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福岡県の山

照葉樹林を行く・足立山 [ 597.8m ]

登山口 → 砲台山(所要時間:約60分)

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駐車場は足立山公園か、妙見神社の参拝用駐車場を借りるしかない。
登山口ではないが、妙見神社を参拝し山頂を目指すこととする。
神社入口の石段を登り、鳥居をくぐって境内に出ると、 狛犬ならぬイノシシ には驚く。
社殿を正面にして左手へ石段を下り、赤い燈篭が並ぶ参道を行く。
6月には、左手にアジサイの花が咲き乱れる。
参道をそのまま進むと車道に出るが、その手前右手に3段ほど石段を登る。
石段左手には、企救自然歩道の案内板が立てられ

『ここから山頂までは80分です。
時間に余裕を持ち、無理せずマナーを守ってハイキングをお楽しみ下さい。』

【ハイキングのマナー】
・草花を傷つけないよう、自然を大切にしましょう。
・自分のごみは必ず持ち帰りましょう。

と書かれている。
右手には「 足立山とイノシシに乗る和気清麻呂公像 」と題した説明板が立ててあるが、内容は民話と少し異なる。
正面はイノシシに乗る和気清麻呂像が建てられている。
清磨呂公は、民話の通りイノシシに乗っておられる。

和気清麻呂公とイノシシ(民話集より)
奈良時代称徳天皇のころ、天皇につかえた、道鏡という僧がいて、天皇の信望が厚かったことから増長してしまい、皇位につこうと野望を抱くようになったという。その道鏡は「次期天皇は私にと、宇佐の神のお告げがあった」言う。 驚いた天皇は、真意を確かめるため和気清麻呂を宇佐八幡宮へ遣わしたため、道鏡の野望は頓挫してしまう。 怒った道鏡は、清磨の足を傷つけ歩けなくし、太陽に国(鹿児島)へ流すこととした。 太陽の国へ赴く途中、清磨は宇佐八幡宮に立ち寄ると「これより20里(約80km)のところの山すそに湯が沸いている。 その湯に21日間浸すと足はよくなるであろう。」と神のお告げを聞き、清麻呂が社殿を出ると30頭余りのイノシシが群がり、内1頭が「背に乗れ」というしぐさをした。イノシシに乗ると疾風のごとく走り、湯煙が立つ足立山の麓まで運んでくれたという。 清麻呂は神のお告げに従い、21日間毎日お湯に浴びると、足は日を追って良くなり、ついに21日目に自分の足で立てるようになったという。「足が立ったぞ」と叫び、山頂に駆け登り宇佐の神に感謝の気持ちを伝えたという。 山名はここから呼ばれるようになったという。

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この公像のすぐ右手をゆるやかに登っていくと 自然林 が広がる薄暗い空間に踏み込んで行く。 辺りは一面落ち葉が敷き詰められている。

少し行くと、表土がはがされたように 赤土がむきだしになり 、木の根が這い出し歩きにくくなる。
右手には、雨水が流れるミゾが並行して南の方へ伸びている。
樹木は照葉樹が多く、水分をたっぷり吸った木は大きく枝を伸ばしている。
この辺りは湿気が多いせいか、コケが多くシダも多い。

赤土の道を2〜3分も行くと、右手へカーブし、右手ミゾ道を行く。
すぐ8段ほどの擬木の階段を登り、左手へカーブし登って行く。
さらに右手へ回り込むように土壁の間を登って行く。

ミゾ道には、3〜40センチメートルほどの 岩が歩行を邪魔する ように転がっている。
さらに、直径30センチメートルほどの木を輪切りにして階段代わりに置かれ、それを踏み台に登っていく。
すぐ左手へカーブし土壁の間の深いミゾを登って行く。

さらに、右手へカーブし登りづらい急坂を行く。
左手土壁の露岩には、目印に赤い塗料が塗られている。

さらに左手へカーブし、赤いミゾ道を5〜6分登ると、ミゾは浅くなり 落ち葉の多い道 になる。
左手に根をむきだしにした木を見て登って行くと、またミゾ道となり、ここを過ぎると少し歩きやすくなる。

さらに、右へ左へ蛇行するようにカーブして、急坂を行く。
両脇の土壁は、人の背丈より高く、 深いミゾ道には時折日が差し込み、足元を照らしている。

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左手は自然林が続くが、右手はヒノキが植林されている。
ミゾ道を少しばかり右手へカーブすると、 傾斜はゆるみ歩きやすくなる
両脇の土壁には深緑色のコケが多く、シダも多い。
和気清麻呂公像から12〜13分も登ると傾斜はゆるんでくる。 初めて歩く平坦な道に気分はいい。
平坦な道は足だけではなく気持ちも楽にさせてくれる。

平らな道を少し行くと、右手へカーブし登って行く。
すぐ赤土剥き出しの ミゾ道 となり、さらに右手へカーブして行く。
ミゾ道の底には、かき寄せたように、落ち葉が多い。
ミゾ道は、左手へカーブすると傾斜を増し、さらに右手へカーブし登ると、傾斜はゆるみ歩きやすくなる。

