眼下に広がる大海原がいい・開聞岳 [ 924m ]
6合目〜8合目(30分)
右手に道標が立てられ「ここは6合目 あと1・6km」と案内されている。
一息つき、足元に目を奪われながら岩道を行く。
少し登ると岩は減りはするものの、なくなったわけではない。
階段状に並ぶ岩道を行くと、岩と根っ子の
段差を登り倒木を越えていく
。
さらに根っ子の段差を登って行く。
道には、やはり露岩が多い。しかし傾斜は少ない。
コケむした岩道に倒れ掛かる大木をよけ、さらに岩道を行く。
岩道にも、木の根が渦巻く。
そして傾いた大木をくぐると、
岩はさらに多くなる
。
しかし、岩はすぐ減り傾いた幹をくぐると、すわり心地のいいコケむした岩に目がいく。
その岩に腰を降ろすと、湿気を含んだ冷たい感触がお尻に伝わってくる。
この感触もいい。ついでに額を付けると元気が出る。
ほぼ平坦な道を少し行くと、また頭上を横切る倒木をくぐって行く。
ゆるやかな傾斜を登って行くと、右手へ傾斜を増しまた岩道になる。
しかし、すぐ傾斜はゆるみ岩もなくなり歩きやすくなる。
歩きやすい道はすぐ岩道になり、倒木をくぐって行く。
さらに根っ子の道になる。
左手樹間に、青い海がかすかに見える。
その海に助けを求めるように、足を止め覗き込んでしまう。
しかし、屋寸絵も距離は伸びない。コケむした岩をよけ、岩と根っ子の段差を登って行く。
さらに根っ子の段差を登ると、傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
しかしすぐ岩道になり傾斜を増してくる。
開聞岳山頂への道は、なかなか手ごわい。
岩道を下り右手へ向きを変えると、また
木段
になる。
ここも地盤が下がり、1段目は高く脇道が付けられている。
そして、木段の途中から3段ほど登り左手へカーブするとまた木段になる。
木段は10数段を数え、左手へ倒木をくぐると
また岩道
になる。
10mも岩道を登って行くと傾斜はゆるみ、また歩きやすい道になる。
しかし、根っ子は多い。
さらにゆるやかな傾斜に倒れ掛かる幹をくぐって行く。
倒木をくぐり10m余り行くと、また木段になる。
木段の右手に脇道が付けられ容易に登られる。
数メートル平らな道を行くと、すぐ登りだし
また岩道
になる。
途中左手に腰を預けたいような岩が目に入る。
好機会は逃さず、足を休め一息つくこととする。
さらに岩の段差を登り左手に枯株を見ると傾斜は収まり、幾分歩きやすくなる。
10mも行くと、根っ子とコケむした岩の段差に取り付き、傾いた幹をくぐり数メートル下ると天井が開け、左手にわずかばかり展望が開ける。
左手には「麓 登山道 山頂」と書かれ山頂を案内している。
「ここは7合目」と書かれた道標も立てられているが、文字板の上半分はない。
さらに
例の道標
も立てられ「ここは7合目 山頂まで1・1km」と案内している。
ここでも遠慮なく一息つき、気を新たに直進していく。
すぐ、木の根っ子の段差を登り右手に大きな岩を見て岩の多い道を行く。
この辺りの岩は、これまでとは違って大きな岩が多い。
大きな岩をよけ、岩の上を歩いて行くと天井が開け明るくなる。
左手東側に展望が得られ、行く分岐は休まる。
眼下に見える長崎鼻の背後には、大隈半島南端がぼんやりと視界に浮かぶ。
しかし、
岩場の道
は目を自由にしてくれない。
適当な岩上で一息つき、樹林越に遠く目を向けると視界に広がる広大な海に心を泳がせたくなる。
目を引くと、地図で見る長崎鼻の形がそのまま眼下に映る。
用心して岩上を行くと、
下りの木段
が付けられている。
木段は5段ほど数えるが、途中から右手へ岩上を行く。
岩場はまだまだ続く。
急げばあぶない。
足場を確認しながら、一歩一歩、歩を進めていく。
岩場を3〜4分も行くと、正面に白い木柱が立てられ「救助第三ポイント」と書かれている。
そして、今一度展望を楽しみ、展望を背に右手北側へカーブして行く。
すぐ木段を4段ほど下り、すぐ登り返し左手へカーブして行く。
すぐ木段になる。
しかし、これを木段と呼ぶのか遊戯施設と呼ぶべきか、上がったり下がったりしている。
そして少し登り、コケむした
狭い岩の間
を抜け岩道を行く。
岩ばかりの道は、コケで滑りやすく気を抜けない。
さらに岩道には
空洞
もあり、足を取られかねない。
足場を確認しながら、用心して行くと正面右手に「仙人洞」の説明板が立てられている。
仙人洞(せんにんどう)
孝徳天皇の頃、開聞岳北麓の「岩屋」(開聞中学校の南150m)にある観音堂は、山伏たちの修行所として諸国からの出入りが多く、開聞宮の社人たちも山伏となり、ここから修行に出かけていたようです。この洞窟は、開聞岳が噴火したときに溶岩がせりあがってできたもので、これら山伏たちの修行の場として使われ、「仙人洞」という名前が付けられたといわれています。 今は「千人洞」ともいわれ、開聞岳の登山の途中ここまで使ってきた杖をこの洞窟に投げ入れて、杖に感謝し、これからの登山の安全を祈願する人が多くいます。
説明板どおり、右手
洞窟入口
にはたくさんの杖が投げ入れられている。
ここで一息ついて、すぐ岩壁を登って行く。
コケむした岩道はさらに続く。
頭上に横たわる倒木をくぐり岩道を少し行くと、右手にまた洞窟を見る。
洞窟は幾つか見られる。
少し行くと正面に、45度を越えるような
大きな傾斜の木段
を見る。
この木段を20段余り登ると、傾斜はゆるむが岩道は続く。
岩道は、なかなか距離は伸びない。
しかし焦っても仕方がない。
一歩一歩足場を確かめ、大きな岩の左手を行くと、岩は消え土道になる。
そして厳しい傾斜を右手へ登って行く。
さらに右手へカーブし、根っ子の段差を登り倒れ掛かる大木をくぐって行く。
少し行くとまた木段になる。
木段の手前右手には脇道も付けられているが、傾斜は大きく木段がいい。