳が、その右手には久住山系の稜線が遠望できる。
正面には鉄塔も見える。