九州島のルーツ・祇園山 [ 1307.1m ]
登山口 → 宮崎県林業公社分集林木柱(約25分)
登山口は、国道265号を左折し新荒谷橋を渡って9km足らず走ると大石越登山口に着く。
車は車道の両脇に用意された空地に駐車できる。
登山口には、
登山口を示す標柱
が立てられ「祇園山 2km」と書かれ、右手には「大石越 西南の役 西郷軍塹壕跡」と書かれた
説明板
が立てられている。
説明板によれば、薩摩軍の警備陣地が置かれたところで、大石方面の官軍の警備に当てられた等々、説明されている。
登山口から、草地の斜面を少し登ると、右手に整備されたような広場があり「祇園山 山名の由来」と題した説明板が立てられている。
道はここを直進し、正面スギの植林地の手前から左手へカーブしていく。
祇園山 山名の由来
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」平家物語の冒頭に一節として有名な祇園精舎は、 インドでスダッタという長者が、釈迦とその教団のために、広い荘園を買い求め建てた税所の寺院の名である。 わが国には、仏教伝来と共に伝わり、京都の東山の地に、「祇園感神院」として建てられた。 同院は、本来、牛頭天皇(祇園精舎の守護神)を祭神としていたが、御霊的神格だったことから、日本の素 鳴尊と習合され、神と仏をいっしょに祭る神仏合祀社となった。 そして、明治初期の神仏分離により、現在の八坂神社と改称された。 祇園感神院の頃は、全国各地から多くの修験者が集まり、修行したと伝えられている。 この祇園感神院で修行した縁の修行者が現在の祇園山山頂に小屋を造り苦行を重ね、山麓には遥拝所を建て祈願した。 その遥拝所が後に祇園神社となり、それに伴って山上が祇園山となった。 山嶺山岳は、最高の神聖なる所で、山岳信仰の賜物である。
<平成15年3月吉日>
すぐ
Y字形の三叉路になり、右手植林地の中へ分岐
している。
しかし踏み跡は薄い。
右手スギの幹には、
白い案内板
が掛けられ「山頂まで60分」と案内してくれる。
ここを左手に取り、すぐ右手へカーブし露岩を登っていく。
道は、いきなり、 傾斜を増し 短い歩幅で登っていく。
左手には、幹に結ばれた赤いテープが目に付く。
急坂の道は、右手へ遠巻きに伸び、急坂を登りきると平になる。
道の真中に、
目印のように幹を立てた木
に触れ、その右手を登っていく。 道は徐々に傾斜を強めてくる。
路面には、この季節落とした新しい落ち葉が多く、その上に薄い踏み跡が付けられている。
両脇は、スズタケが密生しているが両脇とも刈り払われ、歩くのに支障はない。
しかし傾斜は厳しい。
右手正面には、目指す祇園山が、樹間にその山容を見せてくれる。
この山容は、葉が茂る夏場は見られない。
スズタケの道はさらに傾斜を増し急坂になる。 右手へカーブしながら、途中一息つき後ろを振り返ると、
揺山へ連なる美しい稜線
が展望できる。
さらに蛇行しながら急坂を登っていく。
足に疲れを感じるようになると、傾斜はゆるんでくれる。
左手には、
1本の木
が登山者に道を譲るように、左手に幹を立てている。
白い案内板から4〜5分も登ると、道はY字形に左手へ分岐し 狭い道が伸びている 。
急坂を避け、ここは
左手の狭い道
を登っていく。
この道は遠回りになるが、それだけ傾斜は少ない。
道沿いにはスギが目立ってくる。
道は10メートルも行けば右手へカーブし、急坂を数メートル登ると
直進した本道
に出会う。
本道は依然として急坂が続く。
木の根が横断する急坂を、さらに10メートル登ると、また左手に狭い道が伸びる。
一直線に伸びる急坂は帰路に取り、無理せずここも左手の脇道を取る。
左手道の入口には、門柱のように2本のヒノキが幹を立て 登山者を引き寄せる 。
本道を離れ左手脇道を行くと、
ヒノキが植林され薄暗い
。
道は左右に
ジグザグに登っていく
。
その分、距離は長いが傾斜は少ない。
道は狭いが、踏みはずすようなことはなく、右手には本道が見え隠れする。
ヒノキ林を1分も行くと、右手へ直角にカーブし急坂を登る。
すぐ、
本道に出会う
。
山頂は、ここを左手に急坂を登っていく。
右手本道は帰路を取ればいい。
しかし、急坂を突っ張って下るのも足には応える。
急坂を少し登ると、傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
左手には、ヒノキが植林され右手は依然としてスズタケが密生している。
登りきると、
道はほぼ平になる
。
急坂の跡に続く平坦な道は、足の疲れが抜け、心地いい感触さえ感じる。
左手には、ヒノキが並木のように幹を並べ見るだけでも気持ちいい。
平坦な道は、狭い尾根筋を伸び、足取りは軽い。
ヒノキの幹には、
所々にピンクのテープ
が付けられ行く手を案内してくれる。
平坦な道を少し行くと道は左手へゆるやかに下っていく。 初めての下りは少し傾斜を増してくる。
右手にコナラの木を見て、数メートル下るとまた登りだす。
少し登ると、左手ヒノキの幹に
白い案内板
が掛けられているが、文字は消え全く読み取れない。
道はすぐ傾斜を増し急坂を登っていく。
急坂には、落ち葉に隠れ目立たないが、露岩が多く岩肌を見せている。
急坂はすぐ登りきり次第に
傾斜をゆるめゆるめてくれる
。
尾根筋には、両脇に行儀よくヒノキが立ち並んでいる。
ゆるやかに登って行くと、少し傾斜を増し、地表にはヒノキの根が這いだしてくる。
そこを左手へ、尾根筋の左手斜面を少し行くと、
右手へ鋭角にカーブ
、さらに左手へカーブし尾根筋を登っていく。
露岩の多い尾根道を数メートル登ると、
傾斜はゆるんでくる
。
しかし20メートルも登り、左手に
ピンクのリボン
を見るとまた傾斜は増してくる。
そして、右手へさらに左手へ急坂を登ると、左手に
白い木柱
が立てられ「火の用心」「宮崎県林業公社分集林」と書かれている。
ここで一息つくといい。