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宮崎県の山

霧立越えを行く・向坂山 [ 1684m ]・白岩山 [ 1648m ]

白岩山〜水呑の頭(20分) [ この区間の地図 ]

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すぐロープを手に岩場をよじ登るとピークにたどり着く。
左手石灰岩には山頂標が立てられ「白岩山:1620米」と書かれている。
国土地理院の地形図を見ると、この場所は単にピークで白岩山は水呑の頭に記されているが、記録や地図は勝手ながら現地にあわせ書き込んでしまった。
さて展望は素晴らしく、西側に脊梁の雄、 国見岳 が遠望できる。
南側には、地形図上の白岩山が目前に見えている。
足元には、クルマユリやウツボグサなど数種の花が見られるが、しかし足元の岩場は垂直に切れ落ち、
花に気をとられては危ない。
昼食は、帰路ここで展望を楽しみながらゆっくりと取られればいいが、狭く新緑や紅葉の季節は運に任せざるを得ない。
さて展望を楽しんだら、水呑の頭まで足を伸ばす。
分岐へ戻らず直進して岩場を下り、すぐ左手へロープを手に急坂を下って行く。
急坂を下ると縦走路に出会い、右手へ石灰岩の石屑の多い道を下って行くと また急坂 になる。
ここにもロープが張られ、足元を用心して下って行く。
下りきると傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
左手には、シカの防護ネットが道に沿って張られ、少し下るとそのネットは道を横切り行く手を閉ざしている。
ネットの左手には黒い支柱が2本立てられ、丈の低い支柱を手に、引く抜くように右手へ引き、ネットを脱していく。
そしてゆるやかに登って行く。

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ミゾ状の道をゆるやかに登り、倒木をくぐって行く。
道は、一見荒れたようになるが、しかし踏み跡はしっかり踏み固められ歩くのに支障はない。
道沿いにはスギゴケが多い。
そして、右手樹間に見え隠れする展望に眼を向け、左手斜面に立ち並ぶ大木を見ながらゆるやかに登って行く。
道は、雨期に流れる雨水によるものか、浅くミゾ状と化し右側に踏み跡が付けられ、次第に本筋になってくる。
このわずかな変化に気持ちを乗せ、一歩一歩、快適に歩を進めていく。
気分はいい、さらに右手から吹き上げてくるひんやりとした風も心地いい。
気持ち踊る道は、次第に傾斜をゆるめ一筋の道に変わり、気持ちも変化する。
少し行くと、コケむした倒木が株元を置き去りにしたように道を遮断しており、左手からよけていく。
さらに平らな道を少し行くと、左手に シャクナゲ群落地の説明板 が立てられている。

白岩山シャクナゲ大群落地
白岩山から水呑の頭にかけて南東斜面一帯にはツクシシャクナゲ大群落を形成しています。
その数およそ10万本、九州最大の群落地といわれ4月下旬から5月中旬にかけて見事な大輪の花を開きます。
シャクナゲは、ブナやミズナラの巨木が茂る苔むした林床に生育しており環境の変化にとても敏感です。
歩道以外には立ち入らないで植生環境を大切に守りましょう。採集は厳禁です。
九州森林管理局・五ヶ瀬町


道は、ここから左手へ分岐し、すぐ先には道標が立てられ、行く手を「扇山山小屋:6900m」後方を「白岩山:450m」さらに、左手へ「水呑の頭:134m」と案内している。
一息つき、道標に従い左手へ踏み固められた道を登って行く。
ここに来て、ドラマの集結を感じてか、登りも足は軽い。
辺りは豊富な自然林に覆われ、その中に一際目立つ赤いヒメシャラの幹が眼をひきつける。
そして、ひと登りすれば、 「水呑の頭」山頂 に着く。
山頂には山頂標が立てられ「水呑の頭山頂 1646m」と書かれている。
そばには、国土地理院の木柱や石柱が立てられ、三等三角点と記されここが国土地理院の地図上白岩山の山頂となる。
さらに、石柱には「シャクナゲ群落」と書かれた案内板が立てかけられている。
ここ山頂からは、残念ながら展望はない。
しかし近年、右手南側の自然林が一部伐採され、遠く扇山へ連なる峰々を垣間見ることができる。
ここで霧立越えの山旅は終わるが、シャクナゲが花開く時期は、まだ続く。

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シャクナゲ大群落は、直進し落ち葉の道を下っていく。
傾斜は小さくはない。
道沿いには、カエデも多く紅葉時もいい。
数分下ると傾斜はゆるみ、同時にシャクナゲが目立ってくる。
幹も大きく、花のトンネルを造るように、頭上を覆ってくる。
この場所に来ると、花時の再訪を決意してしまう。
さてシャクナゲ群落を楽しんだら、往路を戻る。
白岩峠に着けば、右手に道を取り、20分か25分も下ればゴボウ畑登山口に着く。

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