県境の尾根を行く・脊振山 [ 1054.8m ]
椎原峠 → 鬼ヶ鼻岩(約25分) [ この区間の地図 ]
椎原峠からゆるやかに登っていく。
すこし登るとゆるやかな下りになる。
前方右手には、鬼ヶ鼻岩が樹間に見え隠れする。
道はほぼ平坦になるがすぐ登り出す
。
道には、木の根が這い出してくる。
ここを右手へカーブすると傾斜はゆるんでくる。
登山口から、既に4キロメートルを越えており、ゆるやかな登りでも足は重たくなる。
その分下りは楽になる。
ゆるやかな登りを左右に蛇行していくと、道は浅いミゾ道になる。
ミゾ道は少しづつ深くなる。 しかし、歩くのに支障はない。
浅いミゾ道を少し行くと、赤い塗料が塗られた倒木をくぐっていく。
倒木の左手根元を行ってもいい。
そこには薄い踏み跡が付けられている。
さらに
左手へカーブし、ほぼ平坦な道
を行く。
右手には脊振山系火災対策連絡協議会の名で「山火事注意」と書かれた丸い表示板が幹に掛けられている。
すぐ正面に、珍しく右手から倒れた倒木をくぐり、右手へカーブし下って行く。
ミゾ道は少し深くなり、右手へカーブし下って行くと、傾斜はゆるみ歩きやすい道になる。
すぐ三叉路に出会う。
右手には、道標が立てられ、「金山:4.3km 椎原峠:0.3km 井手野:4.5km」と書かれ、直進して金山、左手へ井手野、そして後方を椎原峠を案内している。
道標の先には、四角い案内板が立てられ「九州自然歩道につき二輪車の乗り入れを禁じます」と書かれている。
その奥には、
九州自然歩道の大きな案内板
が立てられ、「金山へ」「脊振山へ」と題して説明されている。
左手には、車が通るほどの道が下っており、井手野へ通じている。
大きな案内板の横にも道が下っているが、この道は椎原へ通じる。
ここで一息ついたら直進して鬼ヶ鼻岩へ向かう。
歩きやすい道を、ゆるやかに登っていく。
少し行くと、右手に赤や黄色の塗料が塗られた木を見て行くと、次第に傾斜を増してくる。
金山へ
椎原峠(西)から県境尾根を西の方へコースを取ると、役20分で鬼ヶ鼻岩のつけ根に出る。 これを右に約30m程行くと鬼ヶ鼻岩の大絶壁の上で前原、玄界灘の展望が眼下に広がる。 つけ根から左へ急坂を100mほど登ると尾根伝いに出、岩稜のやせ尾根が猟師岩、吉野山へと続く。 この辺りはツクシシャクナゲの群生地で5月の開花期はみごとである。 吉野山から小瓜峠までは一気に下っており峠から50mほど西へ行った所に井手野への分岐点がある。 鬼ヶ鼻岩から40分の行程である。県境の尾根を更に西へコースを取ると登り下りは多いが、ブナ林やイヌツゲの群落の中を行く快適な尾根コースである。 小瓜峠から金山まで約1時間の行程である。
脊振山へ
ここから東へ約300m程行った所が椎原峠であるが、峠から唐人の舞までは登りが続く。 この辺りはコバノミツバツツジの群落が続き5月上旬の開花期は花のトンネルとなる。 40分程登ると、唐人の舞に着く。花崗岩の巨石があり展望がよい。ここから更に20分ほど登ると、ガレ場に出る。 ここは濃霧のときには迷いやすいところなので注意を要する。 このあたりから平坦な道となり、まもなく気象台の観測レーダーの南をまわって、気象台の専用道路にでる。 この道路を行くと、一番落ち込んだところが矢筈峠で、更に東の方へ10分ほど行くと、県道を横断し、急斜面の林道を渡るとキャンプ場に着く。 キャンプ場の広場の上に駐車場があり、脊振山の山頂(標高1055m)までは更に5分ほどである。
