岩稜を行く・三国山 [1018.1m]−国見山 [993.8m]
登山口 → 三国山(約50分)
登山口に駐車場はなく、登山口から西側へ100mほど下った所の右手に空地がある。
登山口のすぐ先には、道沿い左手に湧き水が得られる。
登山口の右手に標柱を見て、すぐ鳥居をくぐり道幅約60センチメートルほどの
コンクリート道
を登っていく。
石造りの鳥居の額束には「宿ヶ峰尾不動明王」と刻まれている。
少し行くと、正面に白い鉄パイプの手すりがつけられ、左手へ石段を登っていく。
石段は、右手さらに左へカーブし付けられている。
70数段を数え石段を登りきると、左手に小さなお堂が建てられている。
ここから右手へカーブし、さらにコンクリート道を登っていく。
お堂から1〜2分も登り、白い鳥居をくぐるとすぐ正面拝殿に、
不動明王
が祀られている。
道は、お堂手前から右手へ自然林の中へ伸びている。
左手には白い支柱が立てられ「三国山:50分」と案内されている。
道は、小径木が目立つ自然林の中をゆるやかに登っていく。
踏み跡は、落ち葉が多いせいか薄い。 しかし、踏みはずすようなことはない。
少し行くと、道は左手へカーブし薄暗い林の中に伸びている。
辺りは、
台風の影響
ではあろうが倒木が多く、枯れ木や小枝が散乱している。
ほぼ平らな道は蛇行して伸び、すぐ倒木をくぐっていく。
台風前なら、縦に整然と幹を伸ばす林の中を、のんびりと歩くことができるこの場所が、斜めや横に倒れる倒木で雑然としている。
この辺りは、大きな松の木やヒノキが多いが、この松やヒノキの倒木も多い。
正面に、数本の倒木が道をふさいでいるが、右手に登山者の踏み跡が残されている。
ここを通り過ぎ、平坦な道を少し行くと、右手に
松の木
が途中でポッキリと折れている。
すぐ正面に、3〜40年も育ったようなヒノキが倒れ、これをくぐっていく。
その先には、
2本のヒノキ
が地面に倒れ落ちこれを踏み越えていく。
幹の直径が20センチメートル近くある幹が途中で折れ、倒れている。
さらに4、5本の倒れたヒノキをくぐり抜けていく。
台風の影響とはいえ、余りもの変わりように気は沈みのんびりと歩く気分にはなれない。
数メートル行くと、またヒノキの倒木をくぐっていく。
道は少し傾斜を増し、斜面に付けられた狭い道を登っていく。
倒木は、生木ばかりではなく立ち枯れた木も多い。
少し登ると、傾斜はゆるみゆるやかに下りだす。
さらに倒木をくぐり、左手を見上げると、台風に負けず元気に枝を広げるアカマツに安堵する。
が逞しく見える。
さらにヒノキをくぐり、松の倒木をくぐっていく。
右手には、リョウブの木が倒れ株を持ち上げ、裏側をさらけ出している。
道はこの辺りから左手へ下りだし、少しずつ傾斜を増してくる。
すぐ傾斜はゆるみ、ほぼ平になる。
さらに、左手へ少し登りすぐ右手へ下っていく。
正面には、
大きなアカマツ
が倒れ道をふさいでいる。
そのアカマツの手前から右手へ下って伸びる脇道が造られている。
道は、すぐ登りに変わり傾斜を強めてくる。
足元には、木の根が多く這い出し、枯れ木や小枝も一帯に散乱している。
この辺りは、大径の木は見当たらず、小径木の自然林に覆われ、その中にヒノキや松の木も点在する。
右手自然林の奥には、ヒノキの植林地も広がってくる。
落ち葉や小枝が散乱する道には、木の根も多く厳しい傾斜を1歩1歩登っていく。
少し登ると、傾斜はゆるみ右手へカーブしていく。
左手ヒノキの根元に小石が積み上げられた
小さなケルン
を見て ここから左手へカーブし、ゆるやかに登っていく。
右手、自然林の奥に広がるヒノキはまだ若い。
植林は、需要があってのものか、それとも行政の施策によるものか、よくわからないが、いづれ、うっそうとした薄暗い光景が浮かんでくる。
道は、左右に小さく蛇行を繰り返しゆるやかに登っていく。
支尾根の右手斜面に付けられた道は、少し傾斜を増してくるが急坂ではない。
右手路肩に幹先を倒した倒木をよけ、その左手を登っていく。
斜面を少し登って行くと、道は左手へカーブし傾斜を増してくる。
