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大分県の山

原生林を行く・久住 黒岳 [1334m]

登山口 → ソババッケ(約50分)

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登山口は、東側の白水からシャクナゲの宝庫を辿り前山を経由するコースと、南側のガラン台コースがある。
ここでは最も一般的な男池コースを行く。
登山口駐車場には、日本百名水のひとつ、男池へ観光をかねて水を汲む人々も利用され、そのためか、 駐車場や立派なトイレが完備している。
しかし、ミヤマキリシマが咲く6月初旬は、平治岳や大船山を目指す登山者で、駐車場をあふれる車が、 道沿いに数キロメートルにも及ぶ。
駐車場から車道を行くと、すぐ左手に立派なトイレがある。
右手には茶店があり、道路を挟んで左手が登山口となる。
登山口入口では、清掃費として100円の入山料が課せられ小さなパンフレットが配られている。
さらに入山記録箱も設置され、必要事項を記載したい。
道は、アスファルト舗装でされ、自然林の道を行く。
1〜2分も行くと、木橋を渡る。
これが「男池橋」でこの木橋を渡り、左折して木段を登っていけば男池へ行く。
黒岳は直進し、コケむした岩の段差を登っていく。
この辺りの岩は深緑色のコケに覆われている。
枯れた倒木を越えていくと、 道は落ち葉が多くなり、自然林の中に伸びている
木橋から2、3分も行くと ┤形の三叉路に出会う
ここを左折すると、男池へ通じる。
山頂は、ここを直進して行く。
辺りは、豊富な自然林に覆われ、気持ちも清々しくなる。

黒岳の原生林
人間の影響を受けない自然のままの森林を「原生林と」言います。原生林は、ブナやカエデ類を中心とする原生林に被われた黒岳は、二一世紀に残したい日本百選(昭和五八年一月)に選ばれた貴重な自然です。この美しい自然を大切にして、いつまでも後世に伝えたいものです。

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周辺の木々は、太い木も小さい木も、日を求めて競うように天高く枝先を伸し、そこから広がる高い空間はなかなか気持ちいい。
森は自らを守るため、植物を襲う微生物を殺菌するフィトンチッドという芳香性のある物質が発散されているという。
この物質は、人には清々しい気持ちにさせる作用もあるという。
しかし、気持ちがいいのは、このフィトンチッドのおかげだけではない。
こうした素晴らしい自然は、人の手では決して作れない。
ゆっくりと流れる自然の営みの中で、 少しづつ変化し造られていくもので、登山者のみならず、多くの人にとってかけがえのない感動を与えてくれる。
さらに、自然は周期をもって新たな感動も与えてくれる。
春の陽光に心くすぐられるころ、 まばゆいくらいの新緑に包まれ、また北風に身を縮める季節には、燃えるような色とりどりの鮮やかな紅葉を見せつけてくれる。
自然は人々に多くのものを提供してくれている。
しかし、人は自然に対し何ができるのか、胸を突く思いを隠しきれない。
素晴らしい光景に見入りながらほぼ平らな道を行く。
紅葉が過ぎたころは、落ち葉で踏み跡は薄くなってしまう。
この時期、道をはずさぬよう用心していく。
三叉路から2〜3分も行くと、 自然林の中に数本スギが目に付く
スギの倒木を越え、平坦な道を右へ左へS字を描くように歩いていく。
気持ちのいい道を、さらに3分ほど行くと、 大きな倒木が道を遮断するように倒れ、これを横切っていく。
道は概ね西の方へ伸びている。
倒木を越えると、 右手にミゾ が道と平行して伸びている。
ミゾを右手に1分も行くと、正面にコケむした 倒木が、枝を跳ね上げている
これを乗り越えるか、左手の方へ岩を巻いて行ってもよい。 
周辺にはコケを装った岩が多くなる。
そのコケむした岩を避けて、蛇行しながらゆるやかに登っていく。
1〜2分行くと道は二つに分かれ、右手を取って小さな沢を渡り、左手へカーブし沢の対岸を行くと1分ほどで合流する。
しかし、直進した方がよい。
周辺は、岩や木まで深緑色にコケむしている。
道は少しずつ登りだし、さらに1分も行くと、また道は二つに分かれるが、どちらを行ってもよい。 
道は岩が多い沢の中で合流する。
沢には水は見られない。

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少し行くと歩きやすくなる。
さらに2〜3分も行くと、左手にコケむした数本の木が岩から大きく幹を伸ばしている。
その先にも 岩に木が立ち上がっている
少し行くと、正面に不自然にもクランク状の柵がある。
入口には「出入口」と書かれている。
右手の方には、「これより先は放牧中」と赤文字で書かれている。
これからは牧場となっているのか、しかし何度来ても放牧された牛を見たことがない。
またこの深い自然林に牛は似合わない。
ここを通り抜けると、すぐ 左手に「かくし水」 がある。
ここで一息つくといい。
水はここで補給してもよい。
冷たい水で喉を潤せば元気もでる。
さてここで一服したら、直進して行く。
コケむした岩を避け豊富な自然林の中をゆるやかに登っていく。
すぐ右手に コケに覆われた倒木 が目に付く。
さらに1〜2分も行くと、 正面に岩を鷲つかみするような木を見てさらに登っていく。

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道は傾斜ゆるめ歩きやすくなり、正面に二つの幹を立てた大木が姿を見せている。
周囲は少しばかりの空間が広がる。
大木の右手には、九州電力と九州林産により黄色の看板が立てられている。
この看板には、「以下の行為をすれば処罰されるとし、林産物の窃盗・森林の放火・立木伐採損傷・家畜の放牧」等々6項目が列記されている。
しかし、家畜の放牧には気になってしまう。
さらになぜ九州電力の名が出てくるのかわからない。
この疑問も、豊かな自然が発散するフィントチットにすぐ脳裏から消えてしまう。
周囲の豊かな自然林に、目を取られながら ゆるやかに登っていく
九州電力の看板から2分もいくと、右手に「登山道」と書かれた 小さな案内板 が立てられ、 その下に矢印が記され風穴への道を教えてくれる。
道は少し傾斜を増してくる。
道には、網の目のように木の根が這いだし、木には申し訳ないが、階段代わりに登っていく。
木の根は、通常地中にあって決して見ることはできないが、ここでは露出した太い根からまた新しい根が伸び、 その先端を土に沈めてる。木の根の道は、支尾根に伸び容赦なく急坂を突きつける。
全身に汗がほとばしる。
一息つきたいところである。
一歩一歩、歩を上げ登っていく。
山頂を目指す以上、登りがあるのは当然であるが、これが長く続けば足腰にこたえる。
しかし、一歩一歩登らなければ山頂には立てない。
登りは、膝を上げ踏み出す感じで登れば疲れは少ないと聞く。
急坂を10分ほど登っていくと倒木と出会う。
倒木は、道幅ほどに切り抜かれて、その間を通りぬけていく。
道は支尾根の右手斜面に付けられている。
根っこの道はまだまだ続く。
しかし2〜3分も登ると、傾斜はゆるみ、 広い台地状の平坦な道を行く
少し行くと道は下り、すぐに登っていく。
登りきると正面に日が差し込み、急坂を下る。
ここを下ると広場に着く。

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