少し行くと、ミゾ道の様相をしてくる。
右手には薄い踏み跡も付けられ、さらに傾斜を増してくる。
ミゾ道はすぐ浅くなり、木の根が多くなる
。
少し登ると、傾斜はゆるみ右手へカーブしゆるやかに登っていく。
ミゾ道と平坦な道はいいが、同じ言葉の繰返しで記録するのも大変だ。
左手に「61」と書かれた、
両端が赤く塗られた白い立て札
を見てゆるやかに登っていく。
道には落ち葉が厚く積もり、 さらにミゾ道は左手へカーブしていく。
左手曲がり角には、触りたくなるような場所に目印の如く、コケむした岩が1個だけ不自然に座っている。
さらに浅いミゾ道を登っていく。
ミゾ道は次第に姿を消し、白い立て札から1〜2分も行くと道を横断するように枯れ木か倒れている。
倒木の上部には、土がたまり階段状になっている。
正面には
コケむした大きな岩
が現れ、その間を右手へ抜けていく。
すぐ左手へカーブし支尾根の稜線を登って行くと、左手から倒れかかった木をくぐっていく。
その木には、赤いペンキやビニールテープが巻かれている。
右手の幹には「ゴミをすてないで」と書かれた
木板
が掛けられている。
道は少し下り、尾根の右手斜面を伸び、狭い道をゆるやかに登って行く。
赤いペンキが塗られた木から1分も行くと、右手に176番の標柱が立てられ「脊振山:5.0km 北山:13.5km」と書かれている。
正面に「山火事注意」の案内板を見て、狭い斜面を行く。
右手は、足元から切れ落ちているが、 しかし自然林が多く、危険を感じることはない。
左手斜面に、目を上げると大きな岩が積み重なっている。
斜面の岩は、ころげ落ちてはこないが気にならないではない。
さらに、斜面に付けられた狭い道を行く。
道はすぐ岩の段差を降り、ほぼ平坦な道を行く。
20メートルほど行くと、右手に先が赤く塗られた小さな立て札を見て、左手へカーブして登っていく。
道は
ミゾ道
の状態で、裸地になっており滑りやすく登りづらい。
しかし距離は短い。 右手には薄い踏み跡もある。
ここを登りきると、T 字に分岐し、左手は猟師岩へ通じている。
正面には道標
が立てられ「鬼ヶ鼻岩:30m 金山:3.6km 椎原峠:1.0km」と案内されている。
左手には、先が赤い立て札に「62鬼ヶ鼻岩へ」と書かれ右手には、「鬼ヶ鼻岩」と題した説明板が立てられている。
ここを、右手へ鬼ヶ鼻岩へ行ってみる。
鬼ヶ鼻岩
花こう岩が露出してできた断がい絶壁で、その高さは50メートル近くある。 前原・玄海方面の展望がよく、またこの周辺にはツクシシャクナゲの群落があり、5〜6月の頃紅紫色の美しい花が見られる。
ゆるやかに登って行くと、道には緑色にこけむした露岩が多くなってくる。
登りきると、また岩の多い下りになり、下りきったところの右手に、先が赤い立て札を見てさらに登っていく。
すぐ岩の多い道を登り、右手へカーブすると
鬼ヶ鼻岩
に着く。
巨岩の上に立つと、福岡市のシンボリックな福岡タワーも見てとれる。
さらに福岡市街地から前原市へかけ一望できる。
右手東の方に目を向けると、
脊振山頂が遠くにかすんで見える
。
食事はここでとり、眼下に広がるこの市街地を展望しながら、ゆっくりと時を忘れ過ごせばいい。
鬼ヶ鼻岩の展望を楽しんだら往路を帰ってもいい。
突端の一枚岩には、役の行者が修験したとも伝えられ、また岩壁のどこかに観音様が刻まれているともいわれるが、どこにあるかはっきりしない。
足と体力に自信があれば、ここでは休憩だけですませ、ここを引き返し猟師岩へ行く。
1分も行けば分岐に着く。