自然林の稜線がいい・白髪岳[1416.7m]
倒木の株〜三池神社(15分) [ この区間の地図 ]
その倒木を右手へ回り、株の裏側を巻いていく。
この株は畳6枚を越えるような大きさで、無残としか言いようがない。
さらに右手へ向きを変え、バイケイソウが芽吹く道をゆるやかに登って行く。
この辺りのバイケイソウは、高度のせいかまだ小さい。
自然の悪ふざけか、
辺りは倒木が多く
荒れて見える。
しかし、尾根筋の道はしっかり踏み固められ迷うようなことはない。
右手には、目指す
白髪岳
の全容が一望できる。
倒木の墓場のような光景に、胸の痛みを感じながら尾根筋を右手へ下って行く。
尾根は、まだまっすぐ伸びるがこれも倒木でふさがれたらしい。
すぐ倒木をまたぎ、左手へカーブし下って行く。
さらに、倒木の根元を通り、少し下ると左手へカーブし尾根筋へ向かって登って行く。
尾根筋に登り着くと、右手へ平坦な尾根筋を行く。
すぐ道沿いに2本の石柱が立てられ、道際の石柱は昔日の境界柱か、その奥の石柱には「3」と刻まれている。
左手には、尾根に沿って鹿防除ネットが張られ、その外側に
10/14番の立て札
を見る。
ほぼ平らな道を10mも行くと、右手に白髪岳を見てゆるやかに下りだす。
道沿いにはシキミ等葉を付けた低木が多くなり、これが成長し背丈を越えれば展望は得られなくなる。
少し行くと、右手に「ホホーほおのき:モクレン科」と書かれた樹名板が幹に掛けられ、正面眼下には広い空地が広がり、その空地目指して下っていく。
さらに右手に「たんなさわたぎ」の樹名板を見ると、広い空地の中央部辺りに
大木
が左右に羽を広げたように引き裂かれ倒れている。
踏み跡はその倒木の中心部へ伸び、倒木の間を踏み越え通り抜けていく。
ここで一息つき、広い空間で深呼吸して、右手にピンクのテープを見てゆるやかに登って行く。
少し登ると、右手に「つるあじさい」、左手に「くましで」の樹名板が太い幹に掛けられている。
道は少しばかり傾斜はゆるめてくれる。
正面には、表皮がはがれ白肌むき出しの枯れた立ち木が目を引く。
少し行くと、道はまたゆるやかに登りだす。
辺りは倒木が多く、雑然とした光景を見せている。
ゆるやかな傾斜を登りきると、また石柱が立てられ「2」の数字が刻まれている。
そして、枯れた倒木を越えて行く。
この辺りは、倒木が多いせいか見通しがよく風の流れを感じて意に反し気持ちはいい。
数メートルも行くと左手に、
11/14番の立て札
が立てられている。
その奥には「こくつばねうつぎ:スイカズラ科」の樹名板も立てられている。
道はゆるやかに下りだし、10mも下ると右手に「スズタケ(群生地)(イネ科)」と書かれた立て札を見る。
そしてS字状にカーブし下って行くと、平らな尾根道になる。
左手は、堤防下の河川敷のように広い平地が広がっている。
正面右手には、白髪岳の稜線が目前に見える。
平らな尾根道を20mも行くと、ゆるやかに下りだし
倒木
を越え右手へカーブして行く。
倒木の右手株には、樹名板が付けられ「ナツツバキ」と書かれている。
ナツツバキはツバキ科で、ツバキは一般に冬期でも葉を付けているがナツツバキは落葉する。
6〜7月にはツバキそっくりの白い花を咲かせ、運よく出会うと暑さを忘れさせる。
しかし、花は1日しか持たない侘しい花でもある。
それより、倒れたこの木がもっと侘しい。
さらに、常緑低木の道を左右に蛇行しゆるやかに下って行く。
そして右手へ、倒木をよけ尾根の右手を行く。
ふと、右手奥に目を向けると、2脚のアルミハシゴが目に付く。
なぜそこにハシゴがあるのかわからない。
ゆるやかに下ると、ゆるやかに登りだす。
台風の仕業なのか、尾根筋には木がなく見通しはいいが何とも侘しい。
少し登ると傾斜はゆるみ、平らな道を少し行くと正面に三池神社が見えてくる。