市街地に裾野を広げる深い森・油山 [ 597m ]
妙見岩 → 山頂(所要時間:約40分)
この岩が妙見岩で、
説明板
が立てられている。
ここで一息つけばよい。
ここは┬字形の三叉路となっており、岩の左手に
道標
が立てられ、右手へ「梅林方面:2.7km」左へ行けば「油山山頂:1.5km」と案内されている。
妙見岩
昔、北辰妙見大菩薩が、まつられていたところで、龍樹権現の上宮と称されていますが、今は大岩のみが残っています。干ばつのとき、焚き火をたき太鼓をたたいて雨乞いをした場所です。
南の方には油山山頂を樹間に望むことができる。
さて、一息ついたら左手南の方へ山頂目指し下って行く。
赤土を堀り上げ造ったような
ミゾ状の道
を蛇行し下っていく。
路面はコテでなでたようで歩きやすい。
すぐ両脇の岩を間を通り抜け、妙見岩から1、2分も行くと、二つの峰をつなぐ吊り尾根状の
気持ちのいい道
となる。
平らな道を少し行くと、道は登りだし、ヒノキの植林地を抜けていく。
そしてゆるやかに蛇行しながら、右手へ大きくカーブし登っていく。
日差しは、ヒノキや自然林に届いてはくれず薄暗い。
道はまたU字状に深く掘り込まれ、階段としての機能をなくしたように、土に埋まった木段を6〜7段数える。
左手に城南消防署の「観=D」の立て札を見て花崗岩か砂質の
ミゾ道
を行く。
ミゾ道はさらに深くなり、壁は背丈以上にもなる。
道を蛇行し、5段ほど登り、さらに右手へカーブして25段、少し途切れて25段、階段はさらに続き、あわせて100段以上登っていく。
階段を100段も数えると足は極度に疲れ、遠慮なく休めばいい。
さらに右手へカーブし登っていくと、
1メートル
ほどの段差にさしかかる。
そこにはヒノキの根が、木段に合わせるように階段状に伸び、そこに足をかけ登っていく。
少し行くとミゾ道は終わり平らになる。
左手には土の中から抜け出たように、数個の岩が道の左手に転がっている。
その岩に混じって、隠れるように低い石柱も立てられ右手には、城南消防署の「観光=E」の
立て札
が立てられている。
すぐ左手先には、
腰を降ろしたくなるような岩
が目に付く。
道はほぼ平な細尾根に延び、気持ちのいい風が熱い体を優しく包んでくれる。
周囲はヒノキの植林が消え、自然林に被われて座りたくなるような岩から、1〜2分も行くと道は登りだし、十字が刻まれた
石柱
が目に付く。
石柱を見て少し登ると、傾斜はゆるみ気持ちのいい道になる。
右手にはまたヒノキ林が道の端まで押し寄せてくる。この辺りも松の木が多い。
少し登ると、また木段が付けられ13段ほど数え尾根道を行く。
さらに右手へカーブし、根っこの階段を合わせ9段ほど登っていく。
左右にゆるやかに登っていくと、ゆるやかに下りだし┬字形の
三叉路
に出会う。
右手には
道標
が立てられ、左手へ下っていくと市民の森管理事務所まで1.18km、右手は油山山頂へ1.03kmと案内されている。 山頂で昼食でも取ったら、帰路はここまで引き返しここから下っていってもいい。
山頂はここを右手に曲がり、擬木の階段を4段、木段を1段ほど下って行く。
すぐ左手には、面白い形で枝をいっぱい伸ばした木を見て、ほぼ平坦な気持ちのいい尾根道を行く。
右手はヒノキ林、左手は自然林の
間を切り開いた様な平坦な道
を行く。
すぐゆるやかな登りに変わり、道の真中にある
石柱
を見て、目を先にやると、また擬木の階段が続く。
階段をゆるやかに登っていくと、右手には
手摺
がつけられ、手摺に体を預けるようにS字状に蛇行しながら登っていく。
傾斜は少し増してくるが、またゆるんでくれる。
