縦走路がいい・釈迦岳 [ 1231m ] − 御前岳 [ 1209m ]
釈迦岳登山口 → 釈迦岳(所要時間:約45分)展望台経由
釈迦岳登山口は、林道出会いにある。
ここは林道が広く舗装され、ここから登る登山者の駐車場になっている。
ここで一時足を休めるといい。
ここには幾つも案内板が立てられ、御前釈迦自然歩道が説明されている。
御前釈迦自然歩道
ここは御前釈迦自然歩道の釈迦岳登山口です。ここから釈迦岳まで0.9km御前山頂まで2.9kmで途中景観の良いところもありますが登山かたがた自然と親しみください。
さらに釈迦岳風景林や保健保安林の案内板も立てられている。
登山道入口は林道の左手にあり、入口には道標が立てられ「釈迦岳:0.9km 御前岳:2.9km」と案内されている。
1歩踏み込むと、露岩の多い急坂になり、すぐ
木段
を登っていく。
木段は17段ほど数え、登りきると道は左手へカーブしさらに6段ほど木段を登っていく。
釈迦岳風景林
釈迦岳風景林は釈迦岳、御前岳、渡神岳等の山岳美に優れ、ケヤキ、モミ、ツガ、カエデ、シデ窓広葉樹やシャクナゲ、ドウダンツツジなど高山性潅木などに覆われ、新緑や紅葉の素晴らしい森林です。 このため国有林では、このような森林を広く一般の人々に親しんでいただくためレクレーションの森に指定し、森林の保護や警官の維持に努めています。(面積:110.60ha水源かん養保安林)
<九州森林管理局 大分西部森林管理署>
保健保安林
森林は空気をきれいにし、心に安らぎとうるおいを与えてくれます。心身の健康増進のため、緑のシャワーをいっぱい浴びて森林浴を楽しみましょう。
<日田営林署>
急坂を少し行くとさらに木段が付けられ、途切れながら8段を数える。
傾斜はかなり厳しく、急坂を右手へ1歩1歩登っていく。
急坂で一息つき、右手へカーブし、
正面に大きな木
を見て下っていく。
右手にはコケむした倒木が横たわり、ここをゆるやかに下っていく。
気持ちのいい道は、すぐ左手へカーブし、広く平な道になる。
途中、右手に
鳥獣保護区の赤い立て札
が立てられている。
ここを少し行くと道はゆるやかに登りだす。
左手はスズタケの多い自然林、右手はヒノキ林が広がってくる。
気持ちのいい斜面の道
を北の方へゆるやかに登っていく。
右手へ振り向くと、林の隙間に津江三山の一つ「渡神岳」がその全容を見せてくれる。
少し登ると、また木段になる。
8段ほど登ると、その先にも木段が付けられている。
木段は、斜面から抜け出したように、右手半分は浮いた状態で、その役目は果たしていない。
しかし木段の外側に歩きやすい踏み跡がしっかり付けられている。
ゆるやかに登って行く
と、すぐ右手に案内板が立てられている。
少し行くと右手に「ぶな」の樹名板が幹に掛けられ、すぐ先には大きな木が根を四方に張り出している。
右手にはスギが植林され、大きく幹を伸ばすスギが目に付く。
その
スギは倒木も受け止めている
。
この美しい自然はみんなの共有物 たき火に注意して、たばこは投げ捨てずに
<矢部村>
大きなスギの立ち木を見てゆるやかに下っていくと、
左手に道標
が立てられ「峰越林道:0.2km 少年自然の家:5.9km 釈迦岳0.7km 御前岳2.7km」と案内されている。
道は道標から登りだし、木段を4段、数メートルおいてさらに1段あるが、左手に踏み跡が付けられている。
木段を登ると傾斜はゆるみ右手へカーブして行くと「えごのき」の樹名板が目に付く。
ここを少し下りそしてゆるやかに登っていく。
左手に自然木を斜めに輪切りした板に「シキミ」と書かれた樹木名が、支柱と共に倒れている。
道は徐々に傾斜をゆるめほぼ平坦になる。
道の両脇は、スズタケが生垣のように密生している。
途中右手に、
奇妙な形をした木
が目に付く。
気持ちのいい道を4〜5mゆるやかに登るとゆるやかに下り、
細尾根の道
を行く。
スズタケの道をゆるやかに登ると、次第に傾斜を増してくる。
道には、露岩が目立ち木段も付けられている。
木段は、数メートル間隔で2段ほど付けられている。
スズタケの道を1分ほどで登りきると、正面に台風の影響で倒れた木を処分したのか、
幹や枝が切り落されている
。
ここを、右手にカーブして下っていく。
道はすぐ
平坦な尾根筋の道
になる。
平坦な道はわずかな傾斜で登りだす。
正面には枯れた倒木が道を遮断
し、踏み跡はその左手に付けられている。
すぐ木段を3段登り、4段目の左手の急坂を登っていく。
道沿いには壊れた木段が転がっている。
さらにスズタケの急坂を登っていく。
ここにも数段木段が付けられているが、杭まで抜け用は果たされていない。
さらに急坂を右手へ鋭角にカーブし、表土が雨水に流されたようなミゾ道を登っていく。
そして
1段登り左手へカーブ
していく。
スズタケの急坂を10メートルも行くと、これも台風の影響か右手に
大きな木が幹の途中で折れ、無残にも白い木肌を見せている
。
この木には、「アカガシ」と書かれた樹木板が割れ目に置かれている。
2メートル以上もあるようなスズタケの急坂には、岩が目立って多くなる。
