中山越も十字路になっており、右手は登山口がある中山キャンプ場へ、直進は経ヶ岳、そして左手は黒木登山口へ通じる。
大木の根元には古い文字板が置かれ、中山へ4KM・黒木へは文字が薄れはっきり読み取れないが、2KMと読める。
さらに、21番のレスキュウポイントが振りつけられている。
中山越は笹岳と経ヶ岳との鞍部になっており、ここで腰を下ろす登山者は多い。
休みついでに、辺りに足を延ばすと、この時期運が良ければ「ウスキヌガサタケ」に出会う。
ウスキヌガサタケは、黒い頭に美しい黄色の網目のあるマント羽織り、小さいが一際目立つ不思議なキノコで食用にもなるといい、中華料理にも使われているというが、これを食べるのはもったいない。
ここでは、白いマントを着たキヌガサタケは見られない。
偶然にもウスキヌガサタケに出会って、胸の高まりを感じながら右手へ帰路につく。
分厚く積る落ち葉に、薄く付けられた踏み跡をゆるやかに下って行く。
少し下ると右手に分岐し、数メートル行くと林道に出会う。
その右手角には
を見る。
帰路は、この林道を取ってもいいが、元に戻り落ち葉の道を下って行く。
この辺りも日は閉ざされ薄暗い。
そして、少し行くと右手に、駐車スペースのある林道を見て、さらに薄暗い落ち葉の道を下って行く。
少し下ると正面に植林地が近づいてくる。
雨水に洗い出された岩場を通り抜け、右手へ向きを変えていくと林道に出会う。
これを直進して横切り、さらに自然林の中を行く。
左右に目を配ると奥のほうは植林地が広がり、道沿いに沿って自然林が残されている。
これをルンルンと下って行く。
さらに林道をショートカットしていく。
そして、林道を左手へ下って行く。
のんびりと天を仰ぎ下って行くと、右手へ鋭角に分岐するがそのまま直進し右手へカーブして行く。
すると、県営事業として植林地が伐採され、聞くとその跡には広葉樹が植えつけられるという。
林道右手は前年伐採されたとのことで、すでに広葉樹の苗木が植えられている。
さらに林道を蛇行し、左手に建てられて道標を確認しながら下って行くと、三叉路に出会う。
左手には立札が立てられ、工事中のためか、今歩いた道は一般車は通行禁止とされている。
この三叉路を右手へ向きを変え下って行く。
ルンルンと遠景を楽しみながら下って行くと、中山キャンプ場の駐車場が見え、ドラマは完結する。