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宮崎県の山

木段と巨樹巨木の稜線を行く・諸塚山 [ 1341.6m ]

登山口 → 五合目道標(約20分)

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諸塚山は、英彦山・高千穂峰と並び修験道場として人々に崇められた信仰深い山で、孫降臨の地といわれていた。
駐車場は、車道の両脇に用意され、 右手駐車場には、大きな説明板が立てられ諸塚山の縁起や山名の由来が説明されている。
登山口は、木製の鳥居をくぐったところに付けられ、鳥居の額束には「諸塚神社元宮」と刻まれている。

諸塚山縁起
諸塚山は、諸冊二尊(イザナギノミコト・イザナミノミコト)の御神稜であるという古い言い伝えを残し、山頂付近には多くの塚があります。 古くから英彦山・阿蘇山系の修験場といて知られるとともに、近郷の人々から神の山として崇拝されてきました。 八合目の南面には諸冊二尊他神々を祀る諸塚神社元宮があり、昔は山頂をはさんで東西に神前と呼ばれる遥拝所もありました。 また一説には、天孫降臨の地といわれ、神武天皇とは深いつながりがあることから、昭和15年に宮崎県により神武天皇ご巡幸の地として、諸塚神社の境内に顕彰碑が建てられています。

諸塚山(大伯山)
諸塚山は、昔は大は伯山ともいわれ、神楽唄には「剣立つ諸羽山に分け登り、あじろの浜に立つは白波」と唄われており、諸羽の山とも言われていました。山頂は多くの神々の塚があるので、自然に諸塚となり諸塚山となったようである。 この山は、英彦山、霧島の高千穂の峰と共に有名な修験道場であり、周辺の住民の信仰厚く、天孫降臨の地といわれていた。山頂にはイザナギノミコト・イザナミノミコト、国常立命、木花開都姫命大伯太子を祀ってあり、以前は、筑前の山伏英彦坊も修行に訪れていたようである。 現在山頂付近は、国有林になっており、ブナ・モミ・ナラ等の巨木が茂っている。 登山道があちこちから付けられているが、ここからは稜線沿いのブナ・アケボノツツジ等の群落の中を通り、役1時間で山頂に着ける。 みんなの自然です。手で取らず、写真で撮りましょう。
<諸塚村 諸塚村観光協会>

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鳥居をくぐると、すぐ木段になり右手には「諸塚山登山道」と書かれた立て札が立てられている。
その先には「諸塚村の巨木・巨樹百選」と書かれた木柱も立てられている。
ここには、右手に自然木の杖も置かれ階段の登りには役に立つ。
木段は60段足らず数え、左手には、ロープが張られている。
左手には「ミズメ」と書かれた立て札が立てられ、樹木名が紹介されている。
ミズメの樹皮は、桜に似て横しま模様があり山桜とよく混同する。
木段を登りきると、道はほぼ平になりロープは右手に付けられている。

右手斜面には、 ヒノキが植林 されている。
少し行くと、道は左手へカーブしまた木段になる。
10段足らずを登り左手に 「ミズナラ」 の木を見てさらに木段を登っていく。
木段は31段ほど数える。
ミズナラから1〜2分も登ると、また「シロモジ」や「ブナ」の樹木板を見る。
こうして名札が付けてあると学習にもなりありがたい。
しかし、ここで覚えても、すぐ忘れてしまうのにはどうしようもない。

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すぐ「アカシデ」の木を見て左手へカーブして登っていく。
少し登ると、左手に「アケボノツツジ群落」と題した説明板が立てられ、その先に「ドウダンツツジ」の名札を見る。
さらに、右手へカーブし登っていく。
この辺り、春には淡いピンクのアケボノツツジが彩ってくれる。
左手角には2台のベンチが置かれ一息つけばいい。
左手には大きな アケボノツツジ の木にも名札が付けられている。

アケボノツツジ群落(ツツジ科落葉低木)
日あたりのよい山地に生え、高さ3〜6mになる。葉は枝先に5個輪生状につき長さ3〜6cmの広楕円形で洋紙質。 5月頃葉に先立って紅色の花がやや下向きに咲く。花冠は直径約5cmの鐘形で6裂する。近畿地方以西の地域、四国、九州に自生する。


落ち葉の多い道をゆるやかに登って行くと、 すぐ下りだす
この下り坂にも木段が付けられ右手へカーブし下って行く。
木段は50数段を数える。
この辺りは、ロープが両脇に付けられ、下りきると傾斜はなくなる。
左手には ブナの木 が大きく枝を広げている。

