眼下に広がる大海原がいい・開聞岳 [ 924m ]
4合目〜5合目(20分)
4合目には擬木のベンチが置かれ、その奥に道標が立てられ「4合目 あと2・5km」と案内されている。
道は左手に分岐し下っているが踏み跡は薄い。
道標を左手に、右手は倒木が根株を引き起こしている。
すぐ左手へカーブ、深いミゾ道を10数メートル行くと
木段
になる。
木段を10数段登ると、傾斜は少なく歩きやすくなる。
歩きやすい道には、火山性の小石が多い。
しかしすぐ傾斜を増し、右手へ向きを変えコケむした岩の多い道を登って行く。
そしてミゾ道を登ると、
道は二手に分岐
する。
歩きやすい左手の道を取ると、すぐ右手のミゾ道と接し歩きやすい道を登って行く。
歩きやすい道はゆるやかではない。
道は、分岐しては交差を繰り返し、その間に中州を造り出している。
これも、雨水に洗われるたびにこの現象はひどくなるばかりなのか。
すぐ2本の木の根っ子の段差を見て、2〜3m先から登って行く。
さらに根っ子の段差を登って行く。
左手には根っ子が渦巻き、右手はシダが葉を伸ばしている。
さらに
中州状に分岐
し、左手を登って行く。
中洲に立つ木を振り返ると、根株を浮かせ倒れんばかりの状況にある。
これ以上雨水に表土を取られればどうなるのか、しかし苦闘の連続にそれ以上思索は及ばない。
さらに、登山者に道を譲るように、幹を倒し道を開ける慎ましやかな木に触れ登って行く。
少し登るとまた
木段
になる。
木段は、表土が流され浮いた状態にあり取り付きにくい。
踏み跡は、その脇に付けられている。
さらに段差の少ない木段を行く。
木段は15〜6段を数える。
木段を登ると傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
少し行くと、根周りの土がえぐられたその段差を登って行くと、根っ子の多い道になる。
すぐ右手に「ウラジロガシ ブナ科」の樹木板を見る。
左手には、二つに枝分かれした所に小石が詰まれ
ケルン
が造ってある。
数メートル先には、雨水に流されまいと土を抱え込む木を見て登って行く。
すぐ道は二手に別れ、中州の左手を取り、頭上に倒れる幹をくぐるとまた根っ子の道になる。
根っ子は、右手斜面からそうめんでも流すように地表に現れ、
根先を地中に埋めている
。
踏み跡は、その根先部分に付けられている。
さらに根っ子の段差を登って行く。
根っ子の段差を登ると、傾斜は収まり歩きやすくなる。
この辺りも、火山性の小粒の石が路面を埋め尽くしている。
少し行くと左手に枯れた立ち木を見る。
すぐ、枯れ木の根っ子の段差を登ると、小粒の石を落ち葉が覆ってくる。
そして、小さな中州の右手を抜け、頭上に倒れる幹をくぐると歩きやすくなる。
さらに、道に並行して倒れた幹を見て小さく蛇行して登って行く。
すぐ、道を遮断するように倒れ輪切りされた幹をよけ、左手から根っ子の段差を登る。
左手には、輪切りされた基部の切り株が座椅子のように残っているが、傾斜が大きく座りはよくない。
右手に「保安林」と書かれた案内板を見て、歩きやすい道を行くと根っ子の段差になる。
さらに、5〜6mも行くと正面に根をむき出した木を見る。
そこを右手へ根っ子の段差を登らず、左手を2〜3m直進し右手へ向きを変え登ると歩きやすくなる。
足元には、小さな切り株が残りつまずきかねない。
さらに10mほど進み根っ子の段差を登ると、また歩きやすくなるがすぐ
根っ子の段差
になる。
根っ子の段差を登り、右手へカーブするとまた傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
この辺り、根っ子との格闘に歩く距離はなかなか伸びない。
気持ちのいい道を少し行くと、天井が開け右手にベンチを見る。
しかし足元が崩れ落ち、座って休み気にはなれない。
左手
東側に展望
が開け、樹林越に長崎鼻辺りを眼下に収めることができる。
初めての展望に一息つき、荒れる息を整えさらに踏み出していく。
すぐ右手へカーブするとまた木段になる。
ここも、地盤が下がったせいか、表土が流されたせいか木段は浮き上がった状態で、一段目が登りづらい。
10数段登り、左手へ直角に曲がり数段登り、木段の途中から土道に下りると、左手にまた展望が得られる。
踏み固められた道を、すぐ右手へカーブして行く。