自然林の稜線がいい・白髪岳[1416.7m]
行こか休もか気モミノ木〜大木の株(20分) [ この区間の地図 ]
ゆるやかな傾斜をひと登りすると、左手わずかな空地がある。
空地入口には「行こか休もか気モミノ木」と書かれた小さな立て札が立てられている。
左手奥には、圧倒されるようなモミの大木が幹を立て根を広げている。
奥の方には「座って、二時(中休)」と書かれた立て札も立てられている。
ここは自然の中のオアシスのように多くの登山者の休止場所になっており、しっかりと踏み固められ休む気分はいい。
ここで適当に腰を降ろし、これからはじまる急坂に備えることとする。
さて、一息ついたら左手に「うりはだかえで」の樹名板を見て、すぐ右手へカーブして行く。
ウリハダカエデの表皮は、ウリのような模様をつけており、ウリに似ているところからこの名が付けられたらしい。
そしてピンクのテープを見て根っ子の多い道を登って行く。
道は徐々に傾斜を増してくる。
少し登ると左手に立ち枯れた大木を見て右手へカーブして行く。
その立ち木に触れると、パサパサして柔らかくなっている。
この辺りは、立ち木が少なく見通しが利き、広い空間に気持ちはいい。
風の流れも感じる。
その風を受けながら、小さく蛇行し登って行く。
傾斜はさらに大きくなる。
正面左手にコケむした木がタコの様な足を出す株を浮かす根っ子を見て、5〜6m行くと
縦形の立て札
が立てられ「立って一ッ時(小休)」と書かれている。
一息ついて、さらに急坂を登って行く。
少し登ると、網の目のように這い出す根っ子の縁を登って行く。
そして左手に大木を見て左手へカーブしてミゾ状の道を行く。
さらに右手の大木も無数の根を張り出し、根先を埋めている。
傾斜は大きく登り応えがある。
数メートル登ると、左手に大木が、その右手にも立て札が立てられ「立って一ッ時(小休)」と書かれ、再度足を休めてしまう。小休とは少し休めという意味か。
急坂に、休むに格好の口実をもらったように、丁度いいところに立てられている。
道は、すぐ右手へカーブして伸びる。
直進する踏み跡もあるが、倒木で登りづらい。
右手へカーブし、小さな幹に結ばれた白いテープを、右手にコケむした倒木を見て左手へカーブして登って行く。
正面には、立入禁止するように
色あせたピンクのテープ
が張られ、その手前から左手へカーブし急坂を登ってく。
なかなか傾斜は大きく、さらに足を休めたくなる。
立入禁止のテープから10mも登ると左手に「樹木生態調査地点 白髪岳と山々を守る会」と書かれた立て札が立てられている。
左手には、鹿の防除ネットが鹿だけではなく、人の行く手もふさぐように張られている。
そして、右手に
4番の石柱
が立てられ、記録すると同時に足を休めてしまう。
さらに急斜面を登って行くと、見通しのいい空間が広がり気持ちは楽になる。
傾斜も気持ちに合わせるようにゆるんでくれる。
左手には、鹿防除ネットが切れることなく延々と続く。
石柱から20mも登って行くと、根を八方に広げる大木を見る。
すぐ、赤と白のテープを見て右手へカーブして行く。
傾斜はさらにゆるむが、写真で見て感じる以上に大きい
根っ子の大木から20mも蛇行し登って行くと、左手に「立って一ッ時(小休)」と書かれた
立て札
に目がいく。
そして立って一息つき、根っ子の道を登って行く。
すぐ左手に「さわふたぎ:ハイノキ科」と書かれた樹名板を見る。
右手にピンクのテープを見て、さらに根っ子の道を行く。
左手には、ユキノシタ科のヤハズアジサイの樹名板等、樹名板は多い。
傾斜は大きくはないが、疲れた足には一歩一歩が応えてくる。
右手にブナの樹名板を見て数メートル行くと、幸い傾斜はゆるんでくれる。
辺りには、バイケイソウが多くなる。
道はさらに傾斜をゆるめほぼ平らになる。
そして左手へカーブし、倒木の段差を登り右手へゆるやかな傾斜を登って行く。
さらに左手に大木を見て7〜8mも行くと
9/14番の立て札
を見る。
この立て札で半分を過ぎ、山頂まで後5本と脳裏に浮かんでくる。
そして根っ子の道を左手へカーブして行く。
道沿いにはバイケイソウが芽吹き、落ち葉積もる地面を鮮やかな緑色に飾っている。
そこに腰を降ろし、体を横にしたいが毒にはかなわない。
左手バイケイソウの中に、ウコギ科:ハリギリの樹名板を見る。
右手には、色あせたピンクのテープが枯れた小さな幹に結ばれている。
道は少し傾斜を増して登りだし、左手へカーブして伸びる。
そして2本の大木の間を通り抜けていく。
右手には、後方を「登山口」と案内する
人吉山の会の立て札
を見て、左手へ弧を描いて行くと左手に「サルノコシカケ あなたのお尻 ちと無理かも?」と書かれた立て札を見る。
これをジョークと思っていいのか、しかし足の疲れにどうでもよくなる。
さらに倒木を越え、ゆるやかに登って行く。
この辺りはなんとなく雰囲気がいい。
左手には2本の立て札が立てられ「ぶな 水の守り神」「水の守り神 ぶな」と書かれ、笑みがでてしまう。
さらに左手へカーブして行くと、後ろ向きの立て札が立てられ「バイケイソウ(群生地)ユリ科」と書かれている。
そして右手に「ナツツバキ」の樹名板を見て右手へカーブすると、すぐ左手に「バイケイソウ群生地(有毒)」と書かれた
立て札
を見る。
5〜6mも行くと傾斜は収まり、ほぼ平らな道を小さく蛇行しながらバイケイソウの群落を行く。
左手にピンクのテープを見るとゆるやかに登りだし、左手に大木を見る。
少し登ると傾斜はゆるみ、右手に「いたやかえで」を消してコハウチワカエデと書かれた樹名板を見る。
この辺りは植生が変わったように、葉を付けた小径木が多くなる
シキミも多く、シキミの樹名板も見る。