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大分県の山

尾根歩きがいい・福万山 [1,235m]

案内板〜福万山山頂(50分) [ この区間の地図 ]

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立て札には「福万山登山道→」と書かれ、右手を指している。
ここは、わずかばかりの空地があり、一息つくこととする。
昔日、ここには木柱が立てられていたが、今はもうない。
一息つき、右手へクマササの踏み分けをゆるやかに登って行く。
道は、真っ黒い土に滑りやすいが、根っ子に助けられる。
そして真っ黒い土の段差を登ると、正面にオレンジ色の案内板が見えてくる。
その手前から、踏み跡は左手に分岐、左手に「雨天順路」と書かれた案内板が目に入る。
これを右手に向きを変え直進して行く。
足元のササは程よく刈り払われ、踏み跡が消されているが不安は生じない。
そして、左手に2本の幹を持つ 松の大木 に触れ、ゆるやかに登って行く。
足元の根っ子に気を払いながら、30mも行くと天井が開け明るくなる。
ササに隠れた踏み跡を辿りながら、少しばかり登って行くと傾斜は徐々に増してくる。
そして、松の倒木を踏み越え右手へ土の段差を登ると、真正面に リョウブ が目印のように幹を立てている。
大きな傾斜を少し行くと天井は開け、また正面にツゲが目印のように幹を立てている。
この辺りも、左手へ数本の踏み跡が分岐するが、迷わず直進していく。

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少し登ると正面が開けてくる。
傾斜は小さくない。
この辺りもササは刈り取られ、枯れたササが滑りやすい。
正面には、福万山主稜からなだらかな尾根が南側へ流れ落ちている。
この稜線は、帰路通ってもいい。
少し登ると左手へカーブ、右手に展望が開け、眼下にゴルフ場や森に囲まれた別荘が小さく沈んで見える。
一息つき、正面に目を上げると、福万山へ連なる最初の小高いピークが見えてくる。
ここで見る限り、足元との高度差は小さい。
さらに左手へカーブして行く。
枯れたササに、足の疲れは増してくる。
さらにピークに目をやり、右手へカーブして行く。
そのピーク目指して 直登 する狭い踏み跡が右手へ数本駆け登っている。
しかし、直進して広いササ道を行く。
傾斜は大きく、息も荒れてくる。
足を止め左手に目をやると、万年山の遠景が霞んで見える。
さらに万年山を背に右手へカーブ、取り残されたようなミヤマキリシマに触れ、ササ道を登って行く。
先ほど見たピーク差は、大きくは見えなかったが、容易にピークは踏ませてくれない。
右手眼下に、ゴルフ場や別荘群に目を向け、さらに左手へカーブして行く。

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そして正面に見る一本の木を、引き寄せるように登って行く。
しかし、なかなか傾斜は大きく、一歩一歩が重い。
さらに足を止め、左手に万年山の遠景を見ながら右手へカーブして行く。
目を上げると、黒い雲が急速に広がってくる。
もちろん予報を確認しての登山であるが、予報が外れるのは仕方がない。
辺りには、深緑色のこんもりとしたアセビやウツギが点在する。
道沿いには、幹をくねらせた松の木も数本目にする。
そして、南側山麓に目を向けながら思い足を上げていく。
赤いテープが巻かれた松の木を見て、左手へカーブして行くと、一塊になった大きなアセビの前に出る。
ここには、右手から直登してきた狭い踏み跡と接し、アセビの手前から左手へ登って行く。
一息つき、さらに登って行く。
さらに、東側に鎮座する由布岳のように、左右ジグザグに大きな傾斜を登って行く。
目前に見たピークではあるが、なかなか頂上は踏ませてくれない。
気持ちに焦りを感じ出すころ、左手から突然、雷音が聞こえてくる。
一瞬、引き返しアセビの中に逃げ込んでしまう。数分待って、再び登りだすとまた雷音が耳元で破裂したような爆音が聞こえてくる。
見の隠し場を探すように辺りを見回すと、すぐ数発連発して爆音が聞こえてくる。
一瞬、救われた、と気はゆるむが安堵感とは裏腹に虚脱感さえ感じてしまう。
この音は、紛れもなく陸上自衛隊日出生台演習場で訓練する砲弾の音である。
雷と思ったことが、滑稽に思えてくる。
そして、気を取り戻し大きな傾斜を登って行くと、正面に雪の結晶を見るような 星マークのある岩 を見る。
近づいてみると、コケが剥れた跡で対写真を撮ってしまう。
さらに大きな傾斜を右手へカーブし登って行くと、幾分傾斜はゆるんでくる。
そして右手道沿いにツゲを見ると、傾斜はさらにゆるんでくる。
この辺りはツゲの木が多い、この辺りがピークになるのか、急に足が軽くなる。そして正面に見る一本の木を、目指して登って行く。