急坂を少し登ると、ありがたいことに傾斜は少しばかりゆるんでくる。
道はミゾ道の様相に変わる
が、次第に浅く岩も少なくなってくる。
右手には、大きな木が輪切りにされ小口を見せている。
左手にも、同じ木の下部がスズタケの林の中に倒れている。
ここを、右手へカーブして行くと傾斜はゆるんでくる。
右手には案内板が立てられ「御前釈迦自然歩道」と書かれている。
釈迦岳への道はなかなか手厳しい。
この辺りで一息つき、しばらく足を休め水分でも補給するがいい。
平坦な道を少し行くとまた急坂になる。
ここにも木段が付けられ、すぐ
木の根っこの段差
を登っていく。
小石が多いスズタケの道を少し登ると、また木の根っこの段差を登っていく。
正面には木段ではなく、丸太木で造った
8段ほどのハシゴ
が付けられている。
このハシゴをバランスを取りながら登ってもいい。
左手の、木の根に助けられ登ってもいい。
右手には、2本のロープも付けられている。
すぐ、右手には「釈迦岳・御前岳植物探索ハイクポイント おおそま自然塾」と書かれたパネルが地面に落ちている。
赤文字で樹木名も書かれているが、既に消え読み取れない。
さらに急坂を登っていく。
正面、道の真中に倒木が株を持ち上げ、浮いた状態になっている。
踏み跡は、その右手に付けられ、少し登ると木の根の多い急坂になり、10メートルも登るとゆるやかに下りだす。
正面左手樹間には、目指す
釈迦岳の山頂部
が姿を見せてくれる。
少し下ると細尾根の道には小石が多くなり、すぐ道を通せんぼするように、
枯れ木
が倒れている。
これを乗り越えるとゆるやかに登りだす。
道の両脇は依然スズタケが多い。
さらに
木の根を階段代わりに登って行く
と、急に岩が多く歩きづらくなる。
そして岩場を登ると、傾斜は幾分ゆるむ。しかしすぐ傾斜を増してくる。
左手樹間には
釈迦岳の山頂部
が姿を見せ元気を付けてくれる。
しかし、夏場は葉に隠れ見ることはできない。
岩場から1〜2分も登って行くと、右手に
自然木とスズタケが束になり
無惨にも根株の裏側を見せている。
自然の災害ではどうしようもない。 ここを過ぎると、小石の多い道は傾斜をゆるめてくる。
道は、さらに傾斜をゆるめほぼ平になる。
すぐ正面には、また
数本の木が倒れ根株を起こしている
。
この場所で生を受け、行き通う登山者に新緑や紅葉を見せ、 さらには木陰を作ってくれた木が、想い出をくれた木がここで一生を終えるのが残念で仕方がない。
道は、この倒木を避けるように左手に踏み跡が付けられている。
左手の数本の立ち木に触れながら、道は左手へカーブしゆるやかに登っていく。
そして、登山者の足をいたわってくれるように10メートルほどではあるが、
平らな道
になる。
すぐ道はゆるやかな登りになる。
倒木から1〜2分も行くと三叉路に着き、右手へ分岐している。
ここには、目を引く黄色い案内板が立てられ「↑釈迦岳山頂 →マイクロウエーブ(展望台)国土交通省」と書かれている。
直進して山頂へ行く前に、右手へ寄り道したい。
5〜6メートルほど下り、1メートルほどの段差を降りると下りきり、さらに急坂を登っていく。
三叉路から3〜4分で展望所駐車場に着く。 展望所には、釈迦岳風景林や釈迦岳雨量観測局の説明板が立てられている。
さらに進んで、観測局を右手へ回りこみ展望所に立つと、 素晴らしい展望が得られる。
ここ普賢岳の標高は1231メートルあり釈迦岳より1メートルほど高い。
目前に釈迦岳の岩峰を目にすることができる。
右手へ目を向けると、釈迦岳から伸びる稜線の向こうに、
三角形のいい形をした御前岳
が一望できる。
レーダー雨量計システムについて
レーダー雨量計システムは、降っている雨に電波をあてて、そのあめの強さに応じて反射してきた電波を受信し、電子計算機で雨の量を測定するシステムです。この釈迦岳レーダー雨量観測局は、主に九州北部の観測を行っています。 九州地方整備局管内のレーダー雨量観測局は、大分県日田郡の釈迦岳、鹿児島県肝属郡の国見山、長崎県五島列島の八本木山の3箇所に設置されており、角レーダー雨量観測局で測定したデーターを一つの画面に合成処理を行い、この結果をダムや河川、道路などの管理などに応じた防災情報データーとして役立てています。
<国土交通省 九州地方整備局 筑後川ダム統合管理事務所>
さらに向きを変えると、東の方に由布岳や久住の山々の他、阿蘇の山々が一望できる。
眼下には椿原ハイランドが、その向こうに
渡神岳
も仰ぐことができる。
展望に満足したら三叉路へ戻る。
急坂を下りさらにゆるやかに登ると3〜4分で三叉路に着く。
過日、2月の中頃、この辺りで素晴らしい霧氷を見ることができた。
黄色の案内板には「釈迦岳→ 林道(登山口)←」とも案内している。
山頂へはここを右手に登っていく。少し登ると傾斜を増し急坂になる。
左手には、
転落防止に擬木の杭に鎖
が張られている。
山頂はすぐ上にあり、無理せず1歩1歩登っていく。
さらに
岩道
を登っていく。 岩は、雨後は滑りやすい。