峰巡りが楽しい・三俣山[1744.7m]
すかもり越 → 三俣山(約45分)
すがもり越は久住山や法華院・平治岳・大船山への分岐になっている。
ここには休憩所が整備され、
休憩所入口右手には、鐘
が吊るされ、心地よい音が響き渡る。
ここに
売店
があったのは、もう昔日の記憶としかない。
ここで一息つくといい。東側眼下には一筋の道が伸び、その背後に大船山が望まれる。
さて、小休止したら、北側に大きな斜面を見せる、目的の三俣山を目指す。
登山口右手には、
案内板
が立てられ、周辺の案内図の他、久住山や大船山を案内している。
さらに緊急連絡所として、玖珠警察署:09737−2−2131と書かれている。
三俣山へは、小石が多い道を、北の方へ登って行く。
すぐササ道に変わり、右手へカーブし、
東側斜面
を横切るように登って行く。
道は狭く、数本の道が付けられている。
どの道を取ってもいいが、右手を取った方が登りやすい。
急坂の長い道のりが続くため、急がず体力に合わせ、足を休めながら登って行く。
2、3分も登ると右手南側に、久住山が姿を見せてくれる。
振り返ると眼下に
休憩所
が小さく見える。
正面東側には、大船山が大きな山容を見せてくれる。
すがもり越から6、7分も登ると道には岩が多くなり、道幅も広くなる。
この道を登ってもいいが、右手に狭い脇道が笹に隠れるように伸びており、この道を取ったがいい。
すぐ岩の多い道に出会い、その道を登って行く。
後ろを振り返ると、休むことなく噴煙を上げる
硫黄山が、徐々に沈んでいく
。
東斜面の急坂
は続く。
一歩一歩、膝を持ち上げるように登って行く。
すがもり越えから10分も登ると、傾斜はゆるみ、足は幾分軽くなる。
しかしまた急坂は続く。
立ち止まって足を休め、振り返ると
久住分かれから下ってきた道
が、すがもり越の直下でカーブし法華院に向かっている。
さらに、2、3分登ると、
正面に大きな岩
が待ち構えている。
道は北から北西に向きを変え、その岩に向かって一歩一歩登って行く。
辛抱の時でもある。
そしてその大きな岩の左手を登り、すぐ左手へカーブし岩場を用心して登って行く。岩道は、さらに続く。
大きな岩から、岩道を3、4分登れば稜線に立つ。
振り返ると、大きな大船山の全容が得られる。
北側には、三俣山四峰や、南岳の頂を仰ぐことができる。
稜線に立つと左手に、
ケルン
が造られ、その向こうには、白煙の硫黄山が望まれる。
そこを直進してゆるやかに登って行く。
小粒の石が広がる稜線上に湖に浮かぶ小島のように、ポツンポツンと一かたまりのミヤマキリシマが根を下ろしている。
小粒の石が広がる道は続き、西峰に向かっている。
西峰へは乱れた道が数本伸びている。
ここを右手に、平らな道を行く。西峰は帰路に立つこととする。
平らな道は、
西峰から三俣山へ伸びる丘陵
へ向かっている。
平らな道は、休まずとも、疲れが抜けていくように感じる。
主峰三俣山を右手に見て、平らな道は少し登りだし、三俣山へ登る稜線に立つ。
途中、
小石混じりの砂地
になる。 ここを通り抜け右手へカーブして行く。
左手に目を移すと、優しい形をした湧蓋山が、広がる笹の群生の向こうに、その姿を見せている。
道はゆるやかに下りだし、西峰から下ってくる道と合流し、三叉路になる。
西峰へは帰路ここから登ればいい。
三俣山へ伸びる稜線上の
平坦な道
を、快適に歩を進める。
三叉路から1分も行くと、道は表土がはがれたような、幅広い道になる。
ここを少し行くと、滑りそうな急坂になる。
一歩踏み入れると、ズルズルと足を取られ滑りかねない。
ここには踏み込まず、左手にササの葉に隠れたような狭い脇道を下って行く。
この脇道が安全で下りやすい。
その脇道は、鞍部手前で崩れ落ちるような道に合流し、
すぐ鞍部に着く
。
鞍部に着いたら、一息入れればいい。
これからまた急坂が容赦なく待っている。
一呼吸入れたら、鞍部から右手へカーブし登って行く。
道は、幾筋かに分かれ、大差はないが右手の脇道を選んだ方が無難。
鞍部から2分も登ると
岩道
になる。
こうした歩き辛い道では、その道に飛び込む前に、辺りを見回してもいい。
歩きやすい脇道がある場合が多い。
ここにも、右手に脇道があり、岩道を横切り、脇道へ足を向ける。
脇道も幾筋かに分かれ、適当に選んで登って行く。
さらに、1分も登ると脇道にも岩が多くなり傾斜も増してくる。
辺りにはミヤマキリシマが非常に多い。
ミヤマキリシマの小枝の間からは、草花も芽を出し、岩ばかりのこの斜面に、限られた貴重な土に、共生している。
岩の多い道を2、3分も登ると、歩きやすい道になり、傾斜もゆるむ。
しかし決してゆるやかなものではない。
正面には黒い岩を乗せた峰が見える。
この峰は、三俣山第四峰と呼ばれている。
左手には、
上泉水山
が静かに横たわっている。
その向こうには湧蓋山が遠望できる。
振り返ると、久住山も見通すことができる。
その左手には、対になった
天狗ヶ城と、左手に中岳
を望むことができる。
さらにその左手には、白口岳も姿を見せている。