のんびりと広い山頂がいい・万年山 [1140.2m]
駐車箇所〜登山道入口(30分) [ この区間の地図 ]
丸太木を渡り、傾いた松の木をくぐり木段を4〜5段も登ると左手に道標が立てられている。
道標には「万年山:1・0km」と案内している。
すぐ先には案内板も立てられ「山林内ではたばこの火に注意しましょう。」と書かれている。
一息ついてゆるやかに登って行くと、右手に木柱が立てられている。
木柱にはツル性の植物が巻きつき、文字は読めない。
道沿いにはカヤが多くなる。右手に目を向けるとさらに形を変えた岩壁を見る。
そして右手に松の木を見てカヤトの踏み分けを行く。
松の木のそばには、ツゲの木も大きく育っている。
松の木から10mもゆるやかに登って行くと、右手に木柱が立てられ「万年山登山道」と書かれている。
すぐ4〜5段の木段を登って行く。
しかし傾斜は大きくはない。
ゆるやかな傾斜を20mも登って行くと、また木柱が立てられている。
この辺りは木柱が多い。
左手に松とアセビとツゲが、ひと塊になって枝を広げている。
右手に立てられた木柱に触れると、すぐ木段になる。
木段は5段ほど数えるが、傾斜は大きくない。
そしてササ道をゆるやかに登って行く。
この辺りは松の木も多い。
さらに2〜30mも行くとまた木柱を見る。
そして、木柱を過ぎゆるやかに下って行く。
10mほど下り、枝を伸ばすツゲの木をくぐって行くと、またゆるやかに登りだす。
道は狭いが歩くのに支障はない。
それより気分はいい。
後ろを振り返ると、久住の山々が霞んで見える。
その右手には、涌蓋山が一際目立つ。
さらに5段ほど登って松の木をくぐって行く。
左手頭上に赤いテープを見てゆるやかに登って行く。
10mも行くと、また5段ほど木段を登って行く。
道は少し傾斜を増し、歩幅は狭くなる。
辺りは松の木の他、アセビやツゲが目立ってくる。
そして左手へカーブするとスギの植林地になる。
右手には案内板
が立てられ「この付近は国定公園の第一種特別地域です。」と書かれ、支柱には「九州自然歩道」と書かれている。
すぐ植林地に踏み込み右手へカーブして行く。
植林地は、人の手を待つように、枝は伸びうっそうとしている。
道は次第に傾斜を増し、足は重くなる。
すぐ木段
になる。
20段足らず数えると右手に木柱が立てられ、一息ついてさらに木段を登って行く。
段差の大きい木段は、息は荒れ足もこたえる。
途中で足を休め、1段1段数えるように登って行く。
木段は70足らず数えてしまう。
登りきるとすぐ左手へカーブして行く。
すぐ、左手に岩を見て疲れた足を休めるように体を預けてしまう。
ついでに後方へ振り返ると展望が開け、久住辺りが遠望できる。
目を引くと、展望はマツの倒木によって開けられたものとわかる。
荒れる息を整え、数メートル登ると
また木段
になる。
傾いた幹をくぐり、木段を登って行く。
木段の左手には脇道が付けられ、木段は避けたがいい。
木段を14段ほど登ると登りきるが、スギの倒木がリックに引っかかり抜け出すのに一苦労する。
そしてスギの根っ子の段差を登り、右手へ向きを変え登って行く。
すぐ、植林地を脱し潅木の中を小さく蛇行し登って行く。
辺りにはミヤマキリシマも多くなる。
あと2週間もすれば満開となるが、今は色づいたつぼみもその時を待っているように見える。
植林地から20m足らず登り右手へカーブすると、右手に展望が得られる。
正面
右手に道標
が立てられているが、文字板は地に落ち「万年山:0・5km」と案内している。
ここからも、穏やかな丘陵の先に久住の山々を仰ぐことができる。
ここから見る涌蓋山は、久住山系のシンボルのように大きく、優しい姿を見せている。
目前の岩には、張り付くようにミツバツツジが小枝を広げている。
そして一息つき、左手へ潅木の中をいく。
足元には露岩が多くなる。
5月下旬、アセビの新芽が黄金色に輝き、実に美しい。
道は、アセビの中を縫うように小さくジグザグを切って登って行く。
アセビの道は次第に傾斜を増してくる。
しかし展望は利き、一歩休めば疲れは取れる。
アセビの中には松の木も多い。
少し登ると左手へカーブして行く。
道は傾斜をゆるめ、アセビも徐々に減ってくる。
爽やかな風の流れも体に感じてくる。
ホホホホ・ホッキョ・ホッキョ・ホッキョとさえずる小鳥の鳴き声も聞こえてくる。
道沿いには、既に花びらを広げたミツバツツジも時折目にする。
道はさらに傾斜をゆるめ、ほぼ平らになる。
そして、カヤトとアセビの道を行く。
足元は既に万年山の平頂にあり、三角点のある山頂広場を目指す。