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歩きやすい道を少し行くと、道の両脇はヒノキの植林地になる。
斜面に付けられた 平坦な道 は、左へカーブしながら少しづつ傾斜を強め、急坂になる。
さらに急坂を左右に蛇行を繰り返し登って行く。

途中、赤い塗料が付けられた岩を見が目に付く。
ヒノキ林の道も落ち葉が多く、急坂を登ると三叉路になる。
ここを右手に曲がってもいい。

数メートル直進して右手へ カーブ してもいい。
すぐ道は1本になる。

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右折すると、目印になるような岩を見て、 擬木の階段 を登っていく。
階段は40段ほど数える。
階段を登りきり、数メートル行くと赤い塗料が付けられた岩の右手を行く。

斜面の道は狭く、小石が多く歩きづらい。 すぐ左手へ鋭角にカーブし、登って行くと岩場になる。
岩場の 突端の岩 には赤い塗料が塗られている。
道はこの岩場の左右に踏み跡が付けられ、岩を登る必要はない。
数メートル行って、小石の多い狭い道を右手へ鋭角にカーブし登って行く。

斜面の狭い道を、岩場から1分も行くとY字状に分岐する。
ここは、左手へ急坂を登ってもいいし、7〜8メートル直進し、左手へカーブし登ってもいい。
すぐ道は合流する。
足に自信がある登山者が近道を作ったのかもしれない。
しかし、無理して近道は行かず、しっかりした踏み跡を選んだ方がいい。

すぐ右手へ急坂を登って行く。
さらに右手へカーブするとU字状のミゾ道になり、両脇の土壁は赤土がむき出してくる。
少し行くと、左手の土壁はなくなる。
どこから吹いてくるのか、涼しい風が体を元気付けてくれる。

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道には岩が多く、岩には赤い塗料が記されている。
その岩の左右どちらかの踏み跡を登って行く。
この辺りも右手が自然林、左手にはヒノキ林が広がっている。
右手へ鋭角にカーブし岩を登り、さらに左手へカーブし、右手斜面から、 流れ落ちてくるような岩 を横切って行く。

すぐ右手へカーブし、大きな岩の上を歩いていく。
この辺りの斜面の道には、露岩が非常に多い。

少し行くとまた 岩場 になり、正面の岩には赤い塗料が記されている。
その岩の左右にはトラロープが張られ、 左右どちらを登ってもいい。
右手のロープは短く、結び目も付けられている。
そのロープを手に右手を登ると、右手岩壁の下には水溜まりが目に付く。

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そこを用心して登ると、すぐ右手斜面から張り出した大きな岩の上を歩いて行く。
さらに右手へカーブし登って行くと、歩きやすい斜面の道になる。
しかし所々に露岩も姿を見せている。
ゆるやかな傾斜を少し行くと、わずかな距離であるが、ゆるやかな下りだす。
1、2分も行くと、 右手に大きな岩 を見て、ほぼ平らな斜面を行く。
平らな道を行くと、足は軽くなり、周囲を見渡す余裕も出てくる。
平らな道を7〜80メートルも行くと、またゆるやかに登りだす。
さらに傾斜を増し、南東の方に伸びている。
しかし次第に傾斜を緩め、足取りは軽くなる。
左手から大きな幹を頭上に伸ばし、さらに右手からも伸ばす 幹をくぐる と左手に転落防止のロープが張られている。
この辺りも自然林が枝を伸ばし、明かりはさえぎられ薄暗い。
道はすぐ平らになり、ゆるやかな下りになる。
足元の岩の赤い塗料を見て、道は再び登りだす。
すぐ傾斜はゆるみ、10メートルほど平らな道を行く。
道には落ち葉が多く滑りやすい。
落ち葉は、場所によって滑りやすくもなるし、滑り止めにもなる。
幹をくぐって3、4分も行くと正面が明るくなり、急坂をひと登ると天井は抜け、明るい三叉路となり砲台山分岐に着く。

三叉路には 標柱 が立てられ、左手「妙見山・足立山」右手は「砲台山」と案内されている。
ここを右折すると、10分ほどで砲台山に着く。
砲台山への道は狭く 平らな道 が伸びている。
少し行くと、自然林の中に入り、また薄暗い道を行く。
平らな道は、ゆるやかな登りになる。左手に石積みが、右足元には道を保護するように、道に沿って石積が作られている。
そこをゆるやかに左手へカーブし登ると、傾斜はゆるみ、小竹が多くなる。
3〜4分も行くと、天井が抜け日差しが差し込む。
しかし、すぐ林の中に入る。
左手の石積や、右手足元の石垣の道を少し行くと、高さ・幅共に20センチメートルほどのコンクリートの構築物が横断する。
すぐ三叉路のような踏み跡になるが、ここを直進して行く。
赤土の道を行くと正面が明るくなり、天井が抜ける。
そして滑りそうな斜面を、左手に大きな岩を見て登ると、山頂に着く。

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