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宮崎県の山

霧立越えを行く・向坂山 [ 1684m ]・白岩山 [ 1648m ]

白岩峠〜白岩山水呑の頭(20分) [ この区間の地図 ]

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ゆるやかな傾斜を下って行くと、正面が開けてくる。
広くはないが、白岩峠の平地に着く。
中央部右手には道標が立てられ、行く手を「扇山山小屋:8300m」左手後方を「カシバル峠:1100m」、そして後方を「向坂山:900」と案内している。
帰路は、この峠からカシバル峠に向かって下ればいい。
別の道標には向坂山まで1kmともある。
さらに行く手左手には、登山者の記録箱が設置されている。
記録を済ませたら、適当な場所に腰を降ろし体を休めることとする。
ここ白岩峠は標高が1558mあり、向坂山との標高差は126m、目指す白岩山の差は90mほどで、道は尾根筋やコブを巻いて造られ起伏は小さい。
さて一息ついたら直進し、ミゾ状のゆるやかな傾斜を登って行く。
少し行くと、道は上下2本の踏み跡が伸び、適当に踏み跡を辿って行くとコケむした岩が多くなる。
左手に目を上げると、大きな岩塊が高くそびえる。
少し行くと傾斜はゆるみ、ほぼ平らになる。
すぐ左手には「キリタチヤマザクラ」なのか、桜特有のよこしま模様の幹に目がいく。
この辺りもカエデが多い。
平らな道を20mも行くと上下のミゾ道になり、右手に大木を見る。
しかし、上下の道はすぐ1本になり、ゆるやかな傾斜を登って行く。
少し行くとまた上下2本の道になるが、少し登ると一緒になる。
ミゾ状に道沿いには、 スギゴケ が多い。
この辺りも大木が多く、枝を張る天井も高く気持ちはいい。
自然の天井が高ければ、風の流れも感じ実に心地いい。
立ち止まると、体全体がひんやりとしてくる。
さらにゆるやかな傾斜を登って行く。
この辺りは湿気が多いのか、地表に頭を出す露岩はどれも深緑色に苔むしている。
左手に株の裏側を見せる2本の倒木を見て、大木に触れ快適気分で登って行く。

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快適な道を少し登ると、またゆるやかに下りだす。
すぐ右手に桜の木を見る。
これも「キリタチザクラ」か、
さらにほぼ平らな道を行く。
そして傾いた幹をくぐって行く。
右手西の方には、樹間に脊梁の山々の稜線がチラチラと見え隠れする。
一瞬、わずかな隙間に得られる遠望にカメラを向け、少し登りゆるやかに下って行く。
そして、二股の木に支えられ 真横に倒れた幹 をくぐり平らな道を行く。
20mも行くと、ゆるやかに下りだしすぐ傾斜はゆるんでくる。
左手に株を浮かす木を見るとまた下りだし、少し下るとまた傾斜はゆるんでくる。
この辺りも、アップダウンはあるが、ほとんど記録するほどのものではない。
さらにゆるやかな傾斜を登ると、またゆるやかに下って行く。
そして大木に触れながらゆるやかに登って行く。
この辺りも大木が多い。
その大木に目を取られながら、快適な道を行く
快適な道は、昔日、壇ノ浦の合戦で破れた平家の残党が通り椎葉に逃れ、これを追う平家追討の命を受けた那須与一の弟、大八郎宗久もこの道を通ったと言われる。
また、西郷隆盛率いる薩軍もここを通ったと言われるが確証はないという。
快適な道に潜む歴史にロマンを感じながら、次の目標に歩を進めていく。

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少し行くと左手に案内板が立てられ、すぐ先に鹿の防護ネットが道をふさいでいる。
そのネットを引き上げ、しゃがみこんでくぐると道は二手に分岐する。
霧立越の縦走路は左手へ、これを右手に取ると正面に「白岩山石灰岩峰植物群落」の説明板が立てられている。
右手には道標が立てられ、左手へ「扇山山小屋:7400m」後方を「カシバル峠:2000m」そして右手へ「白岩山:45m」と案内している。
道標に従い右手へカーブし、正面に1本の木を見て岩の多い薄い踏み跡を辿っていく。

お願い
この地域は、「白岩山石灰岩峰植物群落」として県の天然記念物に指定され、ここだけにしかいない希少な植物をはじめ特有な植物群落を形成しています。
この地域の植物群落が、近年シカ食害により絶滅の危機に瀕しており、保護対策として防護ネットを設置しました。シカが防護ネット内に入らないよう開けたら必ず閉めていただくようにご協力を、お願いいたします。
■宮崎県北部森林管理署■椎葉村■五ヶ瀬町
■霧立越の歴史と自然を考える会

宮崎県指定天然記念物白岩山石灰岩峰植物群落地
白岩山は、九州で最も標高の高い石灰岩峰で、温度変化が激しく、乾燥し易い地形とカルシウムを多く含むアルカリ性土壌のため、植物にとって生存競争が極めて厳しい環境を創出しています。
このため、森の中では生息できない光りを好む草原性の植物たちが逃げ込み、イワギク(大陸系植物)ホタルサイコ(北方系植物)などのような氷河期の生き残り植物(遺存植物)たちが長い年月その種を維持しており独特の植物群落を形成しています。
小さな面積に畑々と生きている貴重な植物たちは、他の植物との競争に弱く環境の変化にとても敏感です。歩道以外には立ち入らないで植生の環境を大切に守りましょう。採集は厳禁です。
九州森林管理局・五ヶ瀬町

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