四季を通じて素晴らしい・黒岩岳[1502.6m]−上泉水山[1296m]
岩峰 → 三叉路(約25分)
正面右手にはゴツゴツした岩を見て、右手に目を引くと形のいい三角形をした上泉水山を仰ぐことができる。
気持ちのいい道をわずかに登り、ゆるやかに下り、左手アセビの間を下っていく。
右手眼下には、湯煙を上げる宿泊施設が小さく見える。
この年、10月というのにミヤマキリシマが数輪花を咲かせている。
道は更に傾斜を増し急坂を下ると、また
平坦な道
になる。
正面には目印のような岩が見えてくる。
平坦な道を少し行くと、道は正面の岩の手前で二手に分かれる。
どちらを行ってもいい。
左手は、
岩場を下る
。
右手は、その岩を巻くように遠回りして下っていく。
右手は遠回りした分歩きやすいが、大した距離ではない。
正面には、幾分形を変えた上泉水山が、登山者を待つように姿を見せている。
このコースは、変化に富み、見通しは良く行く手を目で追えるのがいい。
さらに飽きることのない展望に、疲れを感じることもない。
傾斜の大きい道を、上泉水山目指して下っていくと、また傾斜はゆるみ平坦な道になる。
右手南側に目を下ろすと、長者原の交差点や、三俣山への登山口も目にすることができる。
気持ちのいい道を、7〜80メートルも行くと、左手へ草原のピークへ向かって急坂を下っていく。
道は、
ススキの葉
に覆われてはいるが、行く手に不安はなく土の感触を足で探りながら下っていく。
行く手は、平頂の大崩の辻手前のピークへ向かって伸びている。
すぐ
アセビの木
を見ての左手へ廻りこみ右手へ急坂を下っていく。
さらに、右手へ向きを変え下っていく。
目印の岩から3〜4分も下ると、鞍部に着き更に急坂を数メートル登ると小さな丘に着く。
一筋の道
は、ここからゆるやかな傾斜を少し登りピークの中腹辺りで、二手に分かれ、その斜面を右手へ横切り、上泉水山へ向かって伸びる。
目で追う道筋をなぞるようにゆるやかに登っていく。
すぐアセビの隙間を登っていくと傾斜を増してくる。
右手には、いよいよ目前に迫った上泉水山が、古生代から共生してきた1個1個の岩まで視界に映し出してくれる。
さらに道は、
アセビの樹林帯
に呑み込まれるように、その先を埋めている。
小高い丘から、3分足らず登って行くと道は二手に分かれる。
正面には、ササの葉に隠れるように
小さな案内板
が枯れ木に結ばれている。
案内板には、左手大崩の辻、右手に上泉水山へ案内している。
どちらを行っても大きな違いはないが、要は前方のピークを先に登るか、上泉水山の帰路にするかの選択である。
さて、どうするか判断を迫られるが、右手へ急坂を登り上泉水山を目指す。
すぐ正面の
アセビの間
を抜け、登っていく。
少し登ると、踏み跡は右手へ向きを変えて伸び、正面には、岩塊をちりばめた上泉水山が少し形を変え招いている。
道は、ゆるやかな傾斜で伸び
ススキやササ
に隠れるように、ピークの斜面に沿って付けられている。
少し行くとツゲの木が目立ってくる。 ミヤマキリシマも目に付く。
ツゲが目立つ斜面を、ピークから上泉水山へ派生する尾根筋に向かって、左手へ方向を変え登っていく。
後ろを振り返ると、
岩峰が遠くに見える
。
右手に目を向けると、久住の山々を代表するように三俣山が大きな山容を見せている。
正面には、上泉水山の岩峰の先に位置する山頂が見えてくる。
尾根筋に登りつくと、道はゆるやかに下り、すぐ三叉路になる。
山頂へは右手へとる。 左手は、ピークへ登っていく。
上泉水山は1歩1歩、歩くたびに
岩塊の地肌
を鮮明に見せてくれる。
さらに、1〜2分もゆるやかに下っていくと、また三叉路に出会う。
ここには足元に小さな
白い案内板
が立てられ、左手に大崩の辻、直進を上泉水山と案内している。
帰路はここを右手に取り、ピークを二つ越え左手へ岩峰を目指し帰ればいい。
大崩の辻へは、二つ目のピーク奥の方にある岩の手前から右手樹林帯の急坂を下り、さらに急坂を登ればいい。
さて、目的の上泉水山は目前に迫るが、岩の多い急斜面に気は重くなる。
しかし、涌蓋山への登りや手前の女岳への、何の変哲もない登りと比較し、変化の多い山は疲れを感じない場合が多い。
上泉水山も、1歩1歩道筋に展開する変化に気を取られ、難なく山頂を足元にしてしまう。
ほぼ平坦なススキの道を少し行くと、アセビの群落に入りゆるやかに登っていく。