岩稜を行く・田原山 [542m]
登山口〜雫石(25分)
駐車場にはトイレも完備しており、身支度を整え駐車場を横切るように直進し、車道を横切ると正面に登山口がある。登山口を正面に、右手へ車道を追うと鋸山トンネル越に切り立つ岩稜を眼にすることができる。
この岩稜は行者尾根と呼ばれ、帰路のコースにある。
駐車場には、「鋸山登山案内図」があり、メモしておけば役に立つ。
田原山は、鋸山とも呼ばれ、国土地理院の地図には「鋸山」として記載され鋸山が正式な名称かもしれない。
登山口には、鋸山自然を守る会の案内板が立てられ「登山道入口」と書かれている。
左手数メートル先に「登山中の注意事項」と書かれた案内板を見て林の中へ踏み込んでいく。
すぐ右手へカーブし、ゆるやかな傾斜を登って行く。
右手はヒノキ林、左手は自然林が密生しているが、わずかな木漏れ日に足元は明るい。
道は狭いが、しっかりと踏み固められはずすことはない。
少し行くと、傾斜はゆるみほぼ平らな道を行く。
右手ヒノキ林の先から広域農道を走る車の排気音が聞こえ、まだ登山気分は湧いてこない。
登山口から1分余り行くと、
左手に5本の幹を持つ桜に似た木
を見る。
すぐ左手から傾いた大木をくぐり左手へカーブして行く。
さらに右手へカーブし、左手に石積みを見て斜面から流れ出る小さな支流を踏み越え、ゆるやかな傾斜を少し登ると天井が空け明るくなる。
すぐ左手へカーブし、ゆるやかな傾斜を登って行く
切り除かれた松の倒木を抜け少し登ると、平らな道になる。
右手ヒノキ林は、いつの間にか自然林に変わり、快適な道は早足になる。
そして左手へカーブして行くと、右手幹の根元に「火気厳禁」と書かれた赤い案内板を目にする。
快適な道を、ルンルン気分で10mも行くと
丸太橋
になる。
さらに10mもゆるやかに登って行くと、左手に石柱を見る。
石柱には、何も刻まれていない。
右手足元にも小さな石柱が立てられ、「山」と刻まれ側面には「大分県」と刻まれている。
左手には数本のヒノキが立ち並び、「県営林」と書かれた赤いプレートが付けられている。
すぐ、3本の丸太橋を渡り左手へカーブして行く。
狭い道を、右手沢に沿って左手へカーブして行くと、道は幾分荒れてくる。
右手に倒木の株の裏側を見ると、道沿いにはまた植林地が広がってくる。
植林地のゆるやかな傾斜を登って行くと、
右手に道標
が立てられ「登山口 駐車場へ」と書かれ、道は左手に分岐している。
この道は、帰路この分岐へ戻ってくる。
山頂は、迷うことなく直進していく。
道は、分岐を過ぎると歩きやすくなる。
しかし傾斜は増してくる。
少し登ると傾斜は幾分ゆるむが小さくない。
右手植林地は、沢を越え道の左手まで広がってくる。
4〜50mも登ると傾斜はさらにゆるみ、道を横切る小さな支流を越えていく。
この時期、水の流れは見られない。
そして、狭い道を小さく蛇行しながらゆるやかに登って行く。
途中、数箇所路肩が落ち込み狭い道をさらに狭くしている。
足元には、スギの倒木が株の裏側をさらけ出し、自然の摂理に言葉は出ない。
狭い踏み跡をなぞるように進んでいく。
少し行くと、右手へカーブし
丸太橋
を渡ってさらに左手へカーブし登って行く。
道には、コケむした露岩が多くなり歩きづらくなる。
歩きづらい道を少し行くと、正面に道標が見えてくる。
道標には、左手へ「囲観音」行く手を「八方岳・大観望方面」さらに手書きで「アト30分位です」と書かれ、道は左手へ分岐している。
昔日、囲観音は国東半島で栄えた六郷満山峰入りの出発点になったと場所だと言う。
この辺りは、戦国末期において、薩摩島津軍の豊後侵攻に対し迎え撃つ山香軍との間で死闘が繰り広げられた古戦場だと言う。
一息ついて、左手沢に沿って直進していく。
少し登ると傾斜はゆるんでくれる。
辺りはスギ林が広がり、道沿いには下草が繁茂し狭い道をさらに狭くしている。
さらにシダも多く、よっぽど環境に適しているのか生き生きと容赦なく葉を伸ばし、道を覆い隠している。
道は次第に傾斜を増し、足元には露岩が多くなりつまずきかねない。
急坂を10mも登ると傾斜はゆるみ、草木に覆い隠された道を蛇行しながら登って行く。
左手に、事故防止の赤い案内板を見て左手へカーブし、岩の多い沢床を横切っていく。
すぐ右手へ向きを変え登って行く。
道には、草木に隠れた岩が多く、目は足元から離せない。
ふと、左手に目を向けると、視界をさえぎる屏風のような巨大な岩壁を目前にする。
さらに、コケむした露岩の道を登って行く。