階段の道を行く・酒呑童子山 [1180.5m]
登山口 → 小鈴山(約15分)
広い駐車場奥の方には「水源かん養保安林」「兵戸山林木遺伝資源保存林」「レクリエーションの森」と題した各案内板が立てられている。
登山口
は、その右手東の方にある。
登山口入り口には、標柱が立てられ「酒呑童子登山道入口・山頂まで1766.2m」と小数点以下まで表示し、案内されている。
すぐ、スギの植林地の中の、
擬木の階段
を登って行く。
階段の道は、すぐ左へカーブし、折り返すように右手へカーブし少し登るとさらに右手へカーブし登って行く。
階段は70段を越える。
さらに左手へカーブし、12〜3段辺りから右へ、すぐ左へカーブし35〜6段を数え、登山口から110段ほど登ってしまう。 道は少し傾斜をゆるめ、さらに左手へスズタケの多い道を登って行く。
この山は、階段に始まり最後まで階段が続く。
以前は階段がなくはなかったが、整備されて階段が増えてしまったおかげで、吹き出るようにな汗が全身を覆ってしまう。
右手はスギ林、左手は自然林の中に続く階段を左右に蛇行し登って行く。
階段は途中、数段壊れ20段ほど続く。
さらに12段ほど登り倒木をくぐって行く。
そこから右手へカーブし平坦な道を行く。
道の両脇はスズタケが生い茂っているが、道脇が少し刈り取られ、登るのに支障はない。
しかし、階段の多さには閉口する。
階段は、必要なところだけ、最小限にとどめその山の個性を崩さないで欲しい。
急坂があっても、滑りやすいところがあっても、自然の営みの中で形成され、特徴付けられていくのを、人の手で止めないで欲しい。
だからと言って、危険回避は例外である。
階段は付けられているものの、それを嫌った登山者に脇道が作られそれが主道になり、利用されないでいる階段は、他にいくらでも例がある。
スギの倒木をくぐるとまた階段になる。
15〜6段ほど登ったころ、一部壊れている。
擬木の階段は、容赦なく続く。
階段は無理しないがいい。
階段のない登りは、自由に歩幅を短くしたり、速度を落とすとこができる。
階段は階段の段差に合わせざるを得ない。
それだけ、関節や筋肉に無理がくる。
時々体や足を休め登って行く。
60段ほど数えるころ、段差は一段と高くなる。
しかし、山頂へはこの階段を登る以外にない。
分っているが、人が作った階段ゆえ階段が恨めしくなる。
それが自然の営みでできたものであれば、そうは思わない。
130段ほど数えるとやっと登りきり土道になる。
階段より、土のクッションがいい。足に伝わる感触もいい。
ゆるやかに登り、右手へカーブするとまた階段が現れる。
1段1段辛抱して登って行く。
階段は途中、5、6メートル途切れて31段ほど数えると小鈴山に着く。