周回歩行がいい・八郎岳 [589.8m]
乙女峠(千々峠)〜登山口(60分)
少し下ると正面に2本の木が程よく陰を落とし、足はその木陰に向いていく。
そして、そこに腰を降ろしてしまう。
なかなか気持ちいい。
ここで時間があれば小休止したい。
ここは千々峠、通称乙女峠と呼ばれている。
すぐ横には林道が走り、車道を右手へ10数メートル追うと正面に2本の木が目に付く。
体を休め、その2本の木に近づくと、Mみさき道歩会の案内板が掛けられ直進を「寺岳」右手を「平山:長崎朝霧山の会」の案内板も掛けられ、直進を「佐敷岳 寺岳」と案内している。
後ろを振り返ると、急坂に悩まされた小八郎岳が穏やかな山容を見せている。
登山口がある平山を、案内板に従い右手へ草道を10数メートル行くと、右手に案内板が掛けられ直進を「平山」と案内している。
そして
暗い穴倉
へ踏み込むように、狭い林の隙間に足を向け下っていく。
一歩踏み込むと、明るい日差しになれた目は一瞬視力をなくし足は止まってしまう。
しかし、目が慣れてくると、薄暗い林の中には落ち葉が地面を覆い、道はその上にしっかり踏みつけられ伸びている。
左手に黄色いテープを見て、左手へカーブし下っていく。
少し下ると傾斜を増してくる。
道沿いには所々コケむした岩が目につく。
さらに傾斜を増し、大きな傾斜を右手へカーブし、少し下ると左手に白と黄色のテープを見て左手へ鋭角にカーブする。さらに左手へ7〜8m下り右手へ鋭角にカーブしジグザグを切って下っていく。
左手に
白いテープ
を見るころ、傾斜はゆるんでくる。
歩きやすい道は足早になる。
足元にはコケむした岩が多くなり、少し下るとゆるやかに登りだす。
道沿いには大きな木が目立ってくる。
ゆるやかな傾斜を登って行くと、道は右手へカーブして行く。
正面左手には、蛇のように幹をくねらせた木に目がいく。
道はすぐゆるやかな傾斜で下りだし、左手に黄色のテープを見ると傾斜を増してくる。
さらに左手に白と黄色のテープを見て下ると、落ち葉の道はゆるやかに登りだす。
歩きやすい道を20mも行くとコケむした露岩が多くなる。
そして左手へカーブして登るとゆるやかに下りだし、右手に白と黄色のテープを見て右手へ鋭角にカーブし下っていく。
この辺りのテープは、白と黄色が多い。
しかし、密生する自然林に日は届かず、周囲に目をやってもはっきりせず、白と黄色のテープもわずかなカメラの光で識別される。
露岩の多い道を、左手に白と黄色のテープを見て下っていく。
暗い道には根っ子も多く、足元から目は離せない。
少し下ると傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
左手には、
6本の幹をもつ大きな木
を見て右手へカーブ、さらに小さく蛇行しながらミゾ状の道を行く。
途中、白いテープが巻かれた倒木をくぐり左手へカーブして行く。
道にはコケむした岩が多い。
暗い道はうっとうしく、気は焦ってしまう。
さらにミゾ道を行くと次第に浅くなり、左手へカーブして行く。
暗い道はまだまだ続く。
右手には、ヒノキ林が見えてくる。
しかし、暗くシャッターを切る勇気がでない。
右手から、奥深い谷を流れる水の音が聞こえてくる。
右手に白いテープを見て右手へ、さらに左手へ蛇行して下っていく。
そして、左手へカーブし下って行くと左手にもヒノキが植林されている。
道にはまたコケむした露岩が多くなる。
露岩の道を右手へさらに左手へ下り、尾根の左手斜面を下っていく。
左手からも、沢を流れる水の音が次第に大きくなってくる。
道は、
その沢
に向かって下っていく。
沢には、わずかばかりの水の流れを見る。
その水に、汗まみれのタオルを洗い沢の右手を下っていく。
水は冷たく、元気が出る。
しかし、飲むのは勇気がいる。
暗い道は、少し視界が広がり気も明るくなる。
左手にヒノキ林を見て、ゆるやかに下ると、ゆるやかに登りだす。
落ち葉の多い道を右手へカーブすると、傾斜はゆるみ右手へカーブし下っていく。
ゆるやかな傾斜に、足の重りが取れたように軽くなる。
さらに右手へカーブし、左手に白と赤のテープを見て
小さな沢
を渡っていく。
右手から、水の音が勢いよく響き渡ってくる。
根っ子の段差を下って行くと、右手に小さな滝を見る。
岩から流れ落ちる落差は3〜4mもあろうか、思わぬ光景に足は止まってしまう。
その先にも別の沢が流れ落ち、水しぶきに体を預けたくなる。
それでなくても、冷たい水に頭を突っ込むだけで元気はよみがえる。
そして今一度タオルをぬらし、シャツをめくり胸元から背中にかけタオルを当てれば、冷たい感触が実に心地いい。
一息つき、すぐ右手へ沢を渡り、狭い道を登って行く。
登りきると、正面
石積みに丸太棒
が立てられている。
近づくとその石積みは延々と伸びている。
右手へ石積み越しに目をむけると、斜面に幾重にも石積みがある。
何のための丸太棒か石積みか分からない。
途中、頭上の倒木をくぐりさらに石積みの狭い道を下って行く。
石積みは、有に100mを越える。
長い石積みを過ぎ、狭い道をゆるやかに下っていく。
少し下ると、狭い道は傾斜をゆるめ左手へカーブして伸びる。
快適な道を少し行くとゆるやかに下りだし、すぐ
林道
に出会う。
左手幹には、ここを登山口に登る登山者向けに案内板が掛けられ「乙女峠」「八郎岳」と案内している。