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福岡県の山

戦国の風とツゲの原生林・古処山 [ 859m ]

古処山頂 → 林道出会い(所要時間:約50分)

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25分ほど辿れば古処山頂に着く。
昼食をとり、少し体を休ませたら、童心に返り山頂の岩場を探検でもしたらいい。
山頂の最も高い岩は、国見岩とも呼ばれ、天守台の機能を果たしたと言われ、素晴らしい展望が得られる。 展望は東に屏山から馬見山へ走る稜線が一望できる。さらに久住連峰も遠望できる。 展望に満足したら登山口へ往路を戻ってもいい。
しかし遠回りになるが八丁越え経由で下山して行く。 下山は、文字通り下り一辺倒で、登りはない。

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八丁越えへは、北の方へ行く。 山頂広場にも八丁越えへの標柱が立てられ、狭い道をゆるやかに下って行く。
1、2分も下ると 尾根道 になり、ほぼ平らな道を行く。
平らな尾根道は、どの山でも気持ちいい。
何処からともなく吹いてくる風は、体を元気付けるだけではなく、気持ちまで爽やかにしてくれる。
辺りを見回す余裕もでる。

平坦な尾根道を、2分ほど行くと、 正面左手に屏風のような岩 がある。
そこを通り過ぎると、その先右手には、先が尖った岩がある。
そこから、右手へ岩が多い急坂を下って行く。
道はすぐ平坦になり、右手には 数体の石像 が祀られている。
屏風岩から2分も経つと、正面に 石碑のような岩 が立てられている。
そこには、宮地嶽大明神・勝頼大明神等刻まれ、ここから左手へカーブし急坂を下って行く。

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さらに右手へカーブして下って行くと、傾斜はゆるみ平坦な道になりすぐ 広場 にでる。
広場の中心辺りには、ブロックで作られた避難小屋がある。
広場右手を見ると、 褐色に錆びた鳥居 が目につく。
その下の大きな岩には、不動明王が赤い線で描かれ、右手には宝剣を握っておられる。
両脇には、白山神社の青い幟も立ててある。
さらに、先の方には、 観音菩薩 や不動明王・地蔵菩薩の立像や坐像等、たくさんの石像が祀れている。

ここは秋月城本丸があったところで「馬攻め場」とも言われている。
古処山城は、1203年前原市の高祖城主原田氏と同族の原田種雄(たねかつ)が築城し、秋月氏を名乗ったという。
その後、豊後の大友氏とは何代にもわたって戦を重ねている。

秋月氏は種実の時が最も栄え、11郡36万石を領し、24の支城を抱え北部九州最大の勢力になっている。
その城は、どのように誇っていたか今は知る由もないがしかし山城であり、大規模なものとは想像できない。
4月になると、運がよければ広場周辺や、大將隠しの尾根筋に「一人静か」という和名の花を見る。
花は白い可憐な花を咲かせる。
ちなみに種類は異なるが、2本立の白い花を咲かせる「二人静か」という花もあるという。

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広場を抜け、平坦な道を行くと、右手にはまた 屏風のような岩 がある。
道には岩が多いが、歩くのを邪魔するようなものではない。
岩には、靴が入る程度にくり抜かれ左手にはロープも付けられてもいる。
屏風岩を過ぎ 急坂 を下ると途中、コケむした岩の間に、木杭が立てられ、赤と黄色のテープが巻かれている。
ここを下ると斜面につけられた踏み跡は傾斜を緩めてくれる。

道は狭いが歩きやすい。 少し行くと、左手へカーブし、ゆるやかに下り、さらに右手へカーブし下って行く。
途中、左手には古い 小さな案内板 が立てられ「古処山登山道」と書かれている。
道はこの辺りからゆるやかに登り右手へカーブして伸びるが、すぐ傾斜を緩め、快適な歩行が楽しめる。
さらに、左手へカーブして下って行くと、 林道と出会う

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ここには幾つもの立て札が立てられ、右手へ下っていけば「長野千手」、八丁越えへは、甘木・秋月の方へ直進して行く。
左手には、ベンチが用意され一服するといい。 道は急に広くなり 、すぐ急ぎ足になる。
気持ちは「もっとゆっくり歩きたい」と言っているが足が止まらない。
新緑の季節、自然の鼓動を感じ、息づく木々に元気が伝わってくる。
気持ちのいい道を1分も行くと、道はゆるやかに登りだし目前が急に明るくなる。
登り切ると左手に、 アセビの木が一本 、目に付く。
アセビの木は、四月頃には白く小さな風鈴のような花を咲かせ、登山者を楽しませてくれる。
アセビの葉を馬が食べると酔ったようになることから「馬酔木」と書く。

道は下り坂となり、滑りやすくなる。
さらに少し登り下って行く。
周囲は自然林が密生しているが、大きな木はない。
歩きやすい広い道をルンルンと足早に下っていく。
足下には落ち葉が多く、心地いい足音に耳を傾けながら快適な歩行を楽しむように下っていく。
1歩1歩に通り過ぎる景色が後退していくのがもったいないのか、つい後ろを振り向いてしまう。
少し下ると、道はU状に浅くへこみ、ゆるやかに下って伸る。

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道は 一本道 で迷うことはない。
山頂への道には、岩が多かったがその岩もない。
足元には時折、天井が開け日溜りができている。
そこを抜けるとまた薄暗くなる。
道には落ち葉が多く、古い葉は土になじんでいるが、新しい落ち葉は滑りやすい。
そういえばこの辺りは照葉樹林が多い。
道は次第に傾斜を増し、ミゾのようなところ下って行く。
そこは粘土質の赤土がむき出し、滑りやすく歩き辛くなる。
しかし、左手には脇道が作られている。
1、2分も下ると、傾斜はゆるみ、ほぼ平坦な道になる。
三叉路から、15〜6分も経ったころ、左手はヒノキの植林地になる。
右手は自然林。ここを少し登るとまた平らな道になる。
少し行くと、左手に 案内板 が立てられ、後ろを「古処山」行く手を「秋月・だんご庵」と案内されている。
ヒノキ林は、手入れが不足しているためか、垂直に幹を伸ばす木は少なく、また枝分かれした幹も多く、建築材にはなりそうにない。

道はヒノキ林の中をわずかに登り、左手へカーブしゆるやかに下って行く。
途中、道一面に淡いピンク色の 桜の花びら が、舞い落ちている。
道には小石が目立って多くなる。
さらに1分ほど下り、左手へカーブして行くと、左手に「安財」と書かれた石柱を見る。
少し下ると、道はミゾ道に変わり左右に蛇行しながら下っていくと浮いた石が多く歩き辛くなる。
しかし、この辺りの ヒノキ林 は、手入れがいいのか垂直に整然と幹を伸ばし、見るだけで気持ちいい。
少し下ると、幅30センチメートルほど掘り込まれ、そこをゆるやかに下って行く。
しかし、次第に傾斜を増すが、すぐ傾斜をゆるめる。
そして、 別の峰につなぐ吊り尾根 を左手へカーブし、平坦な歩きやすい道を行く。
さらにゆるやかに下り、少し傾斜を増すと 林道 に着く。

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