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少し登ると、道はゆるやかに下りだす。
20mも下るとゆるやかに登りだす。
この登りは距離はない。
正面には、目指す福万山がピークの背後に山頂の姿を見せてくれる。
ほぼ平らな道は東の方へ伸び、このコース最大のパノラマコースとなる。
ただ、予報どおりはいかないもので、黒い雲は福万山を覆うように広がってくる。
そして少し下ると、またゆるやかに登りだす。
道沿いには ミヤマキリシマ が多くなる。
しかし、道を開けるためか、ミヤマキリシマが切られているのは感心しない。
そして自然の姿を保ったミヤマキリシマに安堵して、ゆるやかに登って行く。
すぐピークに立ち、ピークに何百年も昔からある1個の岩に腰を降ろし、一息ついてしまう。
行く手に目を放つと、ピークの先に座す福万山が随分近づいて見える。
一息つき、快適な尾根筋をゆるやかに登って行く。

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ひと登りすると、またゆるやかに下っていく。
行く手を導くように伸びる道を目で追うと、福万山が峰の背後に隠れるように頂を見せている。
少し登ると、またゆるやかに下りだす。
稜線歩きに足の疲れより快適さが勝り勝つ。
少し下ると、また登りだす。
この斜面には、アセビが多い。
ミヤマキリシマも程よく点在する。
見通しのいい風景に気をとられ、つい後を振り返ってしまう。
そして、アセビの多い斜面を登っていく。
傾斜は小さくない。しかし距離は短く難なく登ってしまう。
登りきると傾斜はなくなり、道は 右手へ分岐 する。
右手草原の支尾根の道は、帰路とってもいいがこの時期は進められない。
すぐ左手に石柱が目に入る。
石柱には「陸軍所轄地」と刻まれている。
この辺りは、陸軍日出生台演習場に関連があるのか分からない。
さらに、木柱も立てられているが、今は腐れ果てそばには道標も立てられ、分岐を案内していたのだろうが、文字は読み取れない。
ほぼ平らな道を少し行くと、ゆるやかに登りだす。
正面には、一条の道がピークに向かって伸び、その背後に福万山が、いよいよ近づいてくる。
右手には、ゴルフ場や別荘が立ち並び、その奥に由布の田園風景が黒い雲に暗く沈んで見える。

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ほぼ平らな道を少し行くと、傾斜は徐々に大きくなる。
急坂ではないが、ゆるやかではない。
しかし、一歩一歩が重い。
ピークまで7〜80mはあろうか、しかしそれ以上に感じる。
途中、一息つき振り返ると歩いた軌跡が、数個のピークを蛇行して伸びるのが窺える。
辛抱して登ると、傾斜はなくなり登りきる。
山頂は、目前に現れ山頂だけが樹木に覆われている。
ドラマの最終局面を向かえ、今一度振り返り、分岐から左手へ流れる稜線を見て帰路に取る道を確認しながら、ほぼ平らな道を行く。
足元には、鹿なのか、薄く残る足跡を見てウツギの間を抜けていく。
足元には小石が多くなる。
そして、岩の多い斜面を登って行く。
さらに、こんもりとした濃い緑色の葉を付けたアセビの間を行く。

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すぐ、山頂に着く。
山頂標には、1235.9Mと書かれ、その脇には国土地理院の石柱も立てられている。
展望は、四方に広がるはずであるが、東に見る由布岳や倉木山は真っ黒い雲に覆われ全く見えない。
予報を確かめて来たもののどうしようもない。
ため息だけで言葉は出ない。
30分、そして1時間、時は過ぎても晴れる気配はない。
やっと休めた土曜日に、出だしはよかったが最後の写真が揃わない。
平日はもちろん、土日もスケジュールはつまり、1枚めくって10月は木工まつりや体育行事、さらにめくって11月、連休はあっても文化行事に白地はない。
好んで書き加えたものではないが、黒い手帳が雲より暗い。
さて、後髪引かれる思いで山頂を下り、さらにピークを下ったところで分岐、左手近道は、この時期草に覆われ踏み分けがはっきりしない。
草原を少し下って、左手に福万山を仰ぎ分岐に戻って往路を帰ったがいい。

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