木段と巨樹巨木の稜線を行く・諸塚山 [ 1341.6m ]
五合目 → 八合目(約15分)
木段を17〜8段も登ると、正面に道標が立てられ「5合目 頂上まで登り35分 登山口まで下り15分」と案内されている。
ここにも擬木のベンチが2台用意され、一息つきたいが展望は得られない。
道はここを左手へ折れ、道の真中に十字が刻まれた
2本の石柱
を見て数メートル行くと、枯れ木が道を横断して倒れている。 この倒木を踏み越えゆるやかに下っていく。
落ち葉の道はすぐ平
になる。
道の両脇にはスズタケが密生し、右手には、ヒノキが所々幹を立てている。
少し下り左手へカーブし、10メートルほどゆるやかに下るとまた登りだす。
さらに10メートルも登ると木段になる。
途中左手に「コマユミ」の樹木板を見て一息つく。
コマユミは、5〜6月にかけて小さな淡黄色の花を咲かせるが、花より秋の赤い実が目を引く。
木段は、視界を越えて続いている。
途中、何度か足を休めさらに登っていく。
登りきると92段を数えてしまう。
木段は足に応える。
そして平坦な道を、右手へカーブしながらゆるやかに登って行くと、また木段が見えてくる。
木段は、見上げると視線に消えるまで
木段
が続いている。
目は足元に取られ、せっかくの景色も見逃してしまう。
単調な登りに、焦りにも似た気持ちが胸をつく。
焦りはさらに高まる。
木段の登りは休むが一番いい。
休めば、焦る気持ちは落ち着き足には元気が溜まってくる。
木段は113段ほど数えてしまう。
そして、10メートルほど落ち葉の道を登るとまた木段になる。
10段ほど登り、左手へカーブしていくと「コハウチワカエデ」の樹木板が立てられている。
このコースは、階段が多い。
遠くからわざわざ階段を記録しに来たようなもので、止めれば目は周囲に開放され、もっと多く自然の不思議に出会う。
さらに思考を狂わす数字からも開放される。
ついでに、113段も途中で足を休めた途端その数字を忘れ、1段目に戻り再度数えて得た数であるが、これがどれだけ意味あるのか頭の中で葛藤するが、しかし、日頃の癖が優先されつい数えてしまう。
113段を数え、さらに落ち葉の道をゆるやかに登り、左手へカーブすると右手角には「諸塚山天然樹林帯」と題した説明板が立てられている。
数メートル行くと倒木が道をふさいでいる。
これを避けをゆるやかに登っていく。
諸塚山天然樹林帯(標高1200〜1342m)
諸塚山は、昔は大は伯山ともいわれ、神楽唄には「剣立つ諸羽山に分け登り、あじろの浜に立つは白波」と唄われており、諸羽の山とも言われていました。山頂は多くの神々の塚があるので、自然に諸塚となり諸塚山となったようである。 この山は、英彦山、霧島の高千穂の峰と共に有名な修験道場であり、周辺の住民の信仰厚く、天孫降臨の地といわれていた。山頂にはイザナギノミコト・イザナミノミコト、国常立命、木花開都姫命大伯太子を祀ってあり、以前は、筑前の山伏英彦坊も修行に訪れていたようである。 現在山頂付近は、国有林になっており、ブナ・モミ・ナラ等の巨木が茂っている。 登山道があちこちから付けられているが、ここからは稜線沿いのブナ・アケボノツツジ等の群落の中を通り、役1時間で山頂に着ける。 みんなの自然です。手で取らず、写真で撮りましょう。
<諸塚村 諸塚村観光協会>
倒木から10メートルも行くと左手に、自然木を斜めに
輪切りにした案内板
が掛けられ「七合目」と案内されている。
7〜8メートルも行くと、左手に大きなブナの木の前に「ブナ」と書かれた樹木板が立てられている。
すぐ先には、また倒木が歩行を邪魔し、 右側の方からくぐると、すぐ
三叉路
になる。
正面には道標
が立てられ、右手は「森林帯(諸塚山郷土の森)をぬけ東の宮に至る」と書かれている。
そして直進は「諸塚山山頂(15分)」と案内されている。
道標に従い、直進して落ち葉が積もる道をゆるやかに登っていく。 道の両脇には、
スズタケ
が密生し展望は得られない。
左手から、頭上に倒れかかる木をくぐりゆるやかに登っていく。 1〜2分も登るとまた木段になる。 24〜5段を数え、枯れた倒木を右側から乗り越えると、すぐ右手に「ナツツバキ」の説明板が立てられている。
さらに数段登って、木段は28段を数える。
ナツツバキ(別名:シャラノキ)ナツツバキ属落葉高木
山地に生え、高さ10〜20mになる。樹皮は帯黒赤褐色で薄くはがれる。葉は互生し長さ4〜12cm、倒卵形でやや厚い膜質。裏面にはまだらに毛がある。 6〜7月葉液に直径5〜6cmの白い花を開く。本州・四国九州地方に自生する。