谷筋より稜線歩きがいい・京丈山[1473m]
石屑の斜面〜水場(35分) [ この区間の地図 ]
コケの多い道を少し行くと正面が開け、白く輝くような石屑に染まった斜面が目に飛び込んでくる。
踏み跡は、その真っ白い斜面を横切り伸びているが、進むにつれ踏み跡は薄れさらにズルズルと滑り足は安定しない。
足を動かすたびに石屑が沢床に向かって転がり落ち、斜面を横切るのは容易でない。
それより、斜面手前から沢床に一旦降り、
重なり合う岩場
を10数メートル進み、ころあいを見て左手のコケむした岩の多い場所を登り上がった方が無難。
さらにコケむした岩の道を少し行くと、左手はスギの植林地になる。
しかし、植林地はすぐ消え去り、自然林の中を行く。
緑色に染まる岩の多い道はゆるやかな傾斜で伸び、右手に赤いテープを見る。
左手斜面に目を移すと斜面全体がコケむし、日に輝きを放っている。
すぐ、スギの倒木を越えていく。
数メートル先の右手には、コケむした大木の枯れ株に熊本県林業公社の赤いプレートが付けられ「火の用心」と書かれている。
しかし、既に色あせ時が経てば文字は読めなくなる。
さらに石屑の多い道を行く。
踏み跡ははっきりしないが、足が引っ張り、足に任せて危惧はない。
歩きづらい石屑の道を少し行くと、コケむした斜面はなぜか真っ白い斜面に変わる。
しかし、少しばかり行くとまたコケむした斜面に戻る。
コケむした斜面を見ると、福寿草が咲き誇る仰烏帽子山を思い出すが、らしき花は見かけない。
右手沢には、
わずかばかりの水の流れ
を見るようになる。
依然として砕石のような石屑の道は続く。
左手斜面も相変わらず真っ白い斜面が続く。
右手に赤いテープを見ると道は少しばかり下り、右手沢との差は50cmにも満たない。
沢にはわずかばかりの水が流れ、手を出したくなる。
しかし、雨期今歩く道はどうなるのか試したことはないが、この時期は避けたがいい。
少し行くと、心配することもなく道はゆるやかに登りはじめ、沢との差は次第に大きくなる。
左手に黄色いテープをみると、踏み跡ははっきりし歩きやすくなる。
ゆるやかな傾斜を左手へカーブし登って行くと、また石屑が多くなる。
この辺りも一部路肩が崩落し、踏み跡は狭い。
少し登るとスギの植林地になり、Y字に分岐する。
右手へ数メートル下ると、スギの根元に文字板が置かれている。
しかし、文字は消えはっきりしない。
ただ、薄く残る文字の断片から「京丈山」とも読み取れる。
2m余り先にも「京丈山」と書かれた鉄製の案内板が小さな幹に結ばれている。
さらに3〜4m先には「分収造林契約共有樹木」と書かれた案内板も立てられている。
分岐を右手へカーブしゆるやかに下って行くと、右手スギに2重に巻かれたテープを見る。
沢も、ここでY字に分岐し、左手へ
分岐した沢
を渡っていく。
この時期沢に水はなく、靴をぬらすことはない。
そして、右手へ分岐した沢に沿ってゆるやかな傾斜を登って行く。
この辺りも左手斜面には、コケむした岩が多い。
コケむした岩の間を抜け、さらにゆるやかな傾斜を登って行く。
右手の岩には、ケルンのつもりなのか数個の小石が積まれている。
右手沢にはわずかばかりの水が流れ、いつでも水に触れることができる。
石屑の道はゆるやかな傾斜で伸び、次第に狭くなる。
狭い道には落ち葉が多く、石屑も歩くのに支障はない。
しかし、次第に傾斜を増してくる。
右手沢に流れる小さな音に目を向けると、小さな水溜りが数個、夏場は有難い。
少し登ると、狭い道はさらに狭く
踏み跡さえはっきりしなくなる
。
滑れば右手沢に落ちてしまう。
用心して斜面を横切り、岩の間を抜けると踏み跡は薄く見えてくる。
左手に4本の幹を持つ大木を見て、ゆるやかな傾斜を登って行く。
しかし、踏み跡は右手に傾き落ち葉に足を取られかねない。
道には、また石屑が多くなり、正面にスギの植林地が見えてくる。
足元にはスギの小枝が分厚く積もる。
植林地に踏み込むと、すぐ右手へ分岐し下りだす。
その角には「京丈山⇒」と書かれたアクリル板が切り株に立てかけてある。
右手へ折れ、すぐ左手に白いテープを、さらに右手に赤いテープ見てまた
沢を渡って行く
。
沢に水の流れはあるものの流れは小さく、幸い程よい所に岩があり靴をぬらすことはない。
沢を渡り、正面に赤いテープを見て右手へカーブして行く。
道沿いには数本の幹にテープが巻かれ行く手を教えてくれる。
右手へカーブし6〜7mも行くと、左手へ鋭角にカーブし登って行く。
さらに狭い道を右手へカーブして行く。
少し登ると道沿いの植林地は消え、自然林に変わり傾斜はゆるみほぼ平らになる。
辺りには大木も多く、天高く幹を伸ばしている。
道沿いにはコケむした露岩が多く、右手斜面にもコケむした露岩が多い。
なんとなく雰囲気はいい。
少し行くと、落ち葉の道に変わり左手に赤いテープを見て10mも行くと、またスギの植林地になる。
左手には、大木の枯れ株に数本の新しい若木が生え、次世代に引き継いでいる。
道はゆるやかに登りだし、コケむした露岩の道を行く。
斜面には、コケむした露岩と対照的な真っ白い石屑が目を引く。
さらに、コケむした倒木も多い。
植林地のゆるやかな傾斜を登り、右手へカーブすると斜面が崩壊し
道は寸断されている
。
ここは、右手へ数メートル斜面を登り迂回し、用心して下って行く。
少し行くと、道はまた寸断され
丸太橋
を渡っていく。
歩きやすい道を少し行くと、傾斜を増してくる。
足元には、スギの小枝が厚く積もる。
ゆるやかな傾斜を右手へカーブすると、道は狭くなる。
左手へ向きを変え少し行くと、また寸断されミゾ状に崩落している。
そこに倒れこむスギや自然木の株を足場にすると、丁度いい場所に取っ手のような根っ子が張り出し、この根に助けられる。
さらに、植林地のゆるやかな傾斜を登って行く。