header_rogo.png

九州山クラブ アウトドアを楽しもう!九州の山々を登山記録として紹介

ホームホーム福岡県の山福岡県の山佐賀県の山佐賀県の山大分県の山大分県の山熊本県の山熊本県の山長崎県の山長崎県の山宮崎県の山宮崎県の山鹿児島県の山鹿児島県の山その他の県の山その他の県の山

HOME > 九州の山 > 佐賀県の山 > 脊振山 > 山の記録1

佐賀県の山

県境の尾根を行く・脊振山 [ 1054.8m ]

登山口(駐車場) → 脊振山(約10分) [ この区間の地図 ]

002.jpg
003.jpg001.jpg
004.jpg005.jpg
006.jpg007.jpg
008.jpg009.jpg
6823.jpg6820.jpg
map1.gif

山頂直下にある駐車場 には、九州自然歩道の説明板が立てられ、椎原峠への道が説明されている。
駐車場から山頂へは300メートルほどあり、航空自衛隊脊振山分屯地入り口の方へ、直進して車道を横切り、石段を左手へ登っていく。

椎原峠
自然歩道は、キャンプ場を横切り椎原峠までは、佐賀県・福岡県境に沿った尾根伝いで、変化に富み草原あり、樹林あり、岩場場あり、また玄海灘と有明海の両方を見おろすことが出来るなど、眺めにも恵まれたコースである。


石段を30段ほど数える頃、右手フェンス越しに 「役の行者」 の座像が、そばには 案内板 を見ることができる。
以前は、自衛隊入り口で相談すれば見せてもらえたと聞くが、現在テロ対策上見せていないという。
数メートル毎に、低い段差が付けられたコンクリート道を登って行くと、 道は右手へ、さらに 左手へカーブし石段を登っていく
傾斜が大きい自然石の石段を80段ほど登り、さらに加工石の石段を30数段登ると 山頂上宮 に着く。

役の行者
役の行者は役の小角ともいう。大和国蔦城に生まれる。幼少より神童の誉れ高く仏道に入る。32才で岩窟に入り行を為し、30有余年の後吉野の金剛山で大峯山を開き修験道場とした。 脊振山に飛来した記録はないが「委奴国考」によれば「脊振山頂腹に龍池あり、二龍出現す、水底に金錦ありて龍門に通ず、役の行者これを西嶺の一番菩提の法を行う金胎両部の密とす」とある。 後年この地は、山岳仏教、修験修行のメッカとして導崇され、その開祖として役の行者が勧請されたものと想われる。 台万「建立者本山派山伏中、元禄13年6月7日」の日付がある。

010.jpg
011.jpg012.jpg
013.jpg015.jpg
016.jpg018.jpg
0863.jpg

山頂には立派な石殿があり、 元旦にはご来光を拝む人で賑わう
ご来光を拝んだ直後には、地元脊振村役場青年部の人達が、紅白の餅を配ってくれる。
山頂の展望は、自衛隊のドームがある西側以外は視界から消えるまで広がる遠望を楽しむことができる。
東側眼下には大自然の頂から見る光景にしては、違和感を感じないでもないが自衛隊の施設が一望できる。
南東の方には九千部山が穏やかな稜線をご来光はこの稜線上に見られる。
その左手眼下には、脊振ダムが静かな水面を見せている。
そして南側は、幾重にも重なる山々の美しい稜線が絵にも勝る光景を見せてくれる。
山頂に立つ人は登山者ばかりではなく、多くの人が展望を楽しむために訪れる。

さらに西側ドームの左手には、美しい三角形をした金山も雄大な景色の一翼を成す。
脊振山の山名は、昔、朝鮮の百済の国から弁財天が竜馬に乗って飛来、脊振山の上で激しく背を振り、天に向かって鳴いたと言われたところから付いたという。
もう一つは、中国から茶種を持ち帰った栄西禅師が、背振山に茶種を振りまいたところ、脊振山のどこからでも茶の木が生えたと言うことから、「茶振り山」と呼ばれ、その後「茶振り山」がなまり脊振山になったとも言われる。
山頂に祀られる祭神は、市杵島姫命・航海の神と言われるが、仏教伝来後神仏習合の中で 七福神の一人、弁才天もあわせ祀られたのだという。
上宮は、神功皇后が三韓征伐の折り脊振山に登り、山頂に宮社を建て戦勝祈願の天神地祇を祀ったと言われる。
拝殿前にある石灯篭は、佐賀藩主鍋島綱茂により寄進されたものだと言われている。
脊振山は筑前黒田藩と肥前鍋島藩との間で、境界をめぐる争いが絶えず、 結局両藩は幕府に裁定を仰ぎ、両藩から差し出された古文書や記録の中で、鍋島藩が差し出した絵図面に脊振山が記されていたことから、幕府の裁定は鍋島藩に軍配が上がっている。
敗れた福岡藩の家老3名は責めを負い切腹したと言う。
石灯篭は裁定に喜んだ佐賀藩より寄進されたものと言う。
さて、山頂の展望を楽しんだら駐車場へ戻る。
椎原峠への道は、駐車場西側に付けられ、眼下には キャンプ場 がある。
そこには、九州自然歩道の案内板が立てられ、椎原峠への道が説明されている。
また、椎原峠までは4km:1時間半とも書かれている。
さらに、 道標 も建てられ、「椎原峠=3.9km、背振山頂=0.4km」と書かれている。

LinkIcon登山口案内【 山の記録1 】山の記録2LinkIcon

pagetop_off.pngpagetop_off.png