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平坦な道はすぐ傾斜をゆるめゆるやかに下りだす。
ここにも17〜8段の木段が付けられている。
道の両脇は自然林が密生しているが、大きな木は何故か左手北側に多い。
さらに木段は続く。木段は左手にカーブし、その右手に踏み跡が付いている。
ロープを右手へまたぎ数メートル行くと、左手に諸塚山の頂を望むことができる。
さらに木段は右手へカーブし50数段を数える。

その木段を2〜3段残して終わるころ、左手には「ミツバツツジ」の樹木板を見る。
ミツバツツジは、ツツジ科の中でも早咲きの方で、桜のように葉を出す前に花を咲かせ、遠くからでもよく目立つ。
枝先に、3枚の葉があることからこの名が付いたらしい。
花が咲き終わる頃、葉は中指を立てたようにピンと伸ばし3枚に広がっていく。
色は淡いピンクではあるが、場所によっては濃いピンク色も目にする。
白花は少ないが、一部の店頭で市販され我が家でもピンクと白花を同時に楽しめる。
その先には 「アセビ」の木 を見る。
アセビの葉を馬が食べると、毒性で酔った状態になることから「馬酔木」と書く。
3月から4月にかけ、白い小さな花をたくさん咲かせ各山で見るが、これも我が家でその時期指してくれる。
ここを10数メートルほど下っていくと、少し傾斜を増して下りきる。
右手には、ヒノキの植林地が広がってくる。

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アセビの名札を見て、1分も行くとまた長い木段が遠くへ続く。
少し登ると、左手から大きな 枝が頭上を越え 道の右手まで伸びている。
長い木段は、次第に傾斜を高めてくる。
右手には、擬木の杭に鎖が張られ、植生を保護するためか、登山者のはみ出しを止めている。
長い木段は、辛抱するほど足に疲れを溜め込んでしまう。
途中何度か足を休めたがいい。
1歩1歩数えるように登ると、95段も数えてしまう。
右手はまだヒノキ林が広がっている。 左手に目を向けると、スズタケの中に自然林が枝を広げ、何故か自然林に目を向けると、足が軽くなる。
さらに10メートルも登るとまた木段になる。
8段程登ってやっと登りきる。
ここには 2脚のベンチ が用意され、足を休め息を整えた方がいい。

右手先には道標が立てられ「2合目 頂上まで登り55分 登山口まで下り5分」と案内されている。
時計を見れば既に10分近く経過している。
落ち葉に埋もれた道をゆるやかに下ると、また木段になり10段ほど付けられている。
下りきると傾斜はなくなり、ヒノキ林を右手に 気持ちのいい落ち葉の道 を行く。
道は、数メートルも登るとまた平坦になる。
道の真中には、十字が刻まれた小さな コンクリートの支柱 が目につく。
気持ちのいい道は、目は足元から離れつまずきかねない。
さらに気持ちのいい道を10メートルも行くと、わずかな傾斜をともない右手へカーブしていく。

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右手には、道に沿ってヒノキ林が美しいほど整然と幹を並べ山頂へ案内している。
しかし、先に目をやるとまた 木段が見えてくる
さらに足元に石柱を見て、右手へカーブし木段を登る。木段は32段ほど数える。
左手には「タンナサワフタギ」と聞きなれない名の樹木板を見て、また木段を登っていく。
この木も4月から5月にかけて小さな白い花を鈴なりに咲かせる。
その小さな花一輪に目をむけると、たくさんの長い雄しべを立て、なかなか見ごたえのある豪華な美しさを見せてくれる。
木段はさらに続き60数段を数える。

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途中、左手にまた耳にすることのない「コシアブラ」の樹木板を見る。
コシアブラは、てんぷらにして食べることができるとされ、名前はそこから来ているのかどうか分からない。
しかし香りが強い。
木段を登りきり、数メートル登ると道は下り始める。
左手に地籍調査の基準点となる「地籍図根三角点」と書かれた、白いプラスチックの支柱が建てられ、 ここから少し下ると道は平らになる。
1分も行くと、道は 三叉路 となり右手へ伸びている。
地面には文字板が置かれ「諸塚山山頂まわり道」と書いてある。

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ここを直進し、平坦な気持ちのいい道を行く。
少し行くと、左手に「ヤマボウシ」の樹木板を見る。
ヤマボウシは7月頃、葉の上に白い花を咲かせてくれる。
秋には、イチゴのような赤い実に手を出したくなる。
平坦な道を右手にカーブし、三叉路から1分も行くとまた木段になる。
木段は9段ほどで登りきり、さらにゆるやかに登っていく。

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