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大分県の山

久住奥座敷に鎮座する・大船山 [1787m]

大船山頂(北大船山往復)→ 分岐(約35分)

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大船山頂は、狭く久住山と同じように岩ばかりで、ゆっくり腰を降ろすところはない。
北側に少し行くと、傾斜ではあるが腰は降ろせる。
久住山系の、最も背後にある奥座敷から見る展望は実に素晴らしい。
中岳・天狗ヶ城・硫黄山・三俣山・平治岳、遠くに由布岳の双耳峰の遠望も得られる。
眼下には、季節ごとに大きく変化する「坊がつる」が広がっている。
そして右手へ向きを変えると、「こんにちは」とあいさつでもするように、白髪頭の天狗が、低くなった坊主頭を見せてくれる。 可愛らしくもある白髪頭は、それこそ峻険な岩場で、折り重なる岩々のその上に天狗岩を持つ。
さらに右手へ目を引くと、樹間からわずかな御池の水面を見ることができる。
御池 は、先ほどの三叉路まで下り左折して、さらに下ると御池に近づくことできる。
御池には、大船山大明神が祀られていたという。
山開き当日、山頂は登山者で埋めつくされ自分の居場所さえ確保できない。
さて、時計を見ながら下山する。
ここから往路を帰ってもいい。
しかし北大船山に立ち、黒岳の裾野を経て帰こととる。
北大船山への道は、大船山の東の方から下り北側へカーブし下って行く。

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道は峻険な岩場 を下って行く。
一歩一歩足場を確認しながら用心して下る。
岩場の下りは、足元から目が離せない。
しかし、程よい場所で足を休め目を上げると、足元の道は正面に見える北大船山へ延びている。
ミヤマキリシマが開花するころ、段原はピンク一色に染まる。
その背後には、この季節もっともに賑わいをみせる平治岳が、ここからの展望に花を添えてくれる。
その左手には、三俣山が大きな山体を見せている。
さらにその左手には、相変わらず硫黄山が、真っ青な空に白い噴煙を映し出す。
眼下に広がる坊がつるは、大船山・白口岳・中岳・三俣山に囲まれた盆地になっている。
南北2km・東西1kmの広大な中央部に1223mの標高点がある。
夏場になると色とりどりのテントが張られる。
振り返ると、大船山は登ってきたときの姿とは一変し、荒々しい岩稜の霊気漂う山と化す。

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岩場の急坂はまだ続く。
山頂から4、5分も下ると、道沿いにはミヤマキリシマが目立ってくる。
山頂から10分も下ると、途中 右手にトラロープ が張られ、その中央部には、九住町の名で「立入禁止」と書かれた案内板が結ばれている。
しかし踏み跡は他にもあり、気がつかないかもしれない。
その案内板から2、3分歩きづらい急坂を下ると潅木の岩道は終わり、天井も開け歩きやすいほぼ平らな尾根道を行く。
左手は悠然と連座する美しい久住山系の山々に目を奪われながら段原を目指す。
道沿いにはミヤマキリシマも見かけるようになる。
道はゆるやかに下りだし、尾根の左手に付けられた道を行く。
案内板から5、6分も経ったころ、右手に大きな岩壁を見る。
道と岩壁の間は、1メートルほど高く、畳1枚ほどの広さがある。
そこでその 岩壁 を背に、焼肉を楽しんだことを思い出す。
岩壁を過ぎると、少し下りさらに2メートルほどの岩場を用心して下る。
ここを下るとすぐ平らな道となる。
しかし、道は狭く両脇の潅木に枝をこすりながらゆるやかに下って行く。
左手前方には、硫黄山から絶え間なく舞い上がる白い噴煙が、鼓動する生きた自然の営みを象徴しているかに見える。

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岩壁から3、4分も行くと、歩きやすい道はゆるやかに下りだす。
道の両脇にはコケが目立ち、ミゾを行くように削られた道をゆるやかに下って行く。
道の両脇からは、潅木が枝を伸ばし、緑のトンネルとなる。
さらに2、3分行くと、道は├字形に分岐し 右手に標柱 が立てられている。
標柱には、黄色の文字で避難小屋と書かれて、右手へ1分も行けば避難小屋がある。
分岐から、狭くほぼ平らな道を1、2分も直進し下ると段原に着く。
ここは交差点となっており、標柱も立てられている。
標柱には左手へ「坊がつる」、右手は「黒岳」そして直進は「平治岳」と案内されている。 ミヤマキリシマの季節には、ここも 大勢の登山者 で賑わう。
ここで一息つき、振り返ると岩稜の大船山が裾野を大きく広げている。

さて、ここから黒岳へ下る前に北大船山へ往復する。
ここを直進して、ミヤマキリシマが群生する道をゆるやかに登って行く。
道は狭く、ミヤマキリシマが枝を広げ、 体にこすりながら蛇行し登っていく
途中から傾斜は増すが山頂までは、4、5分ほどで登る。
北大船山頂も素晴らしい展望が得られる。
南側には、 荒涼とした岩稜の大船山 に畏敬さえ感じる。
しかし、夏場は一変し緑の樹海に変わる。 西側には久住連山、さらに右手に平治岳、後ろに振り向くと原生林に包まれた黒岳に囲まれ、360度に広がる大パノラマに感嘆する。
この道を北側へさらに直進すると、大戸越に着き、そこを直進するように急坂を登れば平治岳山頂へ、右手へとれば「ソババッケ」を経て御池へ通じる。 左にとれば「坊がつる」を経て法華院や久住山へと続く。
山頂の景色に満足したら、大船山を正面に見て往路を下山する。

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