羊群原を行く・貫山 [ 711.6m ] − 大平山 [ 587m ]
登山口 → 大平山(所要時間:約35分)
駐車場から石段を下り、県道を渡ると、正面に「この先、私有地につき立ち入り禁止」の立て札が立てられている。
その先、10メートルほど下った所に
登山口
がある。
登山口は、車止めの杭が打たれ、登山口に踏み込むと、左手に標柱が立てられ「散策路 大平山1310m」と書かれている。
その先には、九州自然歩道の案内板も立てられている。
ここをゆるやかに草原の道を登っていく。
草が葉を伸ばす時期は、道は狭い。
少し行くと右手に
標柱
が立てられ「茶ヶ床園:3.4km、吹上峠:0.1km」と案内されている。
さらに左手には平尾台について説明板も立てられている。
平尾台
平尾台は、南北7km・東西2kmのも及ぶ広大な石灰岩石の台地です。 昭和25年に新日本観光百選に選ばれ、全国的に脚光を浴びるようになりました。 台地北部は典型的なカルスト地形として、昭和27年に天然記念物に指定され、昭和47年には北九州国定公園にも指定されました。
説明版から10メートルも行くと、正面に丸いパネルが二枚ついた北九州国定公園の立て札が立てられている。
ここを擬木の柵がある左手へゆるやかに登っていく。
直進する道もあるが、踏み跡は左手がしっかりしている。
少し行くと丸いコンクリート棒が階段状に敷かれ、ここを登って行く。
道は少しばかリ傾斜を増してくる。 すぐ、
Y字形の三叉路
になり、正面には目印のように石灰岩が座っている。
どちらを行ってもいい。
行く手は大平山へ向かう目前の斜面に、くっきりと刻まれた登山道を目指す。
ここも左手にとると、階段の道は広くなる。
左手には2台の擬木のテーブルが置かれている。
ここで座るのはまだ早い。
さらに1分足らず登って行くと
Y字形の三叉路
になる。
右手は、目前の斜面をほぼまっすぐに登る道であり、左手は左右に、ジグザグに横切りながら登っていく道で、距離は長くなるが傾斜は少ない。 最初から短距離を求める必要はない。
登山はマラソンのように長い時間体を動かす。
同じスポーツでも登山は時間を競わない。
特に登山は山頂への道を楽しみながら登りたいもので、登るだけが目的では味気ない。
さて、目前に広がる斜面を見ながら、ゆっくりと左手へ登っていく。
すぐ正面に四角の案内板が立てられている。
案内板はコンクリートで造られ、「この美しい自然はみんなのもの、植物を大切に・ゴミは捨てないで」と刻まれている。
支柱も九州自然歩道のシンボルマーク「でんでん虫」が形押しされている。
つまり、"亀さんのようにゆっくりと"との意図が感じられる。
案内板の手前から右手へ鋭角にカーブして登って行く。
すぐ直進して登ってきた道と交差する。
どの道を取るかは、体の向きに任せていい。
しかし楽な道を選んだ方がいい。
道は徐々に傾斜を増してくる。
周辺には樹木は全くなく、斜面の頂に向かって伸びる道を選べばいい。
しかし、できれば直登の道は避け、遠回りを選ぶ。
直進して直登の道を横切り、また左手へコンクリートの石段をカーブし登って行く。
ジグザグに登って行くと、登山口から
急坂を直登してきた道
と出会う。
ここから直登の道を見下ろすと、いかにもきつい傾斜をしている。
ジグザグに道を取り、さらに交差点から左手へ石段を登って行くと、正面に植物の
説明板
が立てられている。
そこには石灰岩が多く、右手に鋭角にカーブし登って行く。
少し登ると、突き当りには岩が多くなり、その間には階段も付けられている。
階段は歩きにくく、右手から左へカーブし登って行く。
振り返ってみると、何かの影が気になってしまう。
石灰岩の多い道をゆるやかに登って行く。
道は右手へゆるやかにカーブし、傾斜を増してくる。
右手には石段が付けられているが、
左手の脇道が歩きやすい
。
カーブしたところから1、2分も登ると、左手に白い立て札が立てられている。
立て札
には「美しい自然はみんなのもの、植物を大切に、ゴミは捨てないで 環境庁・福岡県」と書かれている。
案内板に着くころ、急斜面は登りきり左手へカーブしゆるやかに登って行く。
道は、大平山から派生する、こんもりと盛り上がった尾根に向かって、ゆるやかに蛇行し登っている。
道は次第に傾斜をゆるめ、目前に展開する光景に気は高まる。
目前には早くも、石灰岩が群れを成す羊のように集まっている。
立て札から5分も行くと、
石灰岩群の真只中を行く
。
石灰岩は、触るとザラつくが白くて美しい。
道はその石灰岩の隙間を縫うように伸びている。
石灰岩には所々に赤い塗料で、矢印が記され行く手を案内している。
石灰岩の中に道は数本あり、どの道をとるかは足に任せればいい。
左手を取って1分も行くと左手に道標が立てられている。
しかし
文字板は付け根を残し、回転するように抜け落ちている
。
後ろに廻ってみると「吹上峠:0.8km・茶ヶ床:2.7km」と書かれている。
石灰岩の狭い隙間に付けられた道
を1、2分も行くと、石灰岩は途切れ、草原の道をゆるやかに登って行く。
正面には
小高い丘の上に石灰岩の群れ
を見る。
1、2分も行くとまた石灰岩の道を行く。
右手に広がる斜面を見渡すと、何万頭もの羊の群れを連想する。
石灰岩の右手の、ほぼ平坦な道を行く。
正面には、樹木を生やした小高い大平山が次第に近づいてくる。
左手には、白い立て札が立てられ、"自然はみんなのもの・・・"と書かれている。
1分も行けば、また石灰岩の群れの中に入る。
ここにも赤い塗料で矢印が記されている。
石灰岩群に入って2分も行くと、左手に石柱が立てられ「天然記念物境界」と書かれ、裏面には「文部省」と刻まれている。
さらに
石灰岩
の中を、特異な形に目を奪われながら1個1個観察するようにほぼ平らな道を行く。
石柱から2分足らず行くと、右手に標柱が立てられ「吹上峠:1.1km、茶ヶ床園地2.km」と書かれている。
茶ヶ床園地の小数点以下は塗料がはげて読み取れないが、計算すると2.4kmと推測される。
正面、石灰岩の向こうにはこんもりとした林が近づいてくる。
後ろを振り返ると、
石灰岩に視界全体が真っ白く染まっている
。
左手の白い立て札には「美しい自然…」と同文で書かれている。
少し行くと左手にまた石灰岩が多くなり、その中に初夏に咲かせる白い花を高砂に見立てて名付けられたと言われる
「タカサゴソウ」の説明板
が立てられている。
ここを右手へ寄るようにゆるやかに登って行く。
そして右手斜面を行く。
大平山は、もう手が届くところにある。