急坂を数メートルも登ると、支尾根に登りつく。
尾根筋を10メートルもゆるやかに登ると、右手に横縞模様のある
大きな桜の木
に目を引かれる。
これが「ミズメ」でなく桜の木なら、花時は素晴らしい光景を見せてくれる。
道はさらに傾斜を増し、急坂になる。
右手小さな幹には白いテープが巻かれている。
さらに落ち葉の急坂を登ると、右手へ下り倒れかかった
アカマツ
をくぐっていく。
少し下ると、さらに大きな赤松が倒れている。
アカマツ
の右手から回りこんだ登山者の、踏み跡も付けられている。
すぐ右手にも、アカマツが途中で折れ倒れている。
ここでも台風の爪あとは大きい。
マツの木をくぐって10メートルも行くと枯れ木が倒れ道をふさいでいる。
ここを過ぎると、道はほぼ平になる。
6〜70メートルも平らな道を行くと、
ゆるやかに登りだす
。
ゆるやかな登りはすぐ登りきり、支尾根をゆるやかに下ってい行く。
左手には、また桜の木が天高く幹を伸ばしている。
歩きやすい尾根筋の道を行くと、道は右手へカーブし、ゆるやかに下っていく。
左手樹間には、三国山から国見山へ連なる稜線が
展望
できる。
さらに下っていくと、
枯れた倒木
が道をふさぎ、左手の新しい踏み跡をいく。
このコースも、普段から登山者が多く台風から一月も経たないうちに、既に新しい踏み跡が付けられ、そこを辿ればいい。
すぐ、狭い道を右手へさらに左手へカーブしゆるやかに下っていく。
落ち葉の道を、枯れた倒木から1分余りもいくと道は左手へカーブ、左手にまた枯れた倒木を見てゆるやかに下っていく。
そして少し傾斜を増して下ると、すぐ登りに転じ、落ち葉の多い狭い道をゆるやかに登って行く。
正面には、目前に迫った三国山の頂が樹林越しに
展望
できる。
道は、又下り始めさらに傾斜を増してくる。
左手へコケむした露岩の段差を3メートルほど下ると極端に狭い道はゆるやかに登りはじめる。
この道は、丁度二つの峰をつなぐ吊尾根の状態になっている。
狭い道は次第に傾斜を増して左右に蛇行して登って行く。
道の両脇は切れ落ちているが、危険を感じることはなく用心して登っていく。
すぐ岩場になる。 ここには古いトラロープが張られ、ロープを手に岩場を登って行く。
ロープ
は手で持つ程度で、体重はかけず足で登る。
登りきると、展望が開け、気持ちのいい場所でもある。
すぐ右手へ、狭いやせ尾根を行く。
道は、ほぼ平坦に伸びているが、ここも両脇は切れ落ち用心したがいい。
リックか衣服が枝に引っかかり、バランスをくずすこともある。
すぐ、
狭い急坂
を登りだす。
そして右手へカーブするとまた岩場になる。
この岩を登り、左手へやせ尾根をいく。
左手には、さらに近づいた三国山の山頂が樹林越しにうかがわれる。
ここを左手へカーブしゆるやかに下っていく。
左手には、白いパネルが幹に掛けられ「ガンバレ 山頂迄10分 福岡かんだ猿」と案内されている。
少し下るとまた登りだし、
倒木
をくぐっていく。
すぐ登りきり、ほぼ平らな落ち葉の道を行く。
狭い道を少し登り、左右へカーブして下るとすぐ平な道になる。
道は狭くとも、落ち葉の道は気持ちいい。
小径木ながら
自然林の道
は足取りも軽くなる。
辺りに密生する樹木の名は、ほとんど分からない。
これがわかれば、山歩きはもっと楽しくなるかも知れない。
わづかに知るカエデやモジも多く、紅葉時は心を引き付けられる鮮やかな彩りを添えてくれる。
右手に2本の幹を立てたミズメの木を見てゆるやかに登っていく。
さらに、木の根が多い道をゆるやかに登り、 ミズメの木から1分ほど行くと、左手足元になじみとなった人吉カメさんの
黄色い案内板
が立てられ「山頂まで5分」と案内してくれる。
道はこの辺りから徐々に傾斜を増してくる。
右手に枯れた倒木の小口を見て、倒れかかった幹をくぐり登っていく。
狭い道は、さらに傾斜を増し1歩1歩登っていく。
小枝が散乱する落ち葉の道には、
枯れた倒木
も多い
少し登ると正面が明るくなり、山頂は近いことをなんとなく実感する。
右手に枯れ木を見て左手へ登って行くと、やっと三国山山頂にたどり着く。