県境の尾根道を行く・雷山 [ 955.3m ] − 井原山 [ 983m ]
登山口 → 分岐(約50分)
登山口は、三瀬峠から西へ林道雷山横断線を9キロメートルほど行くと布巻林道との三叉路がある。
ここを登山口とする。
車は、道沿いの空地に止めることができる。
布巻林道入り口には、チェーンが張られ、車は進入することはできない。
鎖を越え、アスファルト舗装道を行く。
すぐ未舗装の砂利道に変わる。
2〜3分も行くと左手に沢が流れ、堰から落ちる水の音が静かな林道に響いてくる。
道は、右手へさらに左手へカーブし、北の方へゆるやかに登っていく。
車も通らない山間の林道はのんびりとして気持ちも穏やかになる。
前方に見る山の稜線が次第に近づいてくると、道はさらに右手へカーブし沢に沿って登っていく。
左手からは、沢を流れる水の音が次第に大きくなってくる。
目を向けると、岩肌に
白いしぶき
を見ることができる。
さらに左手へカーブし、小さな滝の真上を通り、S字状に右手へカーブしていく。
少し行くと正面に、数本の案内板が立てられている。
道はここからコンクリート舗装されているが「立ち入り禁止」との案内板が立ててある。
登山道はここから左手へ、手摺のある木橋を渡っていく。
橋を渡り右手へカーブし、草道を行く。
右手にはスギが植林されている。
少し行くと、道は急に下り小さな沢を渡る。
この沢は、雨後以外はほとんど水がない。 沢を渡り少し登り右手へカーブしていく。
さらに右手へ、スギ林を巻くように平坦な道を行く。
道には
小石
が多く、道なのか沢なのかはっきりしない道を少し行くと、途切れてしまう。
左手スギ林の方に目を向けると、薄暗くうっそうとしたスギ林の中に道は伸びている。
スギ林に入ると、道はミゾのようにU状に掘り込まれている。
少し登ると、踏み跡はその
ミゾの左手にしっかりと伸びている
。
道には、所々に岩が顔を出している。
スギの幹には、赤いビニールテープが巻かれ、登山道であることを教えている。
右手には、雨水に表土が流され、岩やスギの根が現れ、浅いミゾのようになっている。
すぐそのミゾを登っていく。
右手数メートル奥にも、ミゾが通っている。
岩を避けながら、ゆるやかに登っていくと、道は露岩と木の根が剥き出しのミゾ道になる。
そして道は徐々に傾斜を増してくる。
スギ林の道を4〜5分ほど登ると、歩きやすくなり支尾根の稜線にたどり着く。
ここを右手へカーブし、歩きやすい支尾根の道を少し下っていく。
少しばかり平らな道を行くと、左手へ下り、ミゾのようなくぼみを通り抜けていく。
そこを下り、数メートル行くと右手に
色鮮やかな案内板
が立てられている。
小さな案内板には、白地に緑色の文字で「雷山」、さらに赤い矢印で山頂を案内している。
目立つ案内板を右手に見て、さらにスギ林の急坂を登っていく。
この辺りの踏み跡は薄く、用心しながら登っていく。
道沿いには赤いテープが幹に巻かれ、これを頼りに登っていく。
道は依然としてスギ林が続く。 スギ林の中には草木が生え、手入れの時期がきているようでもある。
スギの幹に結ばれた、
緑色のビニールテープ
を見てゆるやかに登っていくと、道は二つに分かれ一瞬と惑うが直ぐ合流し、支尾根に登り着く。 ここを右手にカーブし、斜面に付けられて道を登っていく。
少し行くと、左手の道沿いに立つ
スギの幹に案内板
が掛けられ「山は宝 自然は大切 未来の子供のために みんなの散歩道」と書かれている。
スギ林の中は日はさえぎられ、うっそうとして薄暗い。
道は掘り込んだようなミゾに、しっかり踏み跡が付けられている。
案内板から1分ほど行くと、道は左手へカーブし、ゆるやかに下って行く。
道にはコケむした露岩が多くなるが、歩くのに支障はない。
右手斜面には岩が地中から踊り出たように、積み重なりあっている。
少し行くと
小さな岩が道を遮断するように並んでいるが
、右手に隙間を開けている。
道はさらに左手へカーブし、たくさんの
岩が露出
したところを横切っていく。
ここは、雨に表土が流され、土中の岩が洗い出されたものか、びっしりと土中に詰まっている。
スギの根もむき出している。
この流れは並行して2本流れ、これを横切ると、右手足元に
古い案内板
が立てられ「20分−40分」と書かれている。
他の文字は読めないが、登山口まで40分、雷山まで20分とのことであろう。
数メートル先には、緑色で「雷山」と書かれた小さな案内板も立てられている。
道は直ぐ急坂となる。
1分も行くと、辺りは小径木の自然林が増えだし、その中にヒノキが所々に幹を伸ばしている。
少し行くと道は次第に傾斜をゆるめ、右手へカーブし登っていくと、ほぼ平らになる。
平らな道を10メートルほど行くと、ゆるやかに下り、石の多いところを横切っていく。
ここも雨期に流れる臨時の水路のように、表土が流され上流から下流に向かって露岩がむき出しになっており、そこを横切り登っていく。
道沿いには、緑やピンクのテープが各所に巻かれ、山頂への重要な目印になっている。
この辺りは、スギより下枝を伸ばしたヒノキが目立って多くなる。
道は、岩の多い臨時のミゾの急坂を登っていく。
岩の多い道を右手へカーブして行くと傾斜をゆるめてくれるが、
踏み跡
は薄くなっている。
すぐ左手へカーブし、ヒノキとスギが混在する林を抜けると、日が注いでくる。
さらに右手へ
赤土剥き出し
の、滑りそうな段差を登る。
道の両脇は、
小径木の自然林
に変わり、ゆるやかに登っていく。
右手自然林の奥は、ヒノキ林が広がる。
ここから始まる道は、植林地とは全く異なり、傾斜は小さく気持ちのいい道が続く。
道は概ね北の方へ伸びている。
右手に赤いテープを見て、小径木の狭い道をゆるやかに登っていく。
少し行くと道は北の方へほぼまっすぐに伸び、
自然林の中を快適に登っていく
。
気のせいか、スギ林の中は風通しが悪いが、自然林の中は風が流れ熱っぽい体を癒してくれる。
天井が開けると、風通しはさらによくなり、実に気持ちいい。
ヒノキ林を抜け3〜4分も登ると、道の両脇には葉の縁が白い
ミヤコササ
が多くなり、自然林の奥まで広がっている。
ミヤコササは、標高が高いところに良く見かける。
ササ道は、少し狭くなりゆるやかに登っていく。
ササ道を、さらに1〜2分も登って行くと┬字形の三叉路に着く。