擬木の階段は、登山者の気持ちに反してなかなか終わらない。
途中、何度も足を休めながら辛抱して150段ほど登ると「観=G」の立て札を見る。
段差は高くはないが、長く続くと目は足元にとられ疲れが足に集中する。
しかし、時間さえ持っておけば何度でも立ち止まり、豊かな自然に目を向け足を休めることができる。
時間を気にすれば、疲れも大きく自然との戯れも起こらない。
さらに7〜80段登ると、階段は途切れてくるがしかし終わりを忘れたように容赦なく続く。
そして200段を数えるころ、擬木の階段は終わる。
左手には
道標
が立てられ、市民の森管理事務所まで1.38km、そして山頂までは0.83kmと案内されている。
右手は整然と立ち並ぶヒノキ林が続く。
少し行くと、また擬木の階段となり右手に石柱を見て登っていく。 さらに平らな細尾根をいくと、また擬木の階段となり55段ほど数えると登りきる。
階段はやっと終わり、細尾根の平らな道に足を休めながら歩を重ねて行く。
右手には、
少し小高くなった数坪の広場に出会う
。
ここには二等三角点の石柱が立てられてここで一息つき、足を休めるといい。
広場の階段を8段ほど降りると、右手に
道標
が立てられ、市民の森管理事務所まで1.51km、そして山頂までは0.7kmと案内されている。
すぐ先の両脇に、それぞれ一台ベンチが置かれ、ここで休んでもいい。
さらに平らな道を行くと、道は下りだし、両脇にはヒノキが目立ち自然林と混在してくる。
平坦な気持ちのいい尾根道を、道標から2分ほど行くと、道の
両脇に岩
が現れその間を抜けていく。
岩には木も生えゆるやかに登りだす。
すぐ登りきり、またゆるやかに下って行く。
尾根道の右手は自然林、自然林の中には松の木が多い。
左手はヒノキ林が続く。岩の間を抜け、2分も経つと急坂となり、ここにも木段が付けられている。
すぐ登りきり、さらに下るとまた登りとなる。
道には、右から自然木の根が無数に這い出しその先端を土に沈め、踏み跡はその上に付けられ根を直接踏むことはない。
登りきったところに、
道標
が立てられ、市民の森管理事務所まで1.73km、そして山頂までは0.48kmと案内されている。
国見岩
妙見岩から300m南の尾根伝いにある2段重ねの岩で、筑前の国(朝倉から遠賀まで)が見渡せるということで、この名がつけられたといいます。 黒田公が城下の配置を眺めたといわれ、市街地が一望され、眺望絶景の場所です。
左手に、わずかばかり展望が得られ、大きな岩が張り出している。
これが国見岩と呼ばれているもので、黒田公が立った岩といわれている。 しかし、今は両脇にヒノキが植えられ視界は狭く、黒田公が目にした景色のほんの一部しか見ることはできない。
直進して行くとすぐ木段となり、4段さらに13段ほど登り、左手に
欠けたような岩
を見てさらに登っていく。
すぐ右手正面の
大木
の根先の踏み跡に沿って登っていく。ここを登ると、道は左手へカーブしゆるやかに下りだす。
さらに5〜6段の木段を下ると┤字形の三叉路となり左手に分岐している。
左折
し下っていくと、市民の森のつり橋を経て管理事務所方面へ通じ帰路はここを下ってもいい。
正面右手にも案内板が立てられている。 山頂は、ここを直進し右手へカーブしながら登っていく。 すぐ数メートル毎に付けられた木段を4〜5段登っていくと、小さなピークに着く。
ここをゆるやかに下り、さらに4〜5段下って行くと、 正面に
擬木
の階段が迫ってくる。 山頂への最後の階段であり、最後の登りでもある。
一歩一歩登り詰め、60数段、さらに3〜4段も登れば山頂に着く。