header_rogo.png

九州山クラブ アウトドアを楽しもう!九州の山々を登山記録として紹介

ホームホーム福岡県の山福岡県の山佐賀県の山佐賀県の山大分県の山大分県の山熊本県の山熊本県の山長崎県の山長崎県の山宮崎県の山宮崎県の山鹿児島県の山鹿児島県の山その他の県の山その他の県の山

HOME > 九州の山 > 大分県の山 > 平治岳 > 山の記録5

大分県の山

坊がつるコースを行く・平治岳[1642.8m]

大戸越 → 平治岳山頂(約40分)

143_4363.jpg
143_4362.jpg143_4365.jpg
143_4368.jpg143_4369.jpg
143_4372.jpg143_4375.jpg
143_4378.jpg143_4382.jpg
143_4385.jpg

大戸越は、男池からソババッケを経由してきた登山者で賑わいを見せている。
左手を見上げると、ピンクに染まる北斜面に左右二手に人の列が見える。
右手の列が登り専用で左手は下り専用とされ、 案内板 も立てられている。
さて、ここで一息つき大きく深呼吸すればいい。
山頂までおよそ30分の登路ではあるが、急坂が続き40分以上かけたがいい。
足を休めたら、登り専用の案内板を見て、平治岳へ登り始める。
道は、ミヤマキリシマの中を分け入るように蛇行し伸びている。
ゆるやかな登りは次第に傾斜を強め、帽子のつばから汗が滴り落ちる。
左手に目を移すと三俣山、その左手に硫黄山から立ち上る白い噴煙が目に付く。
山頂を見上げると、岩場に這う登山者の姿が小さく見える。
山頂への道は狭く、ミヤマキリシマや潅木の枝が体をさわる。
ここは半袖は禁物、長袖がいい。
途中、一息つき振り返ると 大戸越で賑わう登山者 の姿が小さく見える。
左手には、坊がつるも眼下に見えてくる。
大戸越から10分も登ると、岩場は目前に迫りさらに1、2分岩場に達する。
岩場にはロープが2重に掛けられ、ロープを手に足場を確認しながら登っていく。
岩場を登りきると、歩きやすくなる。

143_4387.jpg
143_4386.jpg143_4388.jpg
143_4390.jpg143_4392.jpg
143_4393.jpg143_4395.jpg
143_4400.jpg144_4403.jpg
144_4404.jpg

少し行くと、道は┫字形に分岐する。
直進した方が登りやすい。左にとると滑りやすく ロープ が張られている。
ロープを手に登りきると 傾斜は幾分ゆるみ 、振り返り眼下を見下ろすと、大戸越にひと時を楽しむ登山者が、米粒より小さく見える。
正面には 南峰の岩 が目前に見えてくる。
左手へ寄るように登るとやっと南峰に着く。
岩場を一回りするように右手から回りこむと、正面西側に中岳と天狗ヶ城が対になった姿を見せてくれる。
右手には、硫黄山が相変わらず白い噴煙を舞い上げている。
その右手には三俣山が全容を見せている。
眼下には坊がつるの全域が一望され絶景中の絶景が広がる。
振り返るとピンク一色に彩られた 平治岳北峰 に感嘆する。
展望を楽しんだら、数メートルバックして ミヤマキリシマの群生地 を行く。

144_4406.jpg
144_4408.jpg144_4410.jpg
144_4411.jpg144_4414.jpg
144_4417.jpg144_4438.jpg
144_4423.jpg144_4427.jpg
144_4420.jpg

正面には、何度見ても見飽きない北峰に目がいく。
ミヤマキリシマの群生に伸びる狭い道を4、5分も行くと 北峰との鞍部 に着く。
ここで昼食をとる登山者も多い。
辺りは、視界全体がピンクに染められ、どんな名画にも劣らぬ現実の光景に、どの顔も微笑み感動の声が響き渡る。
中には、感動を押さえきれず両手を挙げ、童心に返って万歳する人もいる。
その感動が、倍になって辺りに漂い山全体を覆う。
ここに、平治岳を訪れた登山者の、生涯忘れ得ぬ思い出として深く刻み込まれる。
さて、感動の余韻を消すまいと、しっかり胸にしまい込み北峰へゆるやかに登っていく。
道は次第に傾斜を強め、 ミゾ道 の状態になる。
さらに岩も多く簡単に登頂を許してくれない。
道沿いには、虫に食われ開花できずに茶褐色に枯れたつぼみも多く心痛める。
北峰への道は一本道で、下る登山者に待たされ距離以上に時間がかかる。
登り優先と言えども、下る人は元気で勇ましく、その元気に待たされてしまう。
しかし10分とかからない。
山頂からの展望は、登路に見た一つ一つの光景が集大成され一望できる。
西側に中岳・三俣山を見て少し右手へ目を引くと 涌蓋山 が、南には 北大船山の稜線の背後に大船山 の山頂が望まれる。
東側には黒岳の天狗も仰ぐことができる。
西側へ尾根伝いに少し下り、岩場から見るダイナミックな展望も素晴らしい。
平治岳は、ミヤマキリシマの時期が一番いい。
何度来ても感嘆する。そして大きく膨らんだこの感動は、家庭でも、職場でも抑えることはできず、つい言葉が出てしまう。余韻はいつまでも消えない。

pagetop_off.pngpagetop_off.png