九州の秘境・祖母山 [1756.4m]
登山口 → 五合目小屋(約40分)
駐車場は登山者が多いためか、アスフアルト舗装され、立派に整備されている。
さらにヒノキ造りのトイレも設けられている。
駐車場から林道に登ると左手に入山記録箱があり、ここで記録し林道を右手へゆるやかに登っていく。
左手には
道標
が立てられ「一の滝:0.1km 五号目小屋1.2km」と書かれている。
さらに左手には大きな案内板も建てられ「祖母傾国定公園」や「祖母山」について説明されている。
道はコンクリート舗装されており、70〜80メートルほど行くと変形の交差点となり、正面には小さな案内板が立てられ「祖母山」と青文字で書かれている。
山頂はここを右手へカーブしていく。
祖母傾国定公園
祖母傾濃くて公園は、宮崎県の大崩山、高千穂峡一帯と、祖母傾山系、三国峠、藤河内渓谷などをとりくむ自然公園です。 モミ、ツガ、ブナ、シオジなどの針広混合の天然材として西日本に残された数少ない秘境であり、ニホンカモシカや野生のキリなど動物の学術上貴重なものが数多くみられます。 国定公園内では、自然の風景を保護するため、建物を建てたり、土地の形状を変更すると木は知事の許可が必要であり、これに違反すると処罰されることがあります。
祖母山
祖母山は、標高1758mで九州本土では5番目に高い山です。 別名を姥岳、または鵜羽岳とよばれ山頂に神武天皇の祖母にあたる豊玉姫を祭ったことから祖母山の名前が出たとわれています。 山頂からの展望はきわめて壮大で、くじゅうの山々をはじめ鶴見岳、由布岳、阿蘇五岳などが望まれます。 毎年、5月上旬に山開きが行われています。
ンクリート橋を渡るとすぐスギの植林地となる。
少し行くと、前方左手には数本の案内板が見えてくる。
ここが登山道入り口になっている。 駐車場から3〜4分ほど経っている。
ここには大きな説明板が立てられ「緑をつくる最初の植物」と題して説明文が記載されている。
また「自然は大切にしましょう」との案内板も立てられている。
さらに
道標
も立てられ「神原:3.1km 祖母山:4.0kmと案内されている。
ここから林道と分かれ、左折してスギ林の中へ入っていく。
一歩入ると、明かりは閉ざされ、薄暗い階段を登っていく。
擬木の階段を30段ほど登ると、左手に「自然はマントを着ている」と題した大きな説明板が立てられている。
3段ほど登って左手へカーブしゆるやかに登っていく。
この辺りのスギ林はよく枝打されており、幹は天に向かって伸びる様は見て気持ちはいい。
しかし日はスギ林にさえぎられ薄暗い。
カーブして40〜50メートルほど登っていくと
木橋
に出会う。
これを渡り右手へカーブしていく。
道には、雨水排除のためか、6〜7メートルほどの擬木の溝が造られている。
ここをさらに右手へ回り込むようにゆるやかに登り、 さらに左手へカーブして行くと左手に
道標
が建てられ「神原駐車場:3.0km 祖母山登山路」と書かれている。 さらに右手へカーブして行くと正面が明るくなる。
左手には、トラロープが二重に張られ、その中央部に「祖母山」と書かれた案内板が吊るされている。
いわゆる、植林地につき立入禁止を意図したものか。
右手には道標が立てられ「祖母山頂:4.0km 神原:3.3km」と案内され、山頂への距離は縮ってはいない。
すぐ先は沢となるが、季節柄か水の流れはない。
ここにはコンクリート製の堰のような構造物が付けられている。
ここを渡り左手へカーブし石積みの上を行く。
数メートル行くと、大きな岩を巻くようにさらに左手へ同じような堰を渡り右岸に出る。
国土交通省では、河川等の上流を背中にして、右手を右岸・左手を左岸と呼んでいる。
堰を渡り、スギ林の中を少し登ると左手に、トラロープが張られここでも立ち入りを禁止している。
堰を渡らず、ここをくれば近道であるが、植林地を通すのを嫌ったためだろうか。
さらに薄暗いスギ林の中をゆるやかに登っていくと、右手にはコケむした大きな岩が目に付く。
堰から1分ほど行くと、道は右手にカーブしており、その左手に
木製のベンチ
が置かれている。
ここで一息ついてもいいが、しかし展望は全くない。
休みたいところは他にいくらでもある。
少し行くと板橋が付けられ、左手に展望が得られる。
始めてみる遠望である。
階段状になった板橋の上から振り返り、遠くに目をやると「豊後富士」と呼ばれる由布岳の双耳峰がよく見える。
板橋を過ぎると、右手に四角い案内板が立てられ「美しい自然を守るため、ゴミは持ち帰ろう」と書かれている。
案内板から10メートルほど行くと、右手に道標が立てられ「祖母山頂:3.8km 神原:3.5km」と案内されている。
ここでやっと200m短縮したことになる。
ゆるやかに右手へカーブしていくと、道には丸太木が敷かれその上を右手にカーブしながら、斜面の道をゆるやかに登っていく。
左手には、
一列に並ぶように若い杉
が育っている。
