ちょっとスリルな・経ヶ岳 -平谷登山口- [ 1075m ]
登山口 → 馬の瀬(約60分)
山頂はここを直進し、斜面に付けられた道をゆるやかに登って行く。
右手には、谷川を流れる水の音が響き渡ってくる。
三叉路から2、3分も行くと、水の流れはないが、コケに覆われた岩の多い小さな支流を、右手へカーブして渡っていく。
その角に
「経ヶ岳山頂」と書かれた白い案内板
が、木の根元に掛けられている。
この辺りは湿気が多く、岩やスギの立ち木までも、深い緑のコケに覆われている。
道は、さらに支流を渡り、右手へ鋭角にカーブし、西側斜面を伸びる。
支流といっても支流に水はなく、コケに覆われた岩が、登山者に踏み付られ変色した箇所を辿りながら登っていく。
すぐ左手へ回り込み、南の方へ行く。
右手斜面はスギが植林
され、左手は自然林が広がり大きな岩壁が樹林に隠れるように続く。
正面には、
左手斜面から生え出した幹
が、道の方へ垂れ下がり、道の上で枝を上げ、そこをくぐり抜けて行く。
道は少し下りだし、すぐスギ丸太で架けられた橋を渡る。
道には次第に岩が多くなり、歩きづらくなる。
さらに、右手に支流を見て行くと、左手に経ヶ岳への白い案内板が幹にかけられている。
1分も行くと岩はなくなり、小石混じりの歩きやすい道となる。
道をふさぐように真ん中に生えた木は、根を精一杯張り出しており、道はその根をよけるように、左手斜面に押し上げられている。
ゆるやかな登りを3分ほど行くと、
右手に大きな岩が登山者の目印
のように据わっている。
道は既に両脇ともスギが植林され、整然としたスギ林の中を行く。
スギ林は、一時切れ明るくなるが、すぐスギ林に変わり薄暗くなる。
右手スギ林の下の方から、沢を流れる水の音が絶え間なく聞こえてくる。
さらに1分ほど行くと、右手道沿いには、緑色の
「治山シンボルマーク」の立て札
が立てられ、右手沢には、
コンクリートの堰
が目に付く。
道は概ね、南東の方へ伸びている。
シンボルマークから1分も行くと、
支流を渡り右手へカーブ
し東の方へ行く。
道はコケむした石が多くなり、相変わらず斜面に付けられたスギ林の中を行く。
岩が多い歩きにくい岩道を1、2分も過ぎたころ、右手沢へ降り、岩ばかりの沢を行く。
所々に目印となる赤いテープが枝や幹に巻かれて行く手に不安はない。
沢には水は全くない。 岩に踏み跡はないが、正面を見ると道路の擁壁か、
コンクリートの構造物
が見え、中央あたりに、丸い大きな排水溝が口をあけている。
その構造物の手前から右手へ、沢を渡るように岩の上を歩き、沢の法面を登って行くと、右手には白い木柱が立てられ、平谷キャンプ場と書かれている。
沢から登り上がると林道に出会う。
ここではじめて見る天を仰ぎ一息ついて林道を左手に取る。
林道は左へカーブして伸び、
正面に登山道入口
が目に付く。
入口には、案内板が立てられ、「経ヶ岳:90分・平越:30分」と野古見公民館少年教室の手で立てられている。
登山道に一歩踏み込むと、密生したスギ林の中に太陽の光はほとんどさえぎられ、薄暗い道を行く。
足元には、
コケむした石やコケのない石
が、びっしりと詰まっている。
すぐ右手は自然林に変わるがスギも混在する。
また数箇所、ケルンも造られている。 3分ほど登り水のない支流を渡ると、自然林は、いつの間にか消えまたスギ林に変わる。
さらに1、2分行くと、左手に「足元注意」と赤文字で書かれた案内板が、スギに掛けられている。
道は、依然としてスギ林の中を行く。
石の多い道は踏み跡が薄く、見逃さないように一歩一歩登って行く。
スギ林の中を、4、5分も行くと少し傾斜を増し、道ははっきりしなくなる。
踏み跡らしいものが数本見られ、急坂の斜面を東の方へ登って行く。
急坂になる頃から、スギ林は消え自然林に変わってくる。
コケむした岩が多い急坂
で足を休め荒れる息を整え、上の方に目をやると、幹に掛けてある 「経ヶ岳山頂」と書かれた白い案内板が見えてくる。 しかし目印となる案内板も、登る場所次第では見落とすこともある。
2、3分も登ると一本の道となり、左手北の方へカーブし伸びている。