草原を行く・猟師山、合頭山 [639.3m]
合頭山〜( 30 分) [ この区間の地図 ]
展望を楽しんだら、往路を引き返し
第1峰分岐
に戻り右折していく。
道は、猟師山に向かって西の方へゆるやかな傾斜で伸び、足は軽い。
少し下ると傾斜は除所に増し、道の両脇に横たわる目印のような岩に目が行く。
道沿いにはアセビが多い。
ツゲも時折見かける。
ゆるやかな傾斜に足をあわせ下って行くと、次第に歩幅は広がり駆け出しそうになる。
それを抑え気味に下って行くと、
1本の松の木
を見る。
右手へ向きを変えその松の木をくぐり、さらにゆるやかに下っていく。
少し下ると傾斜はゆるみ、ほぼ平らになる。時間があれば、仰向けに寝そべり白い雲の動きに合わせるように時の流れを忘れたい。
さて、草原を流れる風を胸深く吸い込み、足元から伸びる踏み跡を目で追いながら歩を重ねていく。
少し行くと、道はゆるやかに登りだす。
道沿いには白い清楚な花に目が行く。
さらに、ゆるやかな傾斜を一歩一歩、歩を重ね登っていく。
一息つき右手後方へ目を向けると、分岐から合頭山へ連なる3連の峰が一望できる。
ここで一息つき、さらに直進し登って行く。
右手に1本のツゲの木を見て、アセビを回り込んでいく。
傾斜は大きくない。
少し登ると傾斜は次第に増してくる。
傾斜を増すと、背中からじわじわと汗がにじみ出してくる。
しかし、それ以上に草原を流れる風が心地いい。
その風に体を預けるように左手へ向きを変え、一歩一歩登って行く。
足元に白い花を見ては足を休め、四方に広がる展望を見回しながらに登って行く。
さらに、紫色のノショウブや黄色いユリに似た
ユウスゲ
に目を取られるが、例えようもなく美しく見える。
その前方には、草原の涌蓋山が雲に霞んで見える。
この夏、地球に異変が起こったようにとにかく暑い。
しかし、幸か不幸か、時折雲が暑い日ざしを覆ってくれる。
右手には、合頭山へ連なる3連のピークが並んで見える。
その背後に、樹林に覆われた黒岩山が灰色の雲に暗く見える。
さて一息ついて、草原の道をゆるやかに下って行く。
この辺りもミツバツツジが多い。
潅木をよけながら少しばかり下ると、傾斜はゆるみほぼ平らになる。
10mも平らな道を行くと、ゆるやかに登りだす。
そして徐々に傾斜を増してくる。
前方左手には、
目印の岩
が見えてくる。
傾斜は大きくはないが、小さくもない。
少し登ると、道は潅木の中に伸び、イブキトラノオの白い花を見て、吸い込まれるよう林の中へ踏み込んでいく。
潅木の林は10mも行くと抜け出し、また草原を登って行く。
傾斜は小さく、ゆるやかに登って行くと正面に潅木林が近づいてくる。
潅木は、ウツギが多く白い花を咲かせている。
色あせたピンクのテープを見て、山頂は近いと意識しながらほぼ平らな道を行く。
左手には、潅木林の樹冠に一際大きなモミの木が目立ってくる。
道沿いには、ミヤマキリシマも多い。
さらに、色あせたピンクのテープを見ると山頂に着く。
山頂は狭く、展望は得られない。
山頂右手には、
小さな山頂標
が立てられ「猟師岳」と書かれている。
「猟師山」は文字通り、その昔腕のいい猟師が猟をしていたという言い伝えからこの名が付けられたというが、今は草原に覆われ猟ができる小動物は見当たらない。
一息つき、山頂を背に直進すると展望が開け、一目山そして右手に涌蓋山が一望できる。
目を引くと眼下に草スキー場を見下ろすことができる。
さて昼食は、合頭山辺りの展望のいいところで、ゆっくりと取った方がのんびりできる。