斜面に付けられた道を右手へゆるやかにカーブし、1分も行くと、右手に
2脚の木製のベンチ
が置かれている。
ベンチの間には、吸ガラ入れとして土管も据えられている。
ベンチを過ぎるとすぐ左手に、立派な案内板が立てられ「山のガードマン」や「コハクウンボウの木」と題して説明書きしてある。
コハクウンボウは、エゴの木科で「白雲木」と書き、白い花が満開したときは雲のように見えることから、と案内されている。
さらに、付近一帯の岩石についても説明されている。
辺りは祖母山への登山道というより、里山の自然公園といった感じがする。
道はほぼ平坦で足元を気にすることなく、周囲に展開する光景を存分に楽しみながら、一歩一歩踏み出していく。
左手には谷川のせせらぎの音もリズミカルに聞こえてくる。
足は気持ち以上に前に進み、気分はこの上なく爽快で山頂を目指す気持ちさえ忘れ足は止まる。
これこそ街中の公園では味わえない豊富な自然の変化が、五感をくすぐってくれる。
少し行くとまた説明板が立てられ、ヤブツバキの他、森林を守る鳥と題して説明され、一年間にシジウュガラが食べる虫(シャクトリ虫)は12万5000匹といわれ、12匹のひなを持つシジュウガラの家族では175万匹を食べてくれ、森を守ってくれていると書かれている。 しかし学習にはなるが、これを一つ一つ読んでいたのでは、山頂は近づいてこない。
ほどほどにしながら、この説明板を後にすると、左手には
2脚のベンチ
が置かれている。
ここにも、吸殻入れなのか、土管が立てられている。
ここには大木に巻きつく植物と題した案内板が立てられている。
道は斜面に付けられ、ほぼ平らな登りを快適に歩を進めていく。
左手にはコケむした岩にウリハタカエデの木が根を張り、幹を伸ばしている。
16〜17メートルも行くと、また説明板が立てられ「このあたりの動物」の説明や「イタヤカエデ」「イヌザクラ」について書かれている。
さらに少し行くと「美しい自然を守るため、ゴミは持ち帰ろう」と書かれている。
ここが
御社の滝
で、滝の前に立つこともできる。
ここにはベンチも置かれ、一息ついてもいいが、説明板に時間を奪われれば、先を急ぐしかない。
正面には、岩を鷲つかみするように立ち上がった木を左手にして、ここをバックするように右手へ鋭角にカーブし登っていく。
御社の滝
神原渓谷の最も上流にかかる滝です。
かつて、この滝は、修験者のおこもりの湯であったとも言われ、滝にうたれ、みそぎを済ませてから、祖母山頂をめざしたとのことです。
右手には「カエデの仲間」と題した説明板を見て登っていくと、すぐ左手に「祖母山頂:3.4km・神原:3.9km」と書かれた
道標
が立てられている。
道は少し広くなり、すぐ先には2台の木製のベンチが置かれている。
ベンチは、落ち着いた自然の中に、時を忘れるように静かに並んでいる。
ベンチを過ぎると道は左手へカーブし、登っていく。
道には砕石のような小石が多く、歩きにくい道
を、さらに左手へカーブし、左手に赤い塗料が塗られた小さな木を見てゆるやかに登っていく。
すぐ正面の倒れかかったスギをくぐって行く。
少し行くと、右手に「この森林は三階建てです」と書かれた説明板が目に入る。
要するに、生物は種類によって生育に必要な光の量が異なり、光を好む木ほど高く伸びるということで、高木はブナやイロハモミジ、低木はアワブキ、それから最も低い植物としてミヤマシキミやつる性のティカカズラ、着生類はヒメノキシノブ等で三階建てを形成している旨説明されている。
説明板を過ぎると、右手へカーブしゆるやかに登っていく。
道には路肩の補強のため、数本の丸太が付けられている。
すぐ先にも説明板が立てられ、「ブナ」の木について説明されている。
さらに道をはずして植生を踏まないようにと四角い案内板に注意書きされている。
気持ちのいい道をゆるやかに登っていく。
左手からは、滝のように流れ落ちる水しぶきの音が、登山者を勇気づけるように、勢いよく聞こえてくる。
右手には、コケむした岩に数本の木が立ち上がっている。
目をその上にあげると、密生する自然林は日を遠ざけ、薄暗くうっそうとした林の中に大きな岩が積み重なり巨大な岩塊を成している。
道はここを右手にカーブすると、右手はコケむした岩壁となりその左手を行く。
岩壁を過ぎると、左手に
道標
が立てられ、祖母山頂「3.2km 神原:4.1km」案内されている。
その先にも説明板が立てられ「ヤマグルマ」について説明されている。
ヤマグルマは、説明によると岩上に生育するので「イワモチ」とも言われ、この木の皮を腐らせて作ったものが「鳥モチ」でモチの木からも作られるが、この木には及ばないと書かれている。
説明板を過ぎ右手へカーブすると、すぐ先には
木橋
が架けられている。
右手には巨大な岩がそして左手は、せせらぎの音が元気よく聞こえてくる。
沢に目をやると、巨大な岩から滝のように、流れ落ちる水が真白く泡立っている。
ここをゆるやかに登っていく。