石灰岩を行く・香春岳 三ノ岳 [ 504m ] ニノ岳 [ 468・2m ]
岩場〜空地 (20分) [ この区間の地図 ]
自然林の中に入ると、傾斜を増してくる。
少し登り、分岐から5〜6分も過ぎたころ、正面に大きな岩が見えてくる。
その岩にはロープが張られ「立入禁止」と書かれている。
踏み跡は、岩の手前から右手へ付けられ、その岩を回り込むように登って行く。
岩には、随所に赤い矢印がつけられ、行く手に不安はない。
さらに左右に蛇行し登って行くと右手樹間に二ノ岳が見えてくる。
二の岳の奥には、山頂が削られた一ノ岳がわずかに見られる。
さらに左手へ岩をよじ登っていく。
岩は、すべて石灰岩で表面はガザガザし、滑り止めにはいい。
さらに、手がかりもあり登るのに支障はない。ただ、手袋があればいい。
そして、
二ノ岳
に一息入れさらに岩場を行く。
岩に踏み跡はなくても、随所に赤い矢印が記され迷うことはないが、岩ばかりに難儀する。
右手二ノ岳に一息入れ眼下に目を降ろすと、香春町の風景が一望できる。
さらに、正面に数メートルの岩壁を見て、その手前から左手へ矢印に導かれるように登って行く。
そして、右手へトラロープを見て、大きな傾斜を登って行く。
傾斜は大きく右手のロープが役に立つ。
この岩場を登りきり、左手へ岩壁の手前を行く。
すぐ岩場を登りだす。
そして、ロープを手に岩棚のような岩上に立ち、2〜3mほどの
狭い隙間
を下って行く。
左手へさらに左手へ巻くように登って行く。
さらに右手へ巻いて岩壁を登ると、左手北側に展望が得られる。
ここで一息つき、深呼吸でもしたくなる。
岩場の連続も、山の持つ特性に触れるものとして悪くはないが、目や意識は足元に集中し記録を取るのをつい忘れてしまう。
さらに、赤い矢印を見て登って行く。
行く手に不安はないが、一歩一歩の距離が伸びない。
戦国の世、香春城攻防で山口の毛利軍や秀吉軍の兵も、重い武具を着け何度となく登り降り下であろうが、守る側も天険の要塞とは言え大変な合戦であったに違いない。
戦国の人々に同情を抱きながら、用心して岩場を行くと天井が開け、正面右手に二ノ岳、左手北西に振り返ると牛斬山を望むことができる。
天井が抜けると、開放されたように気分はいい。
そして、石灰岩を通っていく。
目を上げると、小さなピークが目前に迫り、再度二ノ岳に目を向けさらに林の中へ入っていく。