修験の道・順拝参道を行く・黒髪山 [ 516m ]
山頂 → 西光密寺(約45分)
さて山頂の空気を満喫したら下山する。
鎖場は、登る時も用心するが下る時も、足場を確認するように一歩一歩降りていく。
すぐ、細尾根の岩道を抜け
分岐
に着く。
ここを右手に、鎖場を降り往路を戻ってもいい。
しかし道は遠周りして西光密寺へ行く道もあり、そのコースを辿ることとする。
天童岩を背に直進して行く。
道はゆるやかに登り、すぐ平らになる。
道には、コケむした平べったい露岩に伸びている。
その岩の上を行くと左手に分岐し、分岐を示すように幹に赤や黄色のテープが巻かれている。
ここには案内板がなく、左手へ下る薄い踏み跡を行く。
直進していけば「後の平」へ通じ、少し行ったところに道標が立てられている。
赤や黄色のビニールテープを目印に左手へ下っていく。
すぐ、右手に
倒木
を見て下っていく。
道は傾斜は増し、すぐ急坂を下る。
しかし、歩きやすく足への負担は少ない。
道には、自然林が密生し、日は届かず薄暗い。
三叉路から急坂を2分も下ると、
道を通せんぼをするようにトラロープ
が張られている。
このトラロープに反抗するように、ロープを越えそのまま直進し下っていく。
左手には、大きな木の幹に「ハイノキ科 樹木名クロバイ」と書かれた名札が目に入る。
歩きやすい道には、各所に赤いテープが巻かれ行く手を案内してくれる。
左手に枯れた立ち木を見て行くと、道には木の根が多く這い出してくる。
この枯れた立木はいつまで立っているか分からない。
倒木を越えると、三叉路になり、左手へカーブし下っていく。
直進している道は少し先で左手へカーブしながら先で合流する。
この直進する道が下りやすいが踏み跡は薄い。
左手へ少し下ると右手の
小さな幹に案内板
がくくられ「←西光密寺 有明ダム」と案内されている。
この辺りは急坂が続くが案内板に従い下っていく。
その横には、大きなスギの木が幹を立てている。
左手に、枯れた立ち木を見て、さらに
倒れかかった木
をくぐり左手へカーブし下っていく。
左手には、道に沿ってトラロープが張られている。
すぐ倒木を越えていく
。
ここを、左手にカーブすると道を遮断するように
トラロープ
が張られ、直進した道と合流する。
ここを左手へ下っていく。
道には、木の根が多くなり少し歩きづらい。
しかし左手にロープを見ると道は歩きやすくなる。
右手には、道に沿って
枯れ木
が倒れている。
さらに、数本の小さな木が倒れ、株の裏側を見せている。
左手には、コケむした岩がはみ出し、道を狭くしている。
少し行くと右手の幹には「ハイノキ科 樹木名シロバイ」と書かれた名札が目に付く。
すぐ先の右手には「西光密寺 自然の家」と黄文字で書かれた案内板を見て、さらに左手へカーブし下っていく。
さらに、コケむした大きな岩を見て、左手奥に目を向けると、暗くて気づかないが、巨大な岩壁が無気味な姿を見せている。
5〜6メートルもいくと、右手に大きなスギが天井を突きさすように伸びている。
さらに、右手へカーブし南の方へ下っていくと、これまでとは一変し、ほぼ平坦な歩きやすい道に変わる。
しかし、すぐ傾斜を増し下っていく。
道の右手には、
よく育った杉
が、登山者に居場所を誇るように、行儀よく並んでいる。
ヒノキも幹を伸ばしている。
足元には木の根が渦巻き、落ち葉が多い斜面の道には、シダも多い。
黒髪山には、国の天然記念物に指定されている「カネコシダ」が自生しているが、 正月に使うシダに似てはいるものの、全く異なり、葉は斜めにつき葉先はとがっている。
ここに密生しているシダは、カネコシダではない。
カネコシダは、金子という生物学者が発見し、その名が付けられたと言う。
シダが密生する斜面の道を、少し登ると木の根が多くなり、すぐ左手へカーブすると平坦な道になる。
天童岩基部から、20分足らず歩くと三叉路に着く。
ここにも
道標
が立てられ「天童岩:500m 西光密寺:150m」や英山、有明ダムが案内されている。
ここには「ネジキ」の大木が、ひときわ目立つ。
ここで一息ついたら、左手へゆるやかに下っていく。
すぐ、倒木を越えていく。
道はゆるやかに下っており、右手には整然としたスギ林が広がっている。
三差路から3〜4分も行くと、正面左手に
大きな岩
が張り出し、右手には、また大きな木がのびのびと枝を広げている。
ここを抜けると、西光密寺境内に着く。
三叉路からは4〜5分ほど経過している。
すぐ、左手には道標が立てられ「有田ダム:2.5km 黒髪山:340m 黒髪山駐車場:200m 西光密寺:40m」と案内されている。
黒髪山へは、左手の石段を登り黒髪神社を経由していくことができる。
正面左手には、
東屋
があり、その手前にはベンチも用意されている。
西光密寺は、かって西光寺と呼ばれ、弘法大師(空海)の弟子「快護」が開山したと言われる。
西光密寺と黒髪神社は、もともとと一体であったが、明治の神仏分離令により分離されている。
平坦な道を1分余り行くと、左手に三つに切り分けたような岩を見ていく。
道は、この辺りからゆるやかに登り、少し傾斜を増すが、すぐゆるんでくる。
少し行くと、枯れた木と、木の根の段差を上がり、ゆるやかに登っていく。
少しばかり傾斜を増すと、露岩の急坂になる。
数メートル登ると、道標が立てられている。
道標
には「黒髪山:260m 西光密寺:300m 見返り峠:420m」と書かれている。
左折して登れば、黒髪山山頂へ、この道は登路に登った道である。
すぐ先には岩の上に、石柱が立てられ「千手観音」と刻まれている。
ここから見返り峠を経て登山口まで